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公開番号2024037283
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142008
出願日2022-09-07
発明の名称合成床版の接合方法
出願人株式会社IHIインフラシステム,株式会社IHI
代理人弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類E01D 19/12 20060101AFI20240312BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】足場を設置することなく合成床版の底板同士をボルトで連結する作業を行うことのできる合成床版の接合方法を提供する。
【解決手段】互いに隣り合う合成床版10の第1の鉄筋12の端部側を、各第1の鉄筋12の間部分の下方にボルト16が位置するように配置し、予め底板11に仮固定しておいたボルト16に第1の鉄筋12の間を通して上方からナット16bを締結することにより底板11同士を連結するようにしたので、ナット16bの締結作業を底板11の上方から行うことができる。その際、一方の合成床版10の第1の鉄筋12と他方の合成床版10の第1の鉄筋12とを、広い間隔A1 と狭い間隔A2 が一つおきに交互に形成されるように配置するとともに、広い間隔A1 の下方にボルト16が位置するようにしたので、鉄筋の間からナットの締結作業を行うためのスペースを十分に確保することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鋼製の底板上に鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより形成される合成床版の底板の端部同士をボルトで連結するとともに、互いに隣り合う合成床版のコンクリートの端面間に間詰め材を充填することにより、複数の合成床版を所定方向に接合する合成床版の接合方法において、
前記所定方向に延びる鉄筋の端部側を互いに隣り合う合成床版の底板同士の連結部分の上方に位置するように前記所定方向と直交する方向に交互に配列し、
一方の合成床版の鉄筋と他方の合成床版の鉄筋とを、互いに広い間隔と狭い間隔が交互に形成されるように配置するとともに、広い間隔の下方にボルトが位置するように配置し、
予め底板に仮固定しておいたボルトに間隔の広い鉄筋の間からナットを締結することにより底板同士を連結する
ことを特徴とする合成床版の接合方法。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
主桁上に設置されている一方の合成床版に対して、他方の合成床版の底板が一方の合成床版の底板と鉄筋との間に位置する高さ位置から他方の合成床版を一方の合成床版に向かって前記所定方向に移動させた後、
他方の合成床版を主桁上に降下する
ことを特徴とする請求項1記載の合成床版の接合方法。
【請求項3】
前記主桁の上面から上方に突出するずれ止め部材が上下二つの部材に分離可能に形成されていて、
他方の合成床版を設置しようとする主桁のずれ止め部材が下側部材のみの状態で他方の合成床版を一方の合成床版に向かって前記所定方向に移動させるとともに、
他方の合成床版を主桁上に降下した後、
ずれ止め部材に上側部材を取り付ける
ことを特徴とする請求項2記載の合成床版の接合方法。
【請求項4】
前記一方の合成床版の鉄筋の下方に底板連結用の添接板を仮保持しておき、
他方の合成床版を主桁上に降下した後、
添接板の仮保持を解除して添接板を底板上に配置する
ことを特徴とする請求項2または3記載の合成床版の接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば一般道や高速道路等の橋梁に用いられる合成床版の接合方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば橋梁の架設に用いられる合成床版として、工場で製作した鋼製の底板を現場で主桁上に固定し、底板上に鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより床版を構築するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような合成床版を用いた施工では、底板上に直接コンクリートを打設することができるので、型枠を用いる必要がなく、現場作業の効率化を図ることができる。しかしながら、現場で床版全体のコンクリートを打設する工法では、現場でのコンクリートの打設及び長い養生期間を必要とするため、工期の短縮を十分に図ることができなかった。
【0003】
また、予め工場でコンクリートと一体に製作したプレキャスト合成床版を用いることにより、現場施工の効率化及び工期の短縮化を図るようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この工法では、主桁上に合成床版を設置するとともに、互いに隣り合う合成床版の端面間に間詰めコンクリートを打設するようにしているが、合成床版間における荷重の伝達力を確保するために、合成床版の端面から間詰め部内に複数の鉄筋を延出させ、各鉄筋により合成床版と間詰めコンクリートとの結合強度を高めるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4106317号公報
特開2020-63617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記合成床版を用いた現場施工では、主桁上に設置した合成床版の底板の端部同士を添接板及び高力ボルトで連結した後、底板上に間詰めコンクリートを打設するようにしているが、高力ボルトの締結作業は床版の下方に足場を設置して行うようにしているため、足場の設置及び撤去に多大な手間と労力を要することになる。このため、現場施工での工数の少ないプレキャスト合成床版を用いるようにした場合でも、足場の設置により工数やコストが増加する分、現場施工全体の効率化を十分に図ることができないという問題点があった。
【0006】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、足場を設置することなく合成床版の底板同士をボルトで連結する作業を行うことのできる合成床版の接合方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、鋼製の底板上に鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより形成される合成床版の底板の端部同士をボルトで連結するとともに、互いに隣り合う合成床版のコンクリートの端面間に間詰め材を充填することにより、複数の合成床版を所定方向に接合する合成床版の接合方法において、前記所定方向に延びる鉄筋の端部側を互いに隣り合う合成床版の底板同士の連結部分の上方に位置するように前記所定方向と直交する方向に交互に配列し、一方の合成床版の鉄筋と他方の合成床版の鉄筋とを、互いに広い間隔と狭い間隔が交互に形成されるように配置するとともに、広い間隔の下方にボルトが位置するように配置し、予め底板に仮固定しておいたボルトに間隔の広い鉄筋の間からナットを締結することにより底板同士を連結するようにしている。
【0008】
これにより、予め底板に仮固定しておいたボルトにナットを締結することにより底板同士が連結されることから、ボルトにナットを締結する作業を底板の上方から鉄筋の間を通して行うことが可能となる。その際、鉄筋の広い間隔の下方にボルトが位置していることから、鉄筋の間からナットの締結作業を行うためのスペースが十分に確保される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、合成床版の底板同士をボルトで連結する作業を底板の上方から鉄筋の間を通して行うことができるので、合成床版の下方に足場を設置して底板同士の連結作業を行う必要がなく、足場の設置による工数やコストの増加を来すことなく現場施工全体の効率化を図ることができる。その際、鉄筋の間からナットの締結作業を行うためのスペースを十分に確保することができるので、鉄筋が高密度に配列されている場合でも、鉄筋の間を通してボルトにナットを締結する作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態を示す合成床版の平面図
合成床版の要部平面図
合成床版の要部側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合状態を示す側面断面図
本発明の他の実施形態における合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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