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公開番号2024082965
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022197205
出願日2022-12-09
発明の名称ローラカバー及び粉砕機並びにローラカバーの設計方法及び粉砕機の設計方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B02C 15/04 20060101AFI20240613BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】部品の寿命を縮めないローラカバー及び粉砕機並びにローラカバーの設計方法及び粉砕機の設計方法を提供する。
【解決手段】固体燃料を粉砕する粉砕機の外壁をなすローラカバー70であって、粉砕ローラと接続された支持アームに対して粉砕荷重を負荷する油圧シリンダ61が取付部72にて接続される取付壁体71を備え、取付壁体71には、剛性が略一定とされた第1領域R1が取付部72の周囲の全周方向にわたって設けられている。また、油圧シリンダ61には、作動油の吸入及び排出によって所定周波数以下の油圧シリンダ61の振動を吸収するアキュムレータ65が接続され、取付壁体71は、所定周波数を超えた周波数の振動を吸収するバネ特性を有している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
固体燃料を粉砕する粉砕機の外壁をなすローラカバーであって、
粉砕ローラと接続されたアーム部に対して粉砕荷重を負荷する油圧シリンダが取付部にて接続される取付壁体を備え、
前記取付壁体には、剛性が略一定とされた第1領域が前記取付部の周囲の全周方向にわたって設けられている
ローラカバー。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記油圧シリンダには、作動油の吸入及び排出によって所定周波数以下の前記油圧シリンダの振動を吸収するアキュムレータが接続され、
前記取付壁体は、前記所定周波数を超えた周波数の振動を吸収するバネ特性を有している
請求項1に記載のローラカバー。
【請求項3】
前記取付壁体には、前記第1領域の周囲に第2領域が設けられ、
前記第1領域は、前記第2領域よりも剛性が小さく、かつ、疲労特性に優れている
請求項1又は2に記載のローラカバー。
【請求項4】
前記第1領域には、変形を抑制するリブが設けられていない
請求項1又は2に記載のローラカバー。
【請求項5】
請求項2に記載のローラカバーと、
前記ローラカバーが取り付けられたハウジングと、
を備え、
前記ハウジングは、前記所定周波数を超えた周波数の振動を吸収するバネ特性を有している
粉砕機。
【請求項6】
固体燃料を粉砕する粉砕機の外壁をなすローラカバーの設計方法であって、
前記ローラカバーは、粉砕ローラと接続されたアーム部に対して粉砕荷重を負荷する油圧シリンダが取付部にて接続される取付壁体を備え、
前記取付部の周囲の全周方向にわたって剛性が略一定とされた第1領域を前記取付壁体に設定する
ローラカバーの設計方法。
【請求項7】
固体燃料を粉砕する粉砕機の設計方法であって、
前記粉砕機は、
粉砕ローラと接続されたアーム部に対して粉砕荷重を負荷する油圧シリンダと、
前記油圧シリンダが接続される取付壁体を有しているローラカバーと、
前記ローラカバーが取り付けられているハウジングと、
前記油圧シリンダと接続され、作動油の吸入及び排出によって所定周波数以下の前記油圧シリンダの振動を吸収するアキュムレータと、
を備え、
前記取付壁体に、前記所定周波数を超えた周波数の振動を吸収するバネ特性を設定する
粉砕機の設計方法。
【請求項8】
前記ハウジングに、前記所定周波数を超えた周波数の振動を吸収するバネ特性を設定する
請求項7に記載の粉砕機の設計方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ローラカバー及び粉砕機並びにローラカバーの設計方法及び粉砕機の設計方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
竪型ミル等の粉砕機は、回転自在に支持された粉砕ローラを動力で回転する粉砕テーブルに対して押し付けることで、供給されたバイオマスペレットや石炭等の原料を粉砕するように構成されている(例えば特許文献1)。
【0003】
粉砕ローラは、ジャーナルヘッドを介して、ハウジングに対して上下方向に揺動可能に設置されている。このとき、粉砕ローラには、ジャーナルヘッドを介して、原料を粉砕するための荷重(粉砕荷重)が油圧シリンダ等の荷重負荷装置によって負荷される。荷重負荷装置は、例えば、粉砕機の外壁をなすとともにジャーナルヘッドを覆うローラカバーと接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-183344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
粉砕ローラは、原料を粉砕する際、粉砕テーブル上の原料の層の厚さの変化や異物の噛み込み等によって上下に動くことがある。また、その上下の動きは、ジャーナルヘッドを介して、油圧シリンダ等の荷重負荷装置に伝搬する。
【0006】
荷重負荷装置が油圧シリンダとされている場合、粉砕ローラの上下の動きは、ジャーナルヘッドを介して、油圧シリンダのロッドの往復運動に変換される。ロッドが往復運動すると、油圧シリンダに対して作動油の出入りが発生する。通常、出入りする作動油は、油圧シリンダと接続されたアキュムレータに対して吸入/排出され、ハンマー現象やキャビテーションが起こらないように圧力が略一定とされ作動油の脈動が抑制されている。
【0007】
アキュムレータは、オイルポートを介して油圧シリンダと接続されている。通常、オイルポートの径は、油圧シリンダの内径やアキュムレータの内径と比較してかなり細い。また、このオイルポートにはポペット弁やそれに付随する機構が設置されているため、オイルポートにおける作動油の流路断面積としてはかなり小さいものとなる。
そのため、例えば異物の噛み込み等によって粉砕ローラが衝撃的かつ急激に上下動すると、オイルポートを流れる作動油の流速が急激に極めて速くなり、アキュムレータによる作動油の吸入/排出が追い付かず、大きな圧力損失が生じる。この圧力損失によって油圧が変動するが、大きくかつ急激な油圧の変動は、ハンマー現象やキャビテーションを発生させ、作動油配管等の疲労の原因となり得る。また、油圧の変動は、粉砕ローラ、ハウジング、粉砕テーブル、減速機やローラカバーといった粉砕荷重を伝達する部品への過大な衝撃荷重や高い応力を生じさせ、部品の寿命を縮める要因のひとつとなっていた。
【0008】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、部品の寿命を縮めないローラカバー及び粉砕機並びにローラカバーの設計方法及び粉砕機の設計方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示のローラカバー及び粉砕機並びにローラカバーの設計方法及び粉砕機の設計方法は、以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係るローラカバーは、固体燃料を粉砕する粉砕機の外壁をなすローラカバーであって、粉砕ローラと接続されたアーム部に対して粉砕荷重を負荷する油圧シリンダが取付部にて接続される取付壁体を備え、前記取付壁体には、剛性が略一定とされた第1領域が前記取付部の周囲の全周方向にわたって設けられている。
【0010】
また、本開示の一態様に係る粉砕機は、ローラカバーと、前記ローラカバーが取り付けられたハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記所定周波数を超えた周波数の振動を吸収するバネ特性を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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