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公開番号2024006361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022107169
出願日2022-07-01
発明の名称焼却システム
出願人メタウォーター株式会社
代理人個人,個人
主分類F23G 5/50 20060101AFI20240110BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】焼却炉の炉内圧力を適切に制御する焼却システムを提供する。
【解決手段】被処理物を焼却する焼却炉と、焼却炉から排出された排ガスを誘引する第1コンプレッサと第1コンプレッサを駆動する第1タービンとを有する第1過給機と、排ガスを誘引して送風する送風機と、送風機から送風される排ガスを第1コンプレッサ及び煙突の少なくともいずれかに供給し、焼却炉に供給される空気を前記焼却炉の廃熱により昇温する熱交換器に供給し、熱交換器による昇温された昇温ガスの一部を第1タービン及び煙突の少なくともいずれかに供給可能な供給部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理物を焼却する焼却炉と、
前記焼却炉から排出された排ガスを誘引する第1コンプレッサと前記第1コンプレッサを駆動する第1タービンとを有する第1過給機と、
前記排ガスを誘引して送風する送風機と、
前記送風機から送風される前記排ガスを前記第1コンプレッサ及び煙突の少なくともいずれかに供給し、前記焼却炉に供給される空気を前記焼却炉の廃熱により昇温する熱交換器に供給し、前記熱交換器による昇温された昇温ガスの一部を前記第1タービン及び前記煙突の少なくともいずれかに供給可能な供給部と、を備えた、焼却システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記供給部を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記送風機から送風される前記排ガスを前記煙突に供給させる、請求項1に記載の焼却システム。
【請求項3】
前記空気を圧縮して圧縮ガスを生成する第2コンプレッサと前記第2コンプレッサを駆動する第2タービンとを有する第2過給機を備え、
前記供給部は、前記圧縮ガスを前記熱交換器に供給し、前記熱交換器により昇温された前記昇温ガスを前記第2タービンに供給し、さらに、前記第2タービンから排出された前記昇温ガスを前記焼却炉に供給可能であり、
前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記熱交換器から供給された前記昇温ガスの一部を前記第1タービン及び前記煙突の少なくともいずれかに供給させる、請求項2に記載の焼却システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記熱交換器から前記第1タービンに供給する前記昇温ガスの量を増加させる、請求項3に記載の焼却システム。
【請求項5】
前記供給部は、前記送風機から送風される前記排ガスの少なくとも一部を前記第1コンプレッサに供給可能であり、
前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記送風機から供給された前記排ガスを前記第1コンプレッサに供給させる、請求項4に記載の焼却システム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記送風機を制御し、
前記供給部は、前記焼却炉からの前記排ガスを、前記送風機を迂回して前記第1コンプレッサに供給可能であり、
前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記送風機を停止制御するとともに前記供給部を制御し、前記焼却炉から排出された前記排ガスを、前記送風機を迂回して前記第1コンプレッサに供給させる過給機自立運転制御に移行させる、請求項5に記載の焼却システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記過給機自立運転制御において、前記焼却炉の廃熱量が所定の閾値よりも低下すると、前記過給機自立運転制御を停止し、前記送風機を起動制御するとともに前記供給部を制御し、前記焼却炉からの前記排ガスを前記送風機に供給させ、前記送風機から送風される前記排ガスを前記第1コンプレッサに供給させる、請求項6に記載の焼却システム。
【請求項8】
前記制御装置は、前記第1過給機の停止を指示する信号に応答し、前記供給部を制御して、前記熱交換器により昇温された前記昇温ガスの前記第1タービンへの供給を停止し、前記送風機から送風される前記排ガスを、前記第1コンプレッサを迂回して前記煙突に供給する、請求項2に記載の焼却システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼却システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、下水汚泥(以下、単に汚泥または被処理物とも呼ぶ)を焼却する焼却炉からの廃熱を利用して焼却炉からの排ガスを誘引する技術が提案されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-194307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような焼却炉からの廃熱を利用する焼却システムでは、例えば、焼却炉から排出される廃熱量が変化する場合であっても、焼却炉の炉内圧力を適切に制御することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明における焼却システムは、被処理物を焼却する焼却炉と、前記焼却炉から排出された排ガスを誘引する第1コンプレッサと前記第1コンプレッサを駆動する第1タービンとを有する第1過給機と、前記排ガスを誘引して送風する送風機と、前記送風機から送風される前記排ガスを前記第1コンプレッサ及び煙突の少なくともいずれかに供給し、前記焼却炉に供給される空気を前記焼却炉の廃熱により昇温する熱交換器に供給し、前記熱交換器による昇温された昇温ガスの一部を前記第1タービン及び前記煙突の少なくともいずれかに供給可能な供給部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明における焼却システムによれば、焼却炉の炉内圧力を適切に制御することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施の形態における焼却システム100の構成例を説明する図である。
図2は、第1の実施の形態における焼却システム100の一部についての詳細構成例を説明する図である。
図3は、焼却炉1の炉内圧力制御について説明する図である。
図4は、焼却炉1の炉内圧力制御について説明する図である。
図5は、焼却炉1の炉内圧力制御について説明する図である。
図6は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図7は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図8は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図9は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図10は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図11は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図12は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図13は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。
図14は、第2の実施の形態における焼却システム200の構成例を説明する図である。
図15は、弁V6及び弁V31の開閉制御の具体例について説明する図である。
図16は、第3の実施の形態における焼却システム300の構成例を説明する図である。
図17は、過給機6の停止について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0009】
[第1の実施の形態における焼却システム100]
初めに、第1の実施の形態における焼却システム100について説明を行う。図1は、第1の実施の形態における焼却システム100の構成例を説明する図である。また、図2は、第1の実施の形態における焼却システム100の一部についての詳細構成例を説明する図である。なお、以下に示すライン(配管)や弁の配置位置や数は例示であり、これに限られるものではない。
【0010】
焼却システム100は、図1に示すように、例えば、焼却炉1と、熱交換器2と、集塵機3と、洗煙処理塔4と、煙突5と、過給機6(以下、第1過給機6または誘引過給機6とも呼ぶ)と、過給機7(以下、第2過給機7または流動過給機7とも呼ぶ)と、送風機B1と、送風機B2とを有する。送風機B1及び送風機B2は、例えば、ファンやブロワ等の空気を送風する機能を有する機器である。
(【0011】以降は省略されています)

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