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公開番号2024056328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163128
出願日2022-10-11
発明の名称復水器リーク監視システムおよび監視方法
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類F22B 37/38 20060101AFI20240416BHJP(蒸気発生)
要約【課題】復水器のチューブリークを適正かつ早期に検知可能にする。
【解決手段】復水ポンプ出口を含む複数の測定箇所で電導度を測定する電導度測定器2と、電導度測定器2による測定結果に基づいて、複数の測定箇所の電導度を含む監視情報を外部に提供するPIサーバ4と、PIサーバ4から提供される監視情報を表示するユーザ端末6と、を備え、PIサーバ4は、発電設備が起動され所定の起動段階で、複数の測定箇所のうちの所定の測定箇所の電導度が所定値よりも高い場合に、監視情報として警報情報を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
復水ポンプ出口を含む複数の測定箇所で電導度を測定する電導度測定手段と、
前記電導度測定手段による測定結果に基づいて、前記複数の測定箇所の電導度を含む監視情報を外部に提供する情報提供手段と、
前記情報提供手段から提供される前記監視情報を表示する情報表示端末と、
を備え、前記情報提供手段は、発電設備が起動され所定の起動段階で、前記複数の測定箇所のうちの所定の測定箇所の電導度が所定値よりも高い場合に、前記監視情報として警報情報を含む、
ことを特徴とする復水器リーク監視システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
コールド起動を含む前記発電設備の起動の種類ごとに、少なくとも前記所定の起動段階、前記所定の測定箇所および前記所定値のいずれか1つが設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の復水器リーク監視システム。
【請求項3】
前記発電設備の起動の種類がコールド起動の場合、前記所定の起動段階が排熱回収ボイラの起動に、前記所定の測定箇所が復水ポンプ出口および低圧給水ポンプ入口に設定されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の復水器リーク監視システム。
【請求項4】
前記発電設備の起動後の通常運転状態において、前記複数の測定箇所のうちの所定の測定箇所の電導度が所定値よりも高い場合に、前記監視情報として警報情報を含む、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の復水器リーク監視システム。
【請求項5】
復水ポンプ出口を含む複数の測定箇所で電導度を測定する電導度測定ステップと、
前記電導度測定ステップでの測定結果に基づいて、前記複数の測定箇所の電導度を含む監視情報を外部に提供する情報提供ステップと、
を備え、前記情報提供ステップでは、発電設備が起動され所定の起動段階で、前記複数の測定箇所のうちの所定の測定箇所の電導度が所定値よりも高い場合に、前記監視情報として警報情報を含む、
ことを特徴とする復水器リーク監視方法。
【請求項6】
コールド起動を含む前記発電設備の起動の種類ごとに、少なくとも前記所定の起動段階、前記所定の測定箇所および前記所定値のいずれか1つを設定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の復水器リーク監視方法。
【請求項7】
前記発電設備の起動の種類がコールド起動の場合、前記所定の起動段階を排熱回収ボイラの起動に、前記所定の測定箇所を復水ポンプ出口および低圧給水ポンプ入口に設定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の復水器リーク監視方法。
【請求項8】
前記発電設備の起動後の通常運転状態において、前記複数の測定箇所のうちの所定の測定箇所の電導度が所定値よりも高い場合に、前記監視情報として警報情報を含む、
ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の復水器リーク監視方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、復水器のチューブリークを監視する復水器リーク監視システムおよび監視方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラで生成した蒸気でタービンを回転させて発電する発電設備では、タービンを通過した後の蒸気を復水器で復水して循環利用しており、復水器で蒸気を冷却する冷却媒体として海水が使用されている。このような復水器のなかには、海水を通水するためのチューブが配管されているものがあり、経年劣化などでチューブが損傷すると、チューブから復水器内に海水が漏洩(チューブリーク)する場合がある。そして、チューブリークが生じると、ボイラやタービンに海水中のマグネシウムが付着して損傷を与えるおそれがあるため、チューブリークを早期に発見して早期に対応する必要がある。
【0003】
これに対して、復水中に海水が混入すると復水の電導度(電気伝導率)が上昇することから、復水の電導度を監視することで海水漏洩・チューブリークを検知する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-23404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、発電設備を停止させた後に再び起動する場合などには、復水の水質が変化し、一時的に電導度が上昇したりする場合があり、チューブリークによる電導度の上昇なのか、チューブリークではなく一時的な電導度の上昇(正常な挙動)なのかを判断することが困難であった。このため、判断に時間と労力を要するばかりでなく、判断を誤るおそれがあり、その結果、チューブリークに対する対応が遅れてしまうおそれがあった。
【0006】
そこで本発明は、復水器のチューブリークを適正かつ早期に検知することが可能な復水器リーク監視システムおよび監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、復水ポンプ出口を含む複数の測定箇所で電導度を測定する電導度測定手段と、前記電導度測定手段による測定結果に基づいて、前記複数の測定箇所の電導度を含む監視情報を外部に提供する情報提供手段と、前記情報提供手段から提供される前記監視情報を表示する情報表示端末と、を備え、前記情報提供手段は、発電設備が起動され所定の起動段階で、前記複数の測定箇所のうちの所定の測定箇所の電導度が所定値よりも高い場合に、前記監視情報として警報情報を含む、ことを特徴とする復水器リーク監視システムである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の復水器リーク監視システムにおいて、コールド起動を含む前記発電設備の起動の種類ごとに、少なくとも前記所定の起動段階、前記所定の測定箇所および前記所定値のいずれか1つが設定されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の復水器リーク監視システムにおいて、前記発電設備の起動の種類がコールド起動の場合、前記所定の起動段階が排熱回収ボイラの起動に、前記所定の測定箇所が復水ポンプ出口および低圧給水ポンプ入口に設定されている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1~3に記載の復水器リーク監視システムにおいて、前記発電設備の起動後の通常運転状態において、前記複数の測定箇所のうちの所定の測定箇所の電導度が所定値よりも高い場合に、前記監視情報として警報情報を含む、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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