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公開番号2024050992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024024555,2023024990
出願日2024-02-21,2015-04-03
発明の名称より望ましいフルオロプロパン及びフルオロプロペンへのクロロフルオロプロパン及びクロロフルオロプロペンの変換
出願人ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類C07C 19/10 20060101AFI20240403BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、ヒドロフルオロオレフィン(HFO)、Clを含まないプロペンを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、HCFO-1224yd(CF3CF=CHCl)、HFO-1234yf(CF3CF=CH2)、HCFC-235cb(CF3CF2CH2Cl)、HCFC-225ca(CF3CF2CHCl2)及びF22E (CF3CF2CH=CHCF2CF3)を含む組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
HCFO-1224yd(CF
3
CF=CHCl)、HFO-1234yf(CF
3
CF=CH
2
)、HCFC-235cb(CF
3
CF
2
CH
2
Cl)、HCFC-225ca(CF
3
CF
2
CHCl
2
)及びF22E (CF
3
CF
2
CH=CHCF
2
CF
3
)を含む組成物。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
さらに、HCFC-225aa (CF
3
CCl
2
CHF
2
) 及びHCFC-225cb (CF
2
ClCF
2
CHClF)のうちの少なくとも一種を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
225℃~300℃の温度範囲でNi-Cu炭素担持触媒の存在下、HCFC-225ca(CF
3
CF
2
CHCl
2
)を水素と接触させる工程を含む、請求項1に記載の組成物を製造する方法。
【請求項4】
HCFC-225ca(CF
3
CF
2
CHCl
2
)を水素と接触させる工程の前に、Ni-Cu炭素担持触媒が水素で還元されている請求項3に記載の方法。
【請求項5】
Ni-Cu炭素担持触媒を反応管に装填する工程、400℃で、前記装填触媒を水素と接触させる工程、並び、225℃~300℃の温度範囲で、HCFC-225ca(CF
3
CF
2
CHCl
2
)及び水素を前記水素処理触媒に接触させて、HCFO-1224yd(CF
3
CF=CHCl)、HFO-1234yf(CF
3
CF=CH
2
)、HCFC-235cb(CF
3
CF
2
CH
2
Cl)、F22E (CF
3
CF
2
CH=CHCF
2
CF
3
) 及び未反応のHCFC-225ca(CF
3
CF
2
CHCl
2
)を含む生成混合物を製造する工程、を含む方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クロロフルオロプロパン(HCFC)及びクロロフルオロプロペン(CFO)のより望ましいフルオロプロパン及びフルオロプロペン、特にヒドロフルオロオレフィン(HFO)、すなわち、Clを含まないプロペンへの変換、並びに、これらのHFOを得ることができる中間体への変換のための化学的プロセスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
米国特許第8,399,722号は、炭素担体上に担持されたPdで構成された触媒の存在下での、1,1-ジクロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン(CF
3
CF=CCl
2
、1214ya)及び1-クロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン(CF
3
CF=CHCl、1224yd)のうちの少なくとも1種の水素化が、塩素を含まず、かつ、少なくとも低いオゾン層破壊係数及び低い地球温暖化係数の両方を示す冷媒として有望である、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン(CF
3
CF=CH
2
、1234yf)を与えることを開示している。実施例2は、1214yaの1234yfへの変換率が75%であることを開示しており、この変換率はまた、このプロセスの選択性であると考えることができる。実施例3において、選択性は、69%まで低下した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第8,399,722号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
HFO-1234yfの製造においてより良好な結果が得られ、かつ/又は、これもまた塩素を含まず、冷却剤用途を有するHFO-1234ze(CF3CH=CHF)、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン)が得られるプロセス、及び/又は、例えば、HFO-1234yf又はHFO-1234zeなどの望ましいHFOを得るための新規手段を開拓するプロセスが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、化合物CF
3
CF
2
CHXCl(式中、Xは、H又はCl)又は化合物CF
3
CF=CXCl(式中、Xは、H又はCl)を、Cu、Ru、Cu-Pd、Ni-Cu、及びNi-Pdから本質的になる触媒の存在下、水素と接触及び反応させて、その結果として、ヒドロフルオロプロペン又は前記ヒドロフルオロプロペンに変換可能な中間体を含む反応生成物を得ることを含むプロセスを提供する。化合物CF
3
CF
2
CHXClにおいて、XがHであるとき、この化合物は、HCFC-235cbであり、Clであるとき、この化合物は、HCFC-225caである。化合物CF
3
CF=CXClにおいて、XがHであるとき、この化合物は、HCFO-1224ydであり、XがClであるとき、この化合物は、CFO-1214yaである。これらは、この水素化プロセスにおいて反応化合物である。
【0006】
本発明の別の実施形態は、中間体プロセス、すなわち、水素化プロセスにおいて得られた中間体を所望のヒドロフルオロプロペンに変換するプロセスである。中間体プロセスは、例えば、水素化、脱塩化水素化、及び脱フッ化水素化などの反応を含む。水素化プロセスにおいて使用される触媒は、好ましくは、中間体プロセスにおける水素化反応で使用される触媒である。
【0007】
望ましいヒドロフルオロプロペンには、HFO-1234yf(CF
3
CF=CH
2
)、HFO-1234ze(CF
3
CH=CHF)、及びHFO-1225zc(CF
3
CH=CF
2
)が挙げられる。
【0008】
水素化プロセス及び中間体プロセスに含まれる反応経路(反応物質/反応生成物)は、以下の通りである。
【0009】
反応化合物がHCFC-225caであるとき、反応生成物は、HFO-1234yf(CF
2
CF=CH
2
)を含む。反応生成物はまた、HFO-1234yfを得ることができる中間体であるHCFO-1224yd及びHCFC-235cb(CF
3
CF
2
CH
2
Cl)のうちの少なくとも1種を含んでいてもよい。HCFO-1224ydは、HFO-1234yfに直接変換することができる。HCFC-235cbは、後でHFO-1234yfに変換されるHCFO-1224ydに最初に変換することによって、HFO-1234yfに間接的に変換することができる。HCFC-235cbはまた、HFO-1234yfに直接変換することもできる。すなわち、HCFC-235cbの水素化反応生成物は、HFO-1234yfを含む。HCFC-235cbが反応化合物CF
3
CF
2
CHXCl(式中、Xは、H)であるとき、この直接変換が起こり得る。
【0010】
通常、反応化合物HCFC-225caは、HCFC-225aa(CF
3
CCl
2
CHF
2
)と混合されることとなり、これによって、HCFC-225aaは、接触及び反応工程においてHCFC-225caと共存することとなる。HCFC-225aaの水素化の結果、HFO-1234ze(CF
3
CH=CHF)の形成における中間体であるHCFO-1224xe(CF
3
CCl=CHF)、HCFC-235da(CF
3
CHClCHF
2
)、及びHCFC-245fa(CF
3
CH
2
CF
2
H)のうちの少なくとも1種を含む反応生成物が生じる。HCFC-225aaの水素化はまた、HFO-1234zeを直接形成することもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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