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公開番号2024057960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164980
出願日2022-10-13
発明の名称水循環配管のクリーンアップ工程の制御システム、情報処理装置、プログラム、及び、水循環配管のクリーンアップ工程の制御方法
出願人中国電力株式会社
代理人個人,個人
主分類F22B 37/56 20060101AFI20240418BHJP(蒸気発生)
要約【課題】ガスガスヒータ装置200における水循環配管のクリーンアップ工程の短縮をもたらす制御システムを提供すること。
【解決手段】ボイラ71の排ガスから熱を回収する熱回収器2と、処理ガスを昇温させる加熱器3と、熱回収器2と加熱器3との間の水循環配管4と、を備えるガスガスヒータ装置200における水循環配管4のクリーンアップ工程の制御システムは、水循環配管4のフラッシング工程において、情報処理装置1の排水槽排水制御手段102が排水槽水位受付手段104が受け付けた排水槽52の水位が設定値未満に保持するように排水槽排水手段46を制御し、情報処理装置1の水循環制御手段105が循環水タンク貯水量受付手段103が受け付けた循環水タンク51の貯水量が所定量以上を保持し、且つ、排水槽水位受付手段104が受け付けた排水槽52の水位が所定値未満となるように、給水弁47及び循環水排水手段45を制御する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ボイラの排ガスから熱を回収する熱回収器と、処理ガスを所定温度まで昇温させる加熱器と、熱回収器と加熱器との間に水を循環させる水循環配管と、前記水循環配管からの分岐管に接続し水を溜める循環水タンクと、
を備えるガスガスヒータ装置における前記水循環配管のクリーンアップ工程の制御システムであって、
前記水循環配管に水を供給する給水管と、
前記給水管に設けられる給水弁と、
前記水循環配管に分岐して設けられる循環水排水管と、
前記水循環配管の水を排水管に排水する循環水排水手段と、
前記循環水排水管を通して前記水循環配管から排出される排水を溜める排水槽と、
前記排水槽の水を排水処理装置へ送水する排水槽排水手段と、
前記排水槽の水量を検出する排水槽水位検出器と、
前記循環水タンクの貯水量を検出する循環水タンク貯水量検出器と、
情報処理装置と
を有し、
前記情報処理装置は、
前記給水弁の開閉を制御する給水弁制御手段と、
前記排水槽排水手段を制御する排水槽排水制御手段と、
前記循環水タンク貯水量検出器から前記循環水タンクの貯水量を受け付ける循環水タンク貯水量受付手段と、
前記排水槽水位検出器から前記排水槽の水位を受け付ける排水槽水位受付手段と、
循環水を制御する水循環制御手段と、
を有し、
前記水循環配管のフラッシング工程において、
前記排水槽排水制御手段は、前記排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が設定値未満に保持するように前記排水槽排水手段を制御し、
前記水循環制御手段は、前記循環水タンク貯水量受付手段が受け付けた前記循環水タンクの貯水量が所定量以上を保持し、且つ、前記排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が所定値未満となるように、前記循環水を制御する、
クリーンアップ工程の制御システム。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記水循環制御手段は、少なくとも前記給水弁と前記循環水排水手段との何れかを制御する、
請求項1に記載のクリーンアップ工程の制御システム。
【請求項3】
単位時間あたりの給水量と単位時間あたりの循環水排水量とが同一となるように、前記水循環制御手段は前記給水弁及び前記循環水排水手段を制御する、
請求項1又は請求項2に記載のクリーンアップ工程の制御システム。
【請求項4】
前記循環水排水管は、エアー抜き管でもある
請求項1又は請求項2に記載のクリーンアップ工程の制御システム。
【請求項5】
ボイラの排ガスから熱を回収する熱回収器と、処理ガスを所定温度まで昇温させる加熱器と、熱回収器と加熱器との間に水を循環させる水循環配管と、前記水循環配管からの分岐管に接続し水を溜める循環水タンクと、
前記水循環配管に水を供給する給水管と、
前記給水管に設けられる給水弁と、
前記水循環配管に分岐して設けられる循環水排水管と、
前記水循環配管の水を排水管に排水する循環水排水手段と、
前記循環水排水管を通して前記水循環配管から排出される排水を溜める排水槽と、
前記排水槽の水を排水処理装置へ送水する排水槽排水手段と、
前記排水槽の水量を検出する排水槽水位検出器と、
前記循環水タンクの貯水量を検出する循環水タンク貯水量検出器と、
を備えるガスガスヒータ装置における前記水循環配管のクリーンアップ工程の制御システムに備えられる情報処理装置であって、
前記給水弁の開閉を制御する給水弁制御手段と、
前記排水槽排水手段を制御する排水槽排水制御手段と、
前記循環水タンク貯水量検出器からタンクの貯水量を受け付ける循環水タンク貯水量受付手段と、
前記排水槽水位検出器から前記排水槽の水位を受け付ける排水槽水位受付手段と、
循環水量を制御する水循環制御手段と、
を有し、
前記水循環配管のフラッシング工程において、
前記排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が設定値未満に保持するように前記排水槽排水手段を制御する前記排水槽排水制御手段と、
前記循環水タンク貯水量受付手段が受け付けた前記循環水タンクの貯水量が所定量以上を保持し、且つ、前記排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が所定値未満となるように、循環水を制御する、前記水循環制御手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項6】
ボイラの排ガスから熱を回収する熱回収器と、処理ガスを所定温度まで昇温させる加熱器と、熱回収器と加熱器との間に水を循環させる水循環配管と、前記水循環配管からの分岐管に接続し水を溜める循環水タンクと、
前記水循環配管に水を供給する給水管と、
前記給水管に設けられる給水弁と、
前記水循環配管に分岐して設けられる循環水排水管と、
前記水循環配管の水を排水管に排水する循環水排水手段と、
前記循環水排水管を通して前記水循環配管から排出される排水を溜める排水槽と、
前記排水槽の水を排水処理装置へ送水する排水槽排水手段と、
前記排水槽の水量を検出する排水槽水位検出器と、
前記循環水タンクの貯水量を検出する循環水タンク貯水量検出器と、
を備えるガスガスヒータ装置における前記水循環配管のクリーンアップ工程の制御システムに備えられる情報処理装置に、
前記給水弁の開閉を制御する給水弁制御手段と、
前記排水槽排水手段を制御する排水槽排水制御手段と、
前記循環水タンク貯水量検出器からタンクの貯水量を受け付ける循環水タンク貯水量受付手段と、
前記排水槽水位検出器から前記排水槽の水位を受け付ける排水槽水位受付手段と、
循環水量を制御する水循環制御手段と、
を実行させ、
前記水循環配管のフラッシング手段において、
前記排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が設定値未満に保持するように前記排水槽排水手段を制御する前記排水槽排水制御手段と、
前記循環水タンク貯水量受付手段が受け付けた前記循環水タンクの貯水量が所定量以上を保持し、且つ、前記排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が所定値未満となるように、循環水を制御する、前記水循環制御手段と、
を実行させるプログラム。
【請求項7】
ボイラの排ガスから熱を回収する熱回収器と、処理ガスを所定温度まで昇温させる加熱器と、熱回収器と加熱器との間に水を循環させる水循環配管と、前記水循環配管からの分岐管に接続し水を溜める循環水タンクと、
前記水循環配管に水を供給する給水管と、
前記給水管に設けられる給水弁と、
前記水循環配管に分岐して設けられる循環水排水管と、
前記水循環配管の水を排水管に排水する循環水排水手段と、
前記循環水排水管を通して前記水循環配管から排出される排水を溜める排水槽と、
前記排水槽の水を排水処理装置へ送水する排水槽排水手段と、
前記排水槽の水量を検出する排水槽水位検出器と、
前記循環水タンクの貯水量を検出する循環水タンク貯水量検出器と、
を備えるガスガスヒータ装置における前記水循環配管のクリーンアップ工程の制御方法であって、
前記給水弁の開閉を制御する給水弁制御ステップと、
前記排水槽排水手段を制御する排水槽排水制御ステップと、
前記循環水タンク貯水量検出器からタンクの貯水量を受け付ける循環水タンク貯水量検出ステップと、
前記排水槽水位検出器から前記排水槽の水位を受け付ける排水槽水位検出ステップと、
循環水量を制御する水循環制御ステップと、
を有し、
前記水循環配管のフラッシング工程において、
排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が設定値未満に保持するように前記排水槽排水手段を制御する前記排水槽排水制御ステップと、
循環水タンク貯水量受付手段が受け付けた前記循環水タンクの貯水量が所定量以上を保持し、且つ、前記排水槽水位受付手段が受け付けた前記排水槽の水位が所定値未満となるように、循環水を制御する前記水循環制御ステップと、
を有するクリーンアップ工程の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水循環配管のクリーンアップ工程の制御システム、情報処理装置、プログラム、及び、水循環配管のクリーンアップ工程の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ボイラ排ガスから熱回収器にて熱を回収し、脱硫処理ガスを再加熱器にて所定温度まで昇温させる装置(ガスガスヒータ装置:GGH)が例えばボイラ装置にて使用されている。熱回収器は乾式集塵器の上流側に設置され、処理ガス温度は90℃前後となる。これににより、ダストの電気抵抗率が下げられ、除塵効率の向上が図られている。そして、循環水配管系統のクリーンアップが定期的に実施されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ボイラ系外への循環水の排水工程、及び、当該排水工程後に実施される水循環工程によるボイラクリーンアップ工程を備え、ボイラクリーンアップ工程完了後にボイラ点火が実行される技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-127848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
クリーンアップ工程終了後の試運転に長い日数(例えば11日間)を要する。例えば、規定排水量(1500m

:300m

×5回)を目標とし、給水・フラッシング・排水の工程をステップ毎に実施するためである。更に、夜間における排水を実施した場合、給水及びエア抜き系統切替作業に時間を要する。このため、ボイラを使用する側の工程との同調が困難である。
【0006】
本発明は、ガスガスヒータ装置における水循環配管のクリーンアップ工程の短縮をもたらす、水循環配管のクリーンアップ工程の制御システム、情報処理装置、プログラム、及び、水循環配管のクリーンアップ工程の制御方法、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様であるクリーンアップ工程の制御システムは、ボイラの排ガスから熱を回収する熱回収器と、処理ガスを所定温度まで昇温させる加熱器と、熱回収器と加熱器との間に水を循環させる水循環配管と、水循環配管からの分岐管に接続し水を溜める循環水タンクと、を備えるガスガスヒータ装置における水循環配管のクリーンアップ工程の制御システムであって、水循環配管に水を供給する給水管と、給水管に設けられる給水弁と、水循環配管に分岐して設けられる循環水排水管と、水循環配管の水を排水管に排水する循環水排水手段と、循環水排水管を通して水循環配管から排出される排水を溜める排水槽と、排水槽の水を排水処理装置へ送水する排水槽排水手段と、排水槽の水量を検出する排水槽水位検出器と、循環水タンクの貯水量を検出する循環水タンク貯水量検出器と、情報処理装置とを有し、情報処理装置は、給水弁の開閉を制御する給水弁制御手段と、排水槽排水手段を制御する排水槽排水制御手段と、循環水タンク貯水量検出器からタンクの貯水量を受け付ける循環水タンク貯水量受付手段と、排水槽水位検出器から排水槽の水位を受け付ける排水槽水位受付手段と、循環水を制御する水循環制御手段と、を有し、水循環配管のフラッシング工程において、排水槽排水制御手段は、排水槽水位受付手段が受け付けた排水槽の水位が設定値未満に保持するように排水槽排水手段を制御し、水循環制御手段は、循環水タンク貯水量受付手段が受け付けた循環水タンクの貯水量が所定量以上を保持し、且つ、排水槽水位受付手段が受け付けた排水槽の水位が所定値未満となるように、循環水を制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ガスガスヒータ装置における水循環配管のクリーンアップ工程の短縮をもたらす、水循環配管のクリーンアップ工程の制御システム、情報処理装置、プログラム、及び、水循環配管のクリーンアップ工程の制御方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るボイラと排気装置とガスガスヒータ装置を示す模式図である。
本発明に係るガスガスヒータ装置の制御システムにおける給水工程を示す模式図である。
本発明に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
本発明に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
本発明に係るガスガスヒータ装置の制御システムにおけるフラッシング工程を示す模式図である。
本発明に係るガスガスヒータ装置の制御システムにおける排水工程を示す模式図である。
本発明に係るガスガスヒータ装置の制御システムにおけるフラッシングと排水とが同時に行われる工程を示す模式図である。
本発明に係るガスガスヒータ装置の制御システムにおけるフラッシングと排水とが常時同時に行われる工程のシーケンス図である。
本発明に係るガスガスヒータ装置の制御システムにおけるフラッシングと排水とが適宜同時に行われる工程のシーケンス図である。
本発明に係るガスガスヒータ装置のフラッシングと排水との工程の従来比較例におけるシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係るガスガスヒータ装置クリーンアップ工程の制御システム100について図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付す。同一構成要素にて第1の構成要素、第2の構成要素のように区別する場合には、符号にa、b等が付加される。
(【0011】以降は省略されています)

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