TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024053869
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160337
出願日2022-10-04
発明の名称プラント制御装置、プラント、プラント制御方法およびプラント制御プログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F22G 5/12 20060101AFI20240409BHJP(蒸気発生)
要約【課題】1次制御系の入力の極性と2次制御系の入力の極性とが異なる場合であっても、カスケード制御が有効に機能するプラント制御装置、プラント、プラント制御方法およびプラント制御プログラムを提供する。
【解決手段】1次制御系51および2次制御系52を有し、プラントの制御を行うプラント制御装置50において、1次制御系51の入力が増加傾向を示し、かつ、2次制御系52の入力が減少傾向を示す場合、2次制御系52の出力の傾向を1次制御系51の入力の増減傾向に対応させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
1次制御系および2次制御系を有し、プラントの制御を行うプラント制御装置において、
前記1次制御系の入力が増加傾向を示し、かつ、
前記2次制御系の入力が減少傾向を示す場合、
前記2次制御系の出力の傾向を前記1次制御系の入力の増減傾向に対応させるプラント制御装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記1次制御系の入力が増加傾向を示し、かつ、
前記2次制御系の入力が減少傾向を示す場合、
前記2次制御系の出力を減少傾向から増加傾向に反転させる請求項1に記載のプラント制御装置。
【請求項3】
前記1次制御系の入力が増加傾向を示し、かつ、
前記1次制御系の入力の増加傾向の傾きが所定の値以上であり、かつ、
前記2次制御系の入力が減少傾向を示す場合は、
その時点での前記2次制御系の出力を保持した制御を行う請求項1に記載のプラント制御装置。
【請求項4】
前記1次制御系の入力が増加傾向を示し、かつ、
前記2次制御系の入力が前記2次制御系の入力の設定値である入力設定値以下の場合、
前記2次制御系の出力を増加傾向に反転させる請求項3に記載のプラント制御装置。
【請求項5】
前記1次制御系と前記2次制御系とは、入力を段階的に組合わせるカスケード制御である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプラント制御装置。
【請求項6】
前記プラントは、ボイラであり、
前記1次制御系は、熱交換器出口蒸気温度を入力とする制御系であり、
前記2次制御系は、熱交換器入口蒸気温度を入力とする制御系であって、
前記ボイラの制御を行う請求項1に記載のプラント制御装置。
【請求項7】
請求項1に記載のプラント制御装置を備えるプラント。
【請求項8】
1次制御系および2次制御系を有し、プラントの制御を行うプラント制御方法において、
前記1次制御系の入力が増加傾向を示し、かつ、
前記2次制御系の入力が減少傾向を示す場合、
前記2次制御系の出力の傾向を前記1次制御系の入力の増減傾向に対応させる、
コンピュータが実行するプラント制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、請求項8に記載のプラント制御方法を実行させるためのプラント制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プラント制御装置、プラント、プラント制御方法およびプラント制御プログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
プラントの制御において、1つの制御ループの出力を、他の制御ループの入力とするカスケード制御が用いられることがある。例えば、ボイラの過熱器で生成される過熱蒸気の温度に対して、カスケード制御を用いて過熱度を制御することがある。特許文献1には、ボイラの蒸気温度制御装置において、PIコントローラを用いてカスケード制御を行うことが開示されている。カスケード制御を行うことにより、外乱や特性の変動の影響が1次フィードバックループに現れる前に2次フィードバックループによって軽減可能である。また、2次フィードバックループによって速応性(入力に対する追従性の速さ)を高め、システム全体の応答特性が改善される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-334203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2次フィードバックループである2次制御系の速応性がシステム全体に要請される速応性に比べて高くなければ、カスケード制御は有効に機能しない。そのため、1次制御系の入力の増減傾向(極性、正負)と2次制御系の入力の増減傾向が異なる場合、特に1次制御系の入力が増加傾向で2次制御系の入力が減少傾向である場合は、カスケード制御の有効性を失うこととなる。しかし、特許文献1の発明では、1次制御系の入力の増減傾向と2次制御系の入力の増減傾向とが異なる場合についての検討がなされていない。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、1次制御系の入力の増減傾向と2次制御系の入力の増減傾向とが異なる場合、特に1次制御系の入力が増加傾向を示しかつ2次制御系の入力が減少傾向を示す場合であっても、カスケード制御が有効に機能するプラント制御装置、プラント、プラント制御方法およびプラント制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のプラント制御装置、プラント、プラント制御方法およびプラント制御プログラムは以下の手段を採用する。
本開示のプラント制御装置は、1次制御系および2次制御系を有し、プラントの制御を行うプラント制御装置において、前記1次制御系の入力が増加傾向を示し、かつ、前記2次制御系の入力が減少傾向を示す場合、前記2次制御系の出力の傾向を前記1次制御系の入力の増減傾向に対応させる。
【0007】
本開示のプラントは、前述のプラント制御装置を備える。
【0008】
本開示のプラント制御方法は、1次制御系および2次制御系を有し、プラントの制御を行うプラント制御方法において、前記1次制御系の入力が増加傾向を示し、かつ、前記2次制御系の入力が減少傾向を示す場合、前記2次制御系の出力の傾向を前記1次制御系の入力の増減傾向に対応させ、コンピュータが実行する。
【0009】
本開示のプラント制御プログラムは、コンピュータに前述のプラント制御方法を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、1次制御系の入力が増加傾向であり、2次制御系の入力が減少傾向であっても、2次制御系の出力の増減傾向を1次制御系の入力の増減傾向に対応した傾向に変更するため、1次制御系の制御が所望の制御管理値を取得し、制御の有効性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱重工業株式会社
冷却装置
1日前
三菱重工業株式会社
タービン車室のクリープ損傷評価方法
今日
三菱重工業株式会社
制御装置、圧縮システムおよび制御方法
1日前
三菱重工業株式会社
組立システム、制御方法、およびプログラム
今日
三菱重工業株式会社
回転体支持構造、分級機及び固体燃料粉砕装置並びに回転体支持方法
6日前
三菱重工業株式会社
ローラカバー及び粉砕機並びにローラカバーの設計方法及び粉砕機の設計方法
6日前
三浦工業株式会社
ボイラ
2か月前
三浦工業株式会社
エコノマイザ
16日前
株式会社豊田中央研究所
蒸気発生器
1か月前
三浦工業株式会社
副生燃料利用システム
1か月前
中国電力株式会社
ボイラ給水装置およびボイラ給水方法
2か月前
中国電力株式会社
復水器リーク監視システムおよび監視方法
2か月前
中国電力株式会社
ボイラ制御装置、プログラム、ボイラ制御方法
1か月前
三菱重工業株式会社
発電プラントの運転方法及び発電プラント
16日前
株式会社東芝
発電設備
2か月前
日新電機株式会社
蒸発器、及び化学蓄熱システム
1か月前
三菱重工業株式会社
排ガスバイパス装置及び排熱回収ボイラ並びに排ガスバイパス方法
9日前
三菱重工業株式会社
プラント制御装置、プラント、プラント制御方法およびプラント制御プログラム
2か月前
株式会社東芝
給水ポンプ制御装置及び給水ポンプ制御方法
6日前
国立大学法人 東京大学
蒸気発生装置の制御方法、蒸気発生装置および蒸気発生システム
1か月前
三菱重工業株式会社
熱回収ボイラシステムの制御装置、熱回収ボイラシステムの制御方法、及びプログラム
23日前
中国電力株式会社
水循環配管のクリーンアップ工程の制御システム、情報処理装置、プログラム、及び、水循環配管のクリーンアップ工程の制御方法
2か月前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
水蒸気発生装置、水蒸気供給システム、水蒸気発生方法、水蒸気の利用方法、水蒸気発生装置の使用方法、水蒸気発生システム
1か月前
花王株式会社
肥満改善剤の有効性予測方法
2か月前
ローム株式会社
降圧DC/DCコンバータのコントローラ回路、車載電源システム
2か月前
ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー
より望ましいフルオロプロパン及びフルオロプロペンへのクロロフルオロプロパン及びクロロフルオロプロペンの変換
2か月前
ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション
肝臓疾患を検出する方法
1か月前
ファイヴ プライム セラピューティクス インク
癌治療におけるFGFR2阻害剤単独または免疫刺激剤との組み合わせ
2か月前
ダイキン工業株式会社
ピラーアレーン複合体
2か月前