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公開番号2024081629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2023206532
出願日2023-12-06
発明の名称湿式ビーズミル
出願人アイメックス株式会社
代理人個人
主分類B02C 17/16 20060101AFI20240611BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】分散処理中に粉砕媒体が処理室の外部に流出することを防止することにより、高い分散効率を維持することができる、湿式ビーズミルを提供する。
【解決手段】本発明の湿式ビーズミル1は、砕料を含有するスラリーと粉砕媒体との混合物を収容する処理室2と、処理室2内で回転することにより砕料の分散処理及び/又は解砕処理及び/又は粉砕処理を行う撹拌装置Aと、処理室2に開口部を有し、かつ、前記スラリーを前記処理室の外部に導出する、スラリー通路12を有し、撹拌装置Aによって撹拌された前記スラリーの一部が前記処理室の内部に向かう流れを生成するように、処理室2にバッフル5を設け、これにより、スラリー通路12を通って処理室Aから流出するスラリーの流れに、処理室Aの内部に向かうスラリーの流れを混合し、粉砕媒体がスラリー通路12を通って処理室Aの外部へ流出することを防止する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
砕料を含有するスラリーと粉砕媒体との混合物を収容する処理室と、前記処理室内で回転することにより前記混合物を撹拌し、前記砕料の分散処理及び/又は解砕処理及び/又は粉砕処理を行う撹拌装置と、前記処理室に開口部を有し、かつ、前記スラリーを前記処理室の外部に導出する、スラリー通路とを有する、湿式ビーズミルにおいて、前記撹拌装置によって撹拌された前記スラリーの一部が前記処理室の内部に向かう流れを生成するように、前記処理室にバッフルを設け、前記バッフルにより、前記スラリー通路を通って前記処理室から流出する前記スラリーの流れに、前記処理室の内部に向かう前記スラリーの流れを混合し、前記粉砕媒体が前記スラリー通路を通って前記処理室の外部へ流出することを防止することを特徴とする、湿式ビーズミル。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記バッフルは、前記スラリー通路の前記開口部を囲繞するスラリー案内面を有し、前記スラリー案内面は、前記開口部付近で、前記スラリー通路を通って前記処理室から流出する前記スラリーの流れ方向に対して逆方向に傾斜することを特徴とする、前記湿式ビーズミル。
【請求項3】
請求項2に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記スラリー案内面は凹状湾曲面によって構成されていることを特徴とする、前記湿式ビーズミル。
【請求項4】
請求項2に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記スラリー案内面は、前記開口部に向かって前記処理室の内部方向に傾斜した円錐面によって構成されていることを特徴とする、前記湿式ビーズミル。
【請求項5】
請求項2に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記バッフルは、前記スラリー案内面に前記スラリーの入口開口部を有し、かつ、前記スラリー通路の中途部に前記スラリーの出口開口部を有する、分岐通路を有し、前記分岐通路に第2のスラリー案内面を形成し、前記第2のスラリー案内面は、前記出口開口部付近で、前記スラリー通路を通って前記処理室から流出する前記スラリーの流れ方向に対して逆方向に傾斜していることを特徴とする、前記湿式ビーズミル。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記撹拌装置は、前記スラリー案内面に対向するフィンディスクと、前記処理室の底面に対向するエンドディスクを有し、前記フィンディスクは、放射方向に延在し、かつ、前記スラリー案内面に向かって突出した撹拌フィンを有し、前記エンドディスクは、放射方向に延在する撹拌フィンと、軸方向に延在する複数の貫通孔を有することを特徴とする。前記湿式ビーズミル。
【請求項7】
請求項6に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記エンドディスクは前記フィンディスクよりも小径であることを特徴とする、前記湿式ビーズミル。
【請求項8】
請求項7に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記エンドディスクの前記撹拌フィンは前記フィンディスクの側にのみ形成されていることを特徴とする、前記湿式ビーズミル。
【請求項9】
砕料を含有するスラリーと粉砕媒体との混合物を収容する処理室と、前記処理室内で回転することにより前記混合物を撹拌し、前記砕料の分散処理及び/又は解砕処理及び/又は粉砕処理を行う撹拌装置と、前記処理室に開口部を有し、かつ、前記スラリーを前記処理室の外部に導出する、スラリー通路とを有する、湿式ビーズミルにおいて、前記処理室に緩衝室を併設し、前記処理室と前記緩衝室とを前記スラリー通路を介して連通し、前記スラリー通路は前記処理室にスラリー流入口を有し、前記スラリー通路は前記緩衝室にスラリー流出口を有し、前記緩衝室に前記スラリーから前記粉砕媒体を分離する粉砕媒体分離装置を配置したことを特徴とする、湿式ビーズミル。
【請求項10】
請求項9に記載の湿式ビーズミルにおいて、前記緩衝室を前記処理室の上に配置し、前記緩衝室の内面に、円筒状の面と、前記円筒状の面の下端から前記スラリー通路の前記スラリー流出口に向かってすり鉢状に延在する裁頭円錐形の面とを形成し、前記粉砕媒体分離装置を遠心分離装置によって構成し、前記遠心分離装置を前記緩衝室の前記円筒状の面によって囲繞される位置に配置し、前記遠心分離装置の上部外径を前記遠心分離装置の下部外径よりも大径にしたことを特徴とする、前記湿式ビーズミル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた分散性能を備えた湿式ビーズミルに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【0002】
本発明は、また、粉砕機又は解砕機としても使用することができる湿式ビーズミルに関するものである。
【背景技術】
【0003】
縦型の湿式ビーズミルにおいて、単純な円筒形の分散室内で撹拌装置を回転させると、撹拌によるボルテックスによって粉砕媒体であるビーズがスラリー中で容易に舞い上がり、分散室内の撹拌装置の上方に配置された遠心分離装置の周辺にまで到達する。これらの舞い上がった多数のビーズが、条件によっては、分散室の上部に滞留し、所謂、ビーズパッキング現象を惹起し、ついには遠心分離装置の正常な回転運動を阻害し、異常発熱や異常負荷を生じるおそれがある。
【0004】
特開2013-39508号公報は、安定した粉砕処理が可能でナノサイズの微粒子が分散したスラリーが得られ、固形粒子の凝集を起こさないメディア撹拌型粉砕機を開示する。
【0005】
特開2007-125454号公報は、液体と液体又は粉体と液体を混合撹拌し、成分を微粒化して乳化、分散させるための高速撹拌装置を開示する。この高速撹拌装置は、内周面に凹凸を有する円筒形の撹拌槽と、この撹拌槽と同心にて外径が撹拌槽内径より僅かに小さい回転羽根と、この回転羽根を端部に有する正逆高速回転可能なシャフトとを備え、上記シャフトを高速回転させて上記回転羽根を高速回転させることにより、上記撹拌槽に導入された被処理液を、上記撹拌槽の凹凸を有する内周面に沿って薄膜円筒状に高速回転させながら撹拌する高速撹拌装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-39508号公報
特開2007-125454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、分散処理中に粉砕媒体が処理室の外部に流出することを防止し、高い分散効率を維持することにより、優れた分散性能を有する、湿式ビーズミルを提供することにある。
本発明の他の目的は、粉砕機又は解砕機としても使用することができる湿式ビーズミルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の湿式ビーズミルは、砕料を含有するスラリーと粉砕媒体との混合物を収容する処理室と、前記処理室内で回転することにより前記混合物を撹拌し、前記砕料の分散処理及び/又は解砕処理及び/又は粉砕処理を行う撹拌装置と、前記処理室に開口部を有し、かつ、前記スラリーを前記処理室の外部に導出する、スラリー通路とを有する、湿式ビーズミルにおいて、前記撹拌装置によって撹拌された前記スラリーの一部が前記処理室の内部に向かう流れを生成するように、前記処理室にバッフルを設け、前記バッフルにより、前記スラリー通路を通って前記処理室から流出する前記スラリーの流れに、前記処理室の内部に向かう前記スラリーの流れを混合し、前記粉砕媒体が前記スラリー通路を通って前記処理室の外部へ流出することを防止することを特徴とする。
【0009】
本発明の湿式ビーズミルのバッフルは、スラリー通路の開口部を囲繞するスラリー案内面を有し、このスラリー案内面は、前記開口部付近で、前記スラリー通路を通って前記処理室から流出するスラリーの流れ方向に対して逆方向に傾斜していることを特徴とする。
【0010】
本発明の湿式ビーズミルのスラリー案内面は凹状湾曲面によって構成されることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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