TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024047358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152934
出願日2022-09-26
発明の名称掘削土飛散防止具
出願人株式会社ミライト・ワン,株式会社ユニエックス
代理人個人
主分類E21B 4/06 20060101AFI20240329BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】養生作業に要する時間を削減することに加えて、掘削時の準備作業に要する時間を削減することができ、さらに嵩張ることなく保管、運搬することができる掘削土飛散防止具を提供する。
【解決手段】中空筒状のハンマケース3を含むダウンザホールハンマ2に装着されて、ハンマケース3の外面に沿って上向きに吹き上げられる掘削土を受け止める掘削土飛散防止具1を対象とする。柔軟性を有するシート体で部分円環状に形成され、小径側の円弧縁部16がハンマケース3の外周面に接する状態で、当該ハンマケース3に対して下拡がりの傘状姿勢で装着される本体シート12と、ハンマケース3に装着された本体シート12を位置保持するためのストッパー13とを備えている
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中空筒状のハンマケース(3)を含むダウンザホールハンマ(2)に装着されて、ハンマケース(3)の外面に沿って上向きに吹き上げられる掘削土を受け止める掘削土飛散防止具であって、
柔軟性を有するシート体で部分円環状に形成され、小径側の円弧縁部(16)がハンマケース(3)の外周面に接する状態で、当該ハンマケース(3)に対して下拡がりの傘状姿勢で装着される本体シート(12)と、
ハンマケース(3)に装着された本体シート(12)を位置保持するためのストッパー(13)と、
を備えていることを特徴とする掘削土飛散防止具。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
ストッパー(13)が、本体シート(12)の小径側の円弧縁部(16)に沿って固定されて、ハンマケース(3)に磁気吸着する複数個の装着マグネット(19)で構成されている請求項1に記載の掘削土飛散防止具。
【請求項3】
本体シート(12)に、ハンマケース(3)に装着した際の当該本体シート(12)の重畳部分(22)を連結するための連結手段(23)が設けられている請求項1または2に記載の掘削土飛散防止具。
【請求項4】
連結手段(23)が、本体シート(12)の重畳部分(22)において下側に位置する本体シート(12)の上面に配される吸着体(24)と、本体シート(12)の重畳部分(22)において上側に位置する本体シート(12)の下面に配され、吸着体(24)に磁気吸着する連結マグネット(25)とを含む請求項3に記載の掘削土飛散防止具。
【請求項5】
本体シート(12)に、ハンマケース(3)の周囲に傘状に巻回装着された本体シート(12)の形状を保持する保形手段(30)が設けられている請求項1または2に記載の掘削土飛散防止具。
【請求項6】
保形手段(30)が、本体シート(12)の部分円環形状に沿って固定された、可撓性を有する金属製のワイヤーロープ(31)で構成されている請求項5に記載の掘削土飛散防止具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダウンザホールハンマ式の掘削工法において、掘削土の飛散を防止する掘削土飛散防止具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ダウンザホールハンマ式の掘削工法においては、掘削中の孔とダウンザホールハンマとの隙間から、同ハンマの動作用の空気とともに掘削土がハンマ外面に沿うように上方に向かって勢いよく吹き上げられる。そのため、掘削場所周辺の広範な建物等に対して養生を行う必要があり、当該養生作業に多大な時間と手間を要していた。そこで、養生作業に要する時間を削減するために、掘削土飛散防止具で掘削土の飛散を防止することが、例えば特許文献1(発明の名称:削孔装置)に開示されている。特許文献1の削孔装置は、筒状の外周壁と、該外周壁の上端側を覆う天井壁と、該天井壁に設けられる円筒壁とを備えるユニット本体と、円筒壁内に内挿されるとともにダウンザホールハンマが挿通される調整アダプタとで掘削土飛散防止具(作業支援ユニット)が構成される。調整アダプタは、筒体と、該筒体の外周面上に径方向外方へ延出する複数の調整リブとを備えており、調整リブの延出寸法は、調整アダプタの筒体の外径とユニット本体の円筒壁の内径との間の寸法差に対応して調整可能である。掘削土飛散防止具は、掘削作業におけるダウンザホールハンマの触れ止め装置を兼ねている。
【0003】
特許文献1の掘削土飛散防止具を用いれば、動作用の空気とともに上方に吹き上げられる掘削土を外周壁、天井壁、および調整アダプタで受け止めて、掘削土が周囲に飛散することを確実に防ぐことができる。これにより、掘削土飛散防止具を用いない場合に比べて、養生対象がより小さな範囲で済み、養生作業に要する手間や時間を大幅に削減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-112227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の掘削土飛散防止具は、その形成素材は明記されていないものの、触れ止め装置を兼ねていることからして、金属などの剛体で形成されていると考えられる。このため、掘削作業のたびに、重量物である掘削土飛散防止具の地面上への設置、および地面上からの撤去を行うことが必要であり、これら掘削土飛散防止具の設置作業や撤去作業に多くの時間と手間を要する。また、掘削土飛散防止具の地面上への設置後、調整アダプタにダウンザホールハンマを挿通し、調整リブの調整作業を行う必要もあり、この調整リブの調整作業にも多くの時間と手間を要する。さらに、特許文献1の掘削土飛散防止具は嵩張るものであり、保管や運搬が容易でない不利もある。
【0006】
本発明は、養生作業に要する時間を削減することに加えて、掘削時の準備作業に要する時間を削減することができ、さらに嵩張ることなく保管、運搬することができる掘削土飛散防止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、中空筒状のハンマケース3を含むダウンザホールハンマ2に装着され、ハンマケース3の外面に沿って上向きに吹き上げられる掘削土を受け止める掘削土飛散防止具1を対象とする。掘削土飛散防止具1は、柔軟性を有するシート体で部分円環状に形成され、小径側の円弧縁部16がハンマケース3の外周面に接する状態で、当該ハンマケース3に対して下拡がりの傘状姿勢で装着される本体シート12と、ハンマケース3に装着された本体シート12を位置保持するためのストッパー13とを備えている。
【0008】
ストッパー13は、本体シート12の小径側の円弧縁部16に沿って固定され、ハンマケース3に磁気吸着する複数個の装着マグネット19で構成されている。
【0009】
本体シート12に、ハンマケース3に装着した際の当該本体シート12の重畳部分22を連結するための連結手段23が設けられている。
【0010】
連結手段23は、本体シート12の重畳部分22において下側に位置する本体シート12の上面に配される吸着体24と、本体シート12の重畳部分22において上側に位置する本体シート12の下面に配され、吸着体24に磁気吸着する連結マグネット25とを含んで構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
地面の穴あけ機
28日前
個人
支柱の建柱方法
2か月前
株式会社奥村組
シールド掘進機
1か月前
株式会社奥村組
シールド掘進機
1か月前
株式会社奥村組
シールド掘進機
1か月前
株式会社大林組
土砂採取装置
7日前
株式会社ケー・エフ・シー
剥落防止構造
2か月前
日本車輌製造株式会社
地盤改良機
1か月前
Next Innovation合同会社
継手部材
13日前
個人
掘削機、資源回収システム、及び、潜水機
23日前
大成建設株式会社
掘進機と滑材注入方法
2か月前
株式会社神島組
小割用工具および小割方法
1か月前
鹿島建設株式会社
切羽評価装置
1か月前
大栄工機株式会社
インバート桟橋
2か月前
山東科技大学
切羽面液圧支保架台位置精度チェック方法
1か月前
株式会社奥村組
爆薬装填装置
2日前
株式会社竹中土木
圧力測定装置
29日前
株式会社奥村組
爆薬装填方法
2日前
株式会社マルナカ
掘削作業用ロッド
2か月前
日立建機株式会社
アーム式作業機
1か月前
株式会社マシノ
上下二段構えのウイングリブ付き鋼製支保工
2か月前
株式会社奥村組
肌落ち防護ガード
1か月前
株式会社マシノ
ウイングリブ及びウイングリブ付き鋼製支保工
2か月前
ケミカルグラウト株式会社
地盤凍結装置
1か月前
株式会社神島組
多機能破砕工具、破砕装置および破砕方法
14日前
金属工具株式会社
ツインビット
1か月前
株式会社ミライト・ワン
掘削土飛散防止具
1か月前
島工業HD株式会社
昇降装置及び昇降装置を用いた施工方法
1か月前
アキレス株式会社
函体推進工法用の袋体および函体推進工法
1か月前
個人
オープンシールド機を用いた地下構造物の施工法
2か月前
大成建設株式会社
シールド掘進機とカッタビットの交換方法
2日前
フジモリ産業株式会社
トンネル施工用鏡ボルト
2か月前
前田建設工業株式会社
支保工建て込みシステム
今日
JIMテクノロジー株式会社
トンネル掘削機
1か月前
鹿島建設株式会社
地中変位計設置方法及びホルダ
10日前
株式会社ジェイアール総研情報システム
地中掘削推進施工システム
9日前
続きを見る