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公開番号2024035980
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140651
出願日2022-09-05
発明の名称鉄骨階段の組立補助金具
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人
主分類E04F 11/02 20060101AFI20240308BHJP(建築物)
要約【課題】踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、施工性の向上、施工品質の標準化に加え、作業の安全性の向上を可能とする補助金具を提供する。
【解決手段】踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に踊場を構成する妻梁6を固定するための補助金具10であって、妻梁6はフランジ部を有する溝形鋼からなり、補助金具10は壁面に固定される取付部と妻梁6を保持する保持部とを備え、保持部は取付部が壁に固定されたときに、該取付部の下端から壁から離れるように延長する前後片と前後片の先端から下向きに延長する上下片と上下片の下端から壁に向け壁面との間に空隙を有するように延長する爪片とを備え空隙は妻梁6を構成する一方のフランジ部が取付片、前後片及び上下片で囲まれた空間への侵入を可能な寸法とされ、空間に侵入したフランジ部が爪片の上面に接触することにより妻梁6を保持可能に構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に前記踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、
前記妻梁は、フランジ部を有する溝形鋼からなり、
前記補助金具は、壁面に固定される取付部と、
妻梁を保持する保持部と、
を備え、
前記保持部は、前記取付部が壁に固定されたときに、前記取付部の下端から壁から離れるように延長する前後片と、
前記前後片の先端から下向きに延長する上下片と、
前記上下片の下端から壁に向け、壁面との間に空隙を有するように延長する爪片と、
を備え、
前記空隙は、
妻梁を構成する一方のフランジ部が取付片、前後片及び上下片で囲まれた空間への侵入を可能な寸法とされ、
空間に侵入したフランジ部が前記爪片の上面に接触することにより前記妻梁を保持可能に構成されたことを特徴とする補助金具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に前記踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、
前記妻梁は、フランジ部に延長方向に沿って延長する長孔を有する溝形鋼からなり、
前記補助金具は、壁に取り付けられる取付部と、
妻梁を保持する保持部と、
を備え、
前記保持部は、前記取付部が壁に固定されたときに、前記取付部の下端から、壁から離れるように延長する前後片と、
前記前後片の先端から下向きに延長する上下片と、
前記上下片の下端から壁から離れるように延長する爪片と、
を備え、
前記上下片及び爪片は、前記長孔に挿入可能、かつ長孔の延長方向に移動可能な寸法とされ、
前記長孔に侵入した前記爪片の上面が前記フランジ部の下面に接触することにより前記妻梁を保持可能に構成されたことを特徴とする補助金具。
【請求項3】
踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に前記踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、
前記妻梁は、フランジ部に延長方向に沿って延長する長孔を有する溝形鋼からなり、
前記補助金具は、壁面に固定される取付部と、
妻梁を保持する保持部と、
を備え、
前記保持部は、
前記取付部が壁面に固定されたときに、該取付部の下端から壁面から離れるように延長する前後片と、
前記前後片を上下方向に貫通する円孔と、
前記円孔を貫通するボルトと、
前記ボルトにかみ合うナットと、
を備え、
前記フランジ部の有する長孔に前記ボルトを貫通させた後にナットをかみ合わせることで前記妻梁を保持することを特徴とする補助金具。
【請求項4】
踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に前記踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、
前記妻梁は、フランジ部にねじ孔を有する溝形鋼からなり、
前記補助金具は、壁面に固定される取付部と、
妻梁を保持する保持部と、
を備え、
前記保持部は、
前記取付部が壁面に固定されたときに、前記取付部の下端から壁面から離れるように延長する前後片と、
前記前後片を上下方向に貫通し、壁面に沿って延長する長孔と、
前記長孔を貫通し、前記フランジ部の有するねじ孔に噛み合うボルトと、
を備え、
前記フランジ部に有するねじ孔に前記ボルトを噛み合わせることで前記妻梁を保持することを特徴とする補助金具。
【請求項5】
前記取付部は、補助金具の壁面へのねじ止めを可能にする貫通孔を備え、
前記貫通孔を介して補助金具が壁面にねじ止めにより固定され、前記妻梁を保持したときに、前記妻梁のフランジ部の上面と前記ねじ跡の上端との距離が、妻梁の上に敷設される床材の厚さ以下とされたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の補助金具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、階段室に鉄骨折り返し階段を組み立てるときの組立補助金具に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、壁に囲まれた階段室に鉄骨を組み合わせて形成された折り返し階段が知られている(特許文献1参照)。折り返し階段は、例えば、各階毎に設けられ、各階のフロアーとの間に設けられる踊場と、3方が壁に囲まれ、階と階の間に設けられた踊場(中間踊場)と、一つ階下の踊場から中間踊場に至る階段と、中間踊場から一つ階上の踊場に逆向きで至る階段とを備えた構成とされる。以下、踊場及び中間踊場を纏めて単に踊場という。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-168663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
壁に囲われた階段室の踊場は、階段を形成するササラ桁で連結された収まりであるため、製品と躯体の寸法誤差による「出入り」「高さ」方向の調整が必要とされる。
しかしながら、これまで踊場側には調整機能がないため、ササラ桁の一方の端部を一方側の踊場に取り付けた後に、ササラ桁の他方の端部側を短管パイプなどで支え、この他方の端部に、現物合わせで妻梁の位置を調整し、固定するなど作業者の独自の工夫によって折り返し階段の組み立てがなされている。
このため、組み立て後の仕上がりにばらつきが生じたり、組み立てに時間が掛かるなどの問題を生じさせていた。
【0005】
本発明は、上記課題を解消すべく、踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、施工性の向上、施工品質の標準化に加え、作業の安全性の向上を可能とする補助金具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための補助金具の構成として、踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、妻梁は、フランジ部を有する溝形鋼からなり、補助金具は、壁面に固定される取付部と、妻梁を保持する保持部と、を備え、保持部は、取付部が壁に固定されたときに、取付部の下端から壁から離れるように延長する前後片と、前後片の先端から下向きに延長する上下片と、上下片の下端から壁に向け、壁面との間に空隙を有するように延長する爪片とを備え、空隙は、妻梁を構成する一方のフランジ部が取付片、前後片及び上下片で囲まれた空間への侵入を可能な寸法とされ、空間に侵入したフランジ部が爪片の上面に接触することにより妻梁を保持可能に構成されたことを特徴とする。
本構成によれば、階段室に折り返し階段を組み立てるときに、踊場を構成する妻梁を補助金具によりその位置を調整可能に保持させておくことにより、作業者が妻梁を支える必要がなくなるので、階段と妻梁との両方で階段室における収まりの調整を調整することが可能とされる。
また、階段を構成するササラ桁を単管パイプなどで支えるなど、不安定な状態で作業をしなくてすむので、施工時の安全性を向上させることができる。また、例えば、妻梁を図面に基づく位置に補助金具で支持させておくことにより、階段室における妻梁の出入り方向における位置、上下方向の位置の調整が容易となり、施工性を向上させることができ、補助金具の調整範囲で妻梁の位置を調整することになるため、施工を標準化することができる。
また、補助金具の他の構成として、踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、妻梁は、フランジ部に延長方向に沿って延長する長孔を有する溝形鋼からなり、補助金具は、壁に取り付けられる取付部と、妻梁を保持する保持部とを備え、保持部は、取付部が壁に固定されたときに、取付部の下端から、壁から離れるように延長する前後片と、前後片の先端から下向きに延長する上下片と、上下片の下端から壁から離れるように延長する爪片とを備え、上下片及び爪片は、長孔に挿入可能、かつ長孔の延長方向に移動可能な寸法とされ、長孔に侵入した爪片の上面がフランジ部の下面に接触することにより妻梁を保持可能に構成しても良い。
また、補助金具の他の構成として、踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に前記踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、妻梁は、フランジ部に延長方向に沿って延長する長孔を有する溝形鋼からなり、補助金具は、壁面に固定される取付部と、妻梁を保持する保持部とを備え、保持部は、取付部が壁面に固定されたときに、該取付部の下端から壁面から離れるように延長する前後片と、前後片を上下方向に貫通する円孔と、円孔を貫通するボルトと、ボルトにかみ合うナットとを備え、フランジ部の有する長孔にボルトを貫通させた後にナットをかみ合わせることで妻梁を保持する構成としても良い。
また、補助金具の他の構成として、踊場を有する折り返し階段を階段室に組み立てるときに、階段室を形成する壁面に踊場を構成する妻梁を固定するための補助金具であって、妻梁は、フランジ部にねじ孔を有する溝形鋼からなり、補助金具は、壁面に固定される取付部と、妻梁を保持する保持部と、を備え、保持部は、取付部が壁面に固定されたときに、取付部の下端から壁面から離れるように延長する前後片と、前後片を上下方向に貫通し、壁面に沿って延長する長孔と、長孔を貫通し、フランジ部の有するねじ孔に噛み合うボルトとを備え、フランジ部に有するねじ孔に前記ボルトを噛み合わせることで妻梁を保持する構成としても良い。
また、補助金具の他の構成として、取付部は、補助金具の壁面へのねじ止めを可能にする貫通孔を備え、貫通孔を介して補助金具が壁面にねじ止めにより固定され、妻梁を保持したときに、妻梁のフランジ部の上面とねじ跡の上端との距離が、妻梁の上に敷設される床材の厚さ以下とされた構成とすると良い。本構成によれば、ねじ跡が床材に隠れるので組み立て後の美観を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
廊下室に設けられた折り返し階段の概略平面図である。
補助金具の外観斜視図である(実施形態1)。
補助金具と妻梁の関係を示す側面図及び正面図である(実施形態1)。
補助金具の作用を示す図である(実施形態1)。
補助金具の外観斜視図である(実施形態2)。
補助金具との妻梁の関係を示す側面図である(実施形態2)。
補助金具と妻梁の関係を示す平面図である(実施形態2)。
補助金具の作用を示す図である(実施形態2)。
補助金具の外観斜視図である(実施形態3)。
補助金具と妻梁の関係を示す側面図である(実施形態3)。
補助金具と妻梁の関係を示す正面図である(実施形態3)。
補助金具の外観斜視図である(実施形態4)。
補助金具と妻梁の関係を示す側面図である(実施形態4)。
補助金具と妻梁の関係を示す正面図である(実施形態4)。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、階段室1に設けられた折り返し階段の概略平面図である。図1に示すように、折り返し階段は、例えば、各階毎に踊場2A(廊下)が設けられるとともに、階と階の間に中間踊場2Bが設けられ、中間踊場2Bを挟んで一つ階下の踊場2Aから中間踊場2Bに向かう階段部4(階下階段部4Aという)と、中間踊場2B(廊下)から一つ階上の踊場2Aに向かう階段部4(階上階段部4Bという)とが逆向きに配置された構成である。以下、踊場2A及び中間踊場2Bを纏めて単に廊下2という。
【0009】
階下階段部4A及び階上階段部4Bは、それぞれ階段室1を形成する壁面1aに沿って設けられ、階下階段部4A及び階上階段部4Bは、階下階段部4Aを構成する一対のササラ桁5;5の上端と、階上階段部4Bを構成する一対のササラ桁5;5の下端とがササラ桁5の沿う壁面1a;1a間に架橋された桁材7に連結される。
【0010】
廊下2は、階下階段部4Aを構成する壁面1a側のササラ桁5の上端、階上階段部4Bを構成する壁面1a側のササラ桁5の下端にそれぞれに妻梁6の一端が連結され、妻梁6の他端同士がササラ桁5の沿う壁面1a;1a間に架橋された桁材8に連結され、桁材7と桁材8とに根太材3を連結した上に床材9を敷設して構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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