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公開番号2024051872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158245
出願日2022-09-30
発明の名称スマートキーおよび車両用通信システム
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類E05B 19/00 20060101AFI20240404BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】不要な通信を抑制して消費電力を低減する。
【解決手段】スマートキー3は、LF受信アンテナ22と、標準感度検出部25と、高感度検出部24と、制御部21とを備える。標準感度検出部25は、車両から送信される起動コマンドを所定の標準感度で受信する。高感度検出部24は、起動コマンドを標準感度より高い高感度で受信する。制御部21は、高感度検出部24が起動コマンドを受信し且つ標準感度検出部25が起動コマンドを受信していない場合において、起動コマンドに、返信有効情報が含まれているときに返信コマンドを送信する。制御部21は、高感度検出部24が起動コマンドを受信し且つ標準感度検出部25が起動コマンドを受信していない場合において、起動コマンドに返信有効情報が含まれていないときに、返信コマンドの送信を禁止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両から送信される起動コマンドを所定の第１感度で受信するように構成された第１感度受信部（２２，２５）と、
前記起動コマンドを前記第１感度より高い第２感度で受信するように構成された第２感度受信部（２２，２４）と、
前記第２感度受信部が前記起動コマンドを受信し、且つ、前記第１感度受信部が前記起動コマンドを受信していない場合において、前記起動コマンドに、当該起動コマンドに対する返信が有効であることを示す返信有効情報が含まれているときに、返信コマンドを送信するように構成された第２感度返信部（Ｓ２０，Ｓ６０，Ｓ７０）と、
前記第２感度受信部が前記起動コマンドを受信し、且つ、前記第１感度受信部が前記起動コマンドを受信していない場合において、前記起動コマンドに前記返信有効情報が含まれていないときに、前記返信コマンドの送信を禁止するように構成された返信禁止部（Ｓ２０，Ｓ６０）と
を備えるスマートキー（３）。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
請求項１に記載のスマートキーであって、更に、
前記第１感度受信部が前記起動コマンドを受信している場合には、前記起動コマンドに前記返信有効情報が含まれているか否かに関わらず、前記返信コマンドを送信するように構成された第１感度返信部（Ｓ３０，Ｓ４０，Ｓ５０）を備えるスマートキー。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載のスマートキーであって、
前記第２感度返信部は、前記起動コマンドに前記返信有効情報が含まれているときに、予め設定された第１識別情報を含む前記返信コマンドを送信するスマートキー。
【請求項４】
請求項２に記載のスマートキーであって、
前記第１感度返信部は、前記起動コマンドに前記返信有効情報が含まれているときには、予め設定された第１識別情報を含む前記返信コマンドを送信し、前記起動コマンドに前記返信有効情報が含まれていないときには、前記第１識別情報とは異なるように設定された第２識別情報を含む前記返信コマンドを送信するスマートキー。
【請求項５】
車両から送信される起動コマンドを所定の第１感度で受信するように構成された第１感度受信部（２２，２５）と、
前記起動コマンドを前記第１感度より高い第２感度で受信するように構成された第２感度受信部（２２，２４）と、
前記第２感度受信部が前記起動コマンドを受信し、且つ、前記第１感度受信部が前記起動コマンドを受信していない場合において、前記起動コマンドに、当該起動コマンドに対する返信が有効であることを示す返信有効情報が含まれているときに、返信コマンドを送信するように構成された第２感度返信部（Ｓ２０，Ｓ６０，Ｓ７０）と、
前記第２感度受信部が前記起動コマンドを受信し、且つ、前記第１感度受信部が前記起動コマンドを受信していない場合において、前記起動コマンドに前記返信有効情報が含まれていないときに、前記返信コマンドの送信を禁止するように構成された返信禁止部（Ｓ２０，Ｓ６０）とを備えるスマートキー（３）と、
長距離アプリケーション用の前記起動コマンドを送信するときには前記起動コマンドに前記返信有効情報を含め、前記車両の解錠用の前記起動コマンドを送信するときには前記起動コマンドに前記返信有効情報を含めずに、前記起動コマンドを送信するように構成され、前記車両に搭載される車載機（２）と
を備える車両用通信システム（１）。
【請求項６】
請求項５に記載の車両用通信システムであって、
前記スマートキーは、更に、前記第１感度受信部が前記起動コマンドを受信している場合には、前記起動コマンドに前記返信有効情報が含まれているか否かに関わらず、前記返信コマンドを送信するように構成された第１感度返信部（Ｓ３０，Ｓ４０，Ｓ５０）を備える車両用通信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、車載機と通信を行うスマートキーおよび車両用通信システムに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、車載機から送信される送信電波を検出するための検出感度を、通常感度と高感度との間で定期的に切り替えるスマートキーが記載されている。通常感度は、車両を含む第１検出エリア内にスマートキーが位置しているときにスマートキーに受信させる第１送信電波を検出可能な感度である。高感度は、第１検出エリアを含み且つ第１検出エリアより広い第２検出エリア内にスマートキーが位置しているときにスマートキーに受信させる第２送信電波を検出可能な感度である。これにより、特許文献１に記載のスマートキーは、常に高感度で送信電波を検出する必要がないため、高感度で送信電波を検出するための電力を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－８３０５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
発明者の詳細な検討の結果、特許文献１に記載のスマートキーでは、第１検出エリア外であり且つ第２検出エリア内にスマートキーが位置している場合において、高感度に切り替えられているときに上記の第１送信電波を検出すると、車載機への返信のための送信電波を無駄に送信することになり、電力を消費してしまうという課題が見出された。
【０００５】
本開示は、不要な通信を抑制して消費電力を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一態様は、第１感度受信部（２２，２５）と、第２感度受信部（２２，２４）と、第２感度返信部（Ｓ２０，Ｓ６０，Ｓ７０）と、返信禁止部（Ｓ２０，Ｓ６０）とを備えるスマートキー（３）である。
【０００７】
第１感度受信部は、車両から送信される起動コマンドを所定の第１感度で受信するように構成される。
第２感度受信部は、起動コマンドを第１感度より高い第２感度で受信するように構成される。
【０００８】
第２感度返信部は、第２感度受信部が起動コマンドを受信し、且つ、第１感度受信部が起動コマンドを受信していない場合において、起動コマンドに、当該起動コマンドに対する返信が有効であることを示す返信有効情報が含まれているときに、返信コマンドを送信するように構成される。
【０００９】
返信禁止部は、第２感度受信部が起動コマンドを受信し、且つ、第１感度受信部が起動コマンドを受信していない場合において、起動コマンドに返信有効情報が含まれていないときに、返信コマンドの送信を禁止するように構成される。
【００１０】
このように構成された本開示のスマートキーは、後述する第１受信エリア外であり且つ後述する第２受信エリア内にスマートキーが位置している場合において、第２感度受信部が起動コマンドを受信していても、第１感度受信部が起動コマンドを受信していない場合には、起動コマンドに返信有効情報が含まれているか否かに応じて、返信コマンドを送信したり送信しなかったりする。第１受信エリアは、車両を含み、第１感度受信部が起動コマンドを受信することができるエリアである。第２受信エリアは、車両を含み、第２感度受信部が起動コマンドを受信することができるエリアである。
（【００１１】以降は省略されています）

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