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公開番号2024027549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130435
出願日2022-08-18
発明の名称ウイングリブ及びウイングリブ付き鋼製支保工
出願人株式会社マシノ
代理人個人
主分類E21D 11/20 20060101AFI20240222BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】吹付けコンクリートの充填不良の懸念を確実に解消し、あたかも鉄筋かごのような補強部材の役割を果たすことで高い支保能力を発揮でき、さらには、製作及び現場作業を容易に行うことができる、施工性、経済性、及び支保能力性に優れたウイングリブ及びウイングリブ付き鋼製支保工を提供する。
【解決手段】前記ウイングリブ8は、本体部81と前記鋼製支保工1へ取り付けるための取付部82とからなり、前記本体部81は、底板部81aと前記底板部81aから立ち上がる立ち上がり部81bとからなり、前記立ち上がり部81bは、鋼板等の面状部材を用いずに縦鉄筋Tと横鉄筋Yとのみで立体的に構築され、前記取付部82が前記鋼製支保工1に取り付けられて成る。前記ウイングリブ8は、前記鋼製支保工1の地山側又は内空側又は切羽側又は坑口側に(鋼製支保工のフランジを利用して)取り付けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
トンネルの中空断面に配設する鋼製支保工に取り付けるウイングリブにおいて、
前記ウイングリブは、本体部と前記鋼製支保工へ取り付けるための取付部とからなり、前記本体部は、底板部と前記底板部から立ち上がる立ち上がり部とからなり、前記立ち上がり部は、鋼板等の面状部材を用いずに縦鉄筋と横鉄筋とのみで立体的に構築されていることを特徴とする、ウイングリブ。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
トンネルの中空断面に配設するウイングリブ付き鋼製支保工において、
前記ウイングリブは、本体部と前記鋼製支保工へ取り付けるための取付部とからなり、前記本体部は、底板部と前記底板部から立ち上がる立ち上がり部とからなり、前記立ち上がり部は、鋼板等の面状部材を用いずに縦鉄筋と横鉄筋とのみで立体的に構築され、前記取付部が前記鋼製支保工に取り付けられて成ることを特徴とする、ウイングリブ付き鋼製支保工。
【請求項３】
前記ウイングリブは、スプリングラインを境界線として上半部分の鋼製支保工に取り付けられると共に、下半部分の鋼製支保工にも取り付けられることにより、上下二段構えの構造とされることを特徴とする、請求項２に記載したウイングリブ付き鋼製支保工。
【請求項４】
前記ウイングリブは、前記鋼製支保工の地山側又は内空側又は切羽側又は坑口側に取り付けられていることを特徴とする、請求項２又は３に記載したウイングリブ付き鋼製支保工。
【請求項５】
前記ウイングリブは、前記鋼製支保工の内空側に、着脱可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項２又は３に記載したウイングリブ付き鋼製支保工。
【請求項６】
前記ウイングリブは、前記鋼製支保工の内空側に設けられた被取付部に、前記取付部が横方向に移動可能で、かつ上下方向に移動不能に取り付けられることにより着脱可能な構成とされていることを特徴とする、請求項５に記載したウイングリブ付き鋼製支保工。
【請求項７】
前記被取付部は、前記鋼製支保工に設けられた状態で凹溝部を形成するＬ字形、又はＺ字形の鋼材で形成され、前記取付部が、前記凹溝部に挿入される差し込み部を備えた鋼材で形成されていることを特徴とする、請求項６に記載したウイングリブ付き鋼製支保工。
【請求項８】
前記取付部は、前記ウイングリブに設けられた状態で凹溝部を形成するＬ字形、又はＺ字形の鋼材で形成され、前記被取付部は、前記凹溝部に挿入される差し込み部を備えた鋼材で形成されていることを特徴とする、請求項６に記載したウイングリブ付き鋼製支保工。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、トンネルの中空断面に配設する鋼製支保工の技術分野に属し、さらに言えば、鋼製支保工の底板反力を増大させるためのウイングリブ、及び当該ウイングリブを取り付けることにより鋼製支保工の荷重に対する沈下防止対策を施すウイングリブ付き鋼製支保工に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、鋼製支保工に設けられるウイングリブは、例えば、特許文献１に示すように、鋼アーチ支保工（鋼製支保工）の底板の反力を増加させて同支保工の荷重に対する沈下防止対策に利用する構成から（図７参照）、前記底板を排して鋼板等の面状部材を筒状に形成して中空部を有する構成に改良されている（図１～図６参照）。また、特許文献２にも同様の構成が開示されている。
【０００３】
前記特許文献１、２に開示されたウイングリブ付き鋼製支保工は、金属製帯板の内側に充填した吹付けコンクリートの支圧力によって支保工荷重を支えることができるとともに、帯板式ウイングリブの構造的特徴により、吹付けコンクリートの支保能力を効果的に高めることができる等の様々な利点が認められる（詳しくは、前記特許文献１、２の［発明の効果］参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平７－９７８９９号公報
特開平８－２３２５８９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記特許文献１、２に係る技術は、上記したように様々な利点が認められ、近年その需要が増大しているものの、同文献１の段落［００２２］に示唆されているように、中空部を形成する構造だけでは吹付けコンクリートの充填不良が懸念される課題があり、改良の余地が残されている。
【０００６】
したがって、本発明の目的は、吹付けコンクリートの充填不良の懸念を確実に解消し、あたかも鉄筋かごのような補強部材の役割を果たすことで高い支保能力を発揮でき、さらには、製作及び現場作業を容易に行うことができる、施工性、経済性、及び支保能力性に優れたウイングリブ及びウイングリブ付き鋼製支保工を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述の課題を解決するための手段として、請求項１に記載した発明に係るウイングリブは、トンネルの中空断面に配設する鋼製支保工に取り付けるウイングリブにおいて、
前記ウイングリブは、本体部と前記鋼製支保工へ取り付けるための取付部とからなり、前記本体部は、底板部と前記底板部から立ち上がる立ち上がり部とからなり、前記立ち上がり部は、鋼板等の面状部材を用いずに縦鉄筋と横鉄筋とのみで立体的に構築されていることを特徴とする。
【０００８】
請求項２に記載した発明に係るウイングリブ付き鋼製支保工は、トンネルの中空断面に配設するウイングリブ付き鋼製支保工において、
前記ウイングリブは、本体部と前記鋼製支保工へ取り付けるための取付部とからなり、前記本体部は、底板部と前記底板部から立ち上がる立ち上がり部とからなり、前記立ち上がり部は、鋼板等の面状部材を用いずに縦鉄筋と横鉄筋とのみで立体的に構築され、前記取付部が前記鋼製支保工に取り付けられて成ることを特徴とする。
【０００９】
請求項３に記載した発明は、請求項２に記載したウイングリブ付き鋼製支保工において、前記ウイングリブは、スプリングラインを境界線として上半部分の鋼製支保工に取り付けられると共に、下半部分の鋼製支保工にも取り付けられることにより、上下二段構えの構造とされることを特徴とする。
【００１０】
請求項４に記載した発明は、請求項２又は３に記載したウイングリブ付き鋼製支保工において、前記ウイングリブは、前記鋼製支保工の地山側又は内空側又は切羽側又は坑口側に取り付けられていることを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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