TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024055511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162510
出願日2022-10-07
発明の名称熱交換器
出願人日産自動車株式会社,ルノー エス.ア.エス.,RENAULT S.A.S.
代理人個人,個人
主分類F28F 1/40 20060101AFI20240411BHJP(熱交換一般)
要約【課題】消費電力が少なく出力が小さなポンプを用いても冷却効率が高く、冷却器全体の抜熱量ばらつきを抑制できる熱交換器を提供する。
【解決手段】本発明の熱交換器は、発熱体に熱的に接続して設けられた冷却液流路を備える。
そして、上記冷却液流路を流れる冷却液のレイノルズ数が臨界レイノルズ数未満であり、上記冷却液流路が、その発熱体側の内壁に立設し、冷却液流路方向と直交する方向に横断して設けられた堰を複数有し、上記堰の形状が、冷却液流路方向にうねった波形であり、上記冷却液流路の下流側が上流側よりも上記発熱体から上記冷却液への熱伝達率が高くなるように、上記堰が配置されていることとしたため、冷却効率が高く、冷却器全体の抜熱量ばらつきを抑制できる熱交換器を提供できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発熱体に熱的に接続して設けられた冷却液流路を備える熱交換器であって、
上記冷却液流路を流れる冷却液のレイノルズ数が臨界レイノルズ数未満であり、
上記冷却液流路が、その発熱体側の内壁に立設し、冷却液流路方向と直交する方向に横断して設けられた堰を複数有し、
上記堰の形状が、冷却液流路方向にうねった波形であり、
上記冷却液流路の下流側が上流側よりも上記発熱体から上記冷却液への熱伝達率が高くなるように、上記堰が配置されていることを特徴とする熱交換器。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
上記複数の堰の間隔が、上流側よりも下流側が狭いことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
下流側に配置された堰は、その上流側に配置された堰よりも波形の頂角が小さいことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項4】
下流側に配置された堰は、その上流側に配置された堰よりも冷却液流路方向の厚さが薄いことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項5】
上記複数の堰は、隣接する堰同士の頂点位置の冷却液流路方向と直交する方向のオフセット周期が、上流側よりも下流側が小さいことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項6】
上記冷却液流路が枝分かれした支流路を複数有し、
各支流路は、上記冷却液流路の上流端から等距離離れた領域の熱伝達率が等しくなるように、上記堰が設けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1つの項に記載の熱交換器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に係り、更に詳細には、電池モジュール等の発熱体を効率よく冷却し、局所的な温度上昇を防止できる熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電動車の電池モジュールは急速充電能力が要求され、充電時に流せる電流は電池モジュールの最も高い箇所の温度に制限されるので、電池モジュールの温度が均一になるように冷却する必要がある。
【0003】
特許文献1には、電池モジュールの単電池に当接した板状フィンの長さを、空気流路の下流側に向かうにつれて短くし、空気流に対するフィン表面の温度境界層を小さくすることで、空気温度が上昇した下流域においても効率良く熱伝達を行うことができる旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5942765号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、冷却媒体として液体を用い、出力が大きなポンプを用いて冷却液の流れを乱流にすることで温度境界層が形成され難くなり、冷却効率を向上させることができる。
【0006】
しかし、電動車の電池モジュール用の熱交換器は、その冷却面積が広く冷却液流路の流路長が長くなる一方で、冷却液を流すポンプの消費電力が大きくなっては、冷却効率を向上させることができても、冷却に電力が消費されて充電速度が低下し、また航続可能距離が短くなるので、ポンプ出力が制限される。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、消費電力が少なく、出力が小さなポンプであっても冷却効率が高く、冷却器全体の抜熱量ばらつきを抑制できる熱交換器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、冷却液が層流となる条件で流れる冷却液流路に、所定の形状の堰を設けることにより、圧力損失の増大を防止しつつ旋回流を発生させることができ、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明の熱交換器は、発熱体に熱的に接続して設けられた冷却液流路を備える。
そして、上記冷却液流路を流れる冷却液のレイノルズ数が臨界レイノルズ数未満であり、上記冷却液流路が、その発熱体側の内壁に立設し、冷却液流路方向と直交する方向に横断して設けられた堰を複数有し、上記堰の形状が、冷却液流路方向にうねった波形であり、上記冷却液流路の下流側が上流側よりも上記発熱体から上記冷却液への熱伝達率が高くなるように、上記堰が配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、冷却水が層流となる条件で流れる冷却液流路に、所定の形状の堰を設けることとしたため、圧力損失の増大を防止しつつ旋回流を発生させることができ、冷却効率が高く、冷却器全体の抜熱量ばらつきを抑制できる熱交換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
熱交換器
7か月前
株式会社ティラド
熱交換器
8か月前
株式会社ティラド
積層型熱交換器
7か月前
株式会社ティラド
熱交換ユニット
8か月前
個人
冷媒液注入及び封止方法
1か月前
マルヤス工業株式会社
熱交換器
4か月前
個人
放熱ニット網
3か月前
株式会社ティラド
熱交換器の補強構造
7か月前
株式会社ティラド
熱交換器の誤組防止構造
4か月前
株式会社ティラド
熱交換器のヘッダタンク
1か月前
株式会社ティラド
プレート積層型熱交換器
3か月前
住友精密工業株式会社
熱交換器
1か月前
住友精密工業株式会社
熱交換器
7か月前
個人
ウィック付毛細管挿入縦型ヒートパイプ
9か月前
株式会社デンソー
熱交換器
7か月前
富士電機株式会社
冷却装置および蒸発器
5か月前
個人
薄型ウイック及び薄型ヒートパイプ
9か月前
株式会社デンソー
熱交換器
7か月前
株式会社デンソー
熱交換器
4か月前
株式会社カンファクト
熱伝導部材及び冷却器具
9か月前
株式会社デンソー
熱交換器
7か月前
株式会社バルテック
プレート式熱交換器
6か月前
株式会社バルテック
プレート式熱交換器
6か月前
株式会社デンソー
温度調節器
8か月前
住友金属鉱山株式会社
煙灰除去装置
9か月前
株式会社ティラド
ヘッダプレートレス型熱交換器
8か月前
シャープ株式会社
熱交換器、及び、除湿機
2か月前
株式会社神戸製鋼所
熱交換器
5か月前
株式会社デンソー
温度調節器
8か月前
日野自動車株式会社
熱交換器
3か月前
株式会社デンソー
温度調節器
8か月前
株式会社ティラド
カッププレート積層型熱交換器
1か月前
新光電気工業株式会社
ヒートパイプ
6か月前
古河電気工業株式会社
ヒートパイプ
7か月前
住友精密工業株式会社
熱交換システム
7か月前
TOPPANホールディングス株式会社
熱伝導部材
22日前
続きを見る