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公開番号2024055148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161838
出願日2022-10-06
発明の名称二重煙突管及びこれの製造方法
出願人勝又金属工業株式会社
代理人個人
主分類F23J 13/02 20060101AFI20240411BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【目的】 断熱材を備える二重煙突管の連結作業を素早く行うことを可能にする。
【解決手段】 二重煙突管1において、第1の半径を有する円筒形の形状の内筒体の両端部付近において該内筒体の外周側へ突出する凸部が周方向に延在している。また、内筒体から離間して同心状に配置され、第1の半径よりも大きい第2の半径を有する円筒形の形状の外筒体の一端部25付近において該外筒体の内周側へ突出する凸部が周方向に延在している。さらに、内筒体と外筒体との間に配置された断熱材6と、内筒体と外筒体との間に径方向に沿って延在する環状の円盤8であって、内筒体の一端部付近の凸部に当接しつつ断熱材を封止する第1の環状の円盤8並びに、内筒体の他端部付近の凸部及び外筒体の一端部付近の凸部に当接しつつ断熱材を封止する第2の環状の円盤10とを備える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
内筒体と外筒体を有する二重煙突管において、
第1の半径を有する円筒形の形状の内筒体であって、該内筒体の両端部付近において該内筒体の外周側へ突出する凸部が周方向に延在している、内筒体と、
内筒体から離間して同心状に配置され、第1の半径よりも大きい第2の半径を有する円筒形の形状の外筒体であって、該外筒体の一端部付近において該外筒体の内周側へ突出する凸部が周方向に延在している、外筒体と、
内筒体と外筒体との間に配置された断熱材と、
内筒体と外筒体との間に径方向に沿って延在する環状の円盤であって、内筒体の一端部付近の凸部に当接しつつ断熱材を封止するように設けられた第1の環状の円盤並びに、内筒体の他端部付近の凸部及び外筒体の一端部付近の凸部に当接しつつ断熱材を封止するように設けられた第2の環状の円盤と、
を備える、二重煙突管。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
第1の環状の円盤及び第2の環状の円盤のそれぞれに、内筒体の凸部よりも外側の端縁がかしめられていることを特徴とする、請求項1に記載の二重煙突管。
【請求項3】
外筒体の軸方向長さの方が内筒体の軸方向長さよりも長く形成されており、
1つの外筒体の外周側へ突出する凸部にもう1つの外筒体の端部が当接する位置まで外筒体どうしが嵌合し得るように、外筒体の上記一端部の開口半径の方が、外筒体の上記他端部の開口半径よりも数mmだけ短く形成されているとともに、外筒体の上記一端部から所定の距離だけ離れた位置に、外筒体の外周側へ突出する凸部が外筒体の周方向に延在していることを特徴とする、請求項2に記載の二重煙突管。
【請求項4】
内筒体と外筒体を有する二重煙突管の製造方法において、
内筒体の一端部付近において内筒体の周方向に延在するように外周側へ突出する凸部に、内筒体と外筒体との間に径方向に沿ってフィットし得る寸法に形成された第1の環状の円盤の内縁部を当接させ、その第1の環状の円盤の内縁部に、内筒体の一端部付近の凸部よりも外側の端縁をかしめるステップと、
内筒体の外周面に断熱材を配置するステップと、
内筒体の他端部を外筒体の一端部よりも外方まで延出させるように、該内筒体の他端部を先頭にして、外筒体の他端部の開口から外筒体内へ内筒体を押し込むステップと、
内筒体の他端部付近において内筒体の周方向に延在するように外周側へ突出する凸部に、内筒体と外筒体との間に径方向に沿ってフィットし得る寸法に形成された第2の環状の円盤の内縁部を当接させ、その第2の環状の円盤の内縁部に、内筒体の他端部付近の凸部よりも外側の端縁をかしめるステップと、
外筒体の内周側へ内筒体を押し戻し、外筒体の一端部付近において外筒体の周方向に延在するように内周側へ突出する凸部に、第2の環状の円盤の外縁部を当接させ、その第2の環状の円盤の外縁部に、外筒体の一端部付近の凸部よりも外側の端縁をかしめるステップと、
を含む、二重煙突管の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薪ストーブ等に用いられる煙突管に関し、詳しくは、薪ストーブから出る煙などを屋外へ排出させるための二重煙突管及びこれの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
薪ストーブなどから出る煙は、連結された煙突管の内部を通流して屋外へ排出されている(図6を参照)。しかし、屋外に設けられた煙突管内を通流する煙は、特に寒冷地においては低温の外気によって凝結し、煤となって煙突管の内壁に付着してしまうことがある。煙突管内に煤が蓄積すると、煙突管の劣化が進んでしまう。また、ストーブの使用者等が金属製の煙突管に触れて火傷してしまうことがある。これらの事象を防ぐために、熱伝導率の低い断熱材を備える二重煙突管が使用されることが多い。
【0003】
二重煙突管は一般に、内筒管と、該内筒管から離間して同心状に配置された外筒管と、これらの内筒管と外筒管との間に設けられる断熱材とからなる。
【0004】
そのような従来の二重煙突管の内筒体と外筒体との間に断熱材を固定しつつ、ストーブの設置場所において複数の二重煙突管を適切な長さとなるように連結させる作業は時間を要するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-152029号公報
実開昭54-101639号公報
実開昭63-121246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ストーブの設置された現場において、断熱材を備える複数の二重煙突管を連結させる作業を素早く行うことを可能にするような二重煙突管を提供することを目的とする。また、そのような二重煙突管の製造方法を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
内筒体と外筒体を有する二重煙突管において、第1の半径を有する円筒形の形状の内筒体であって、該内筒体の両端部付近において該内筒体の外周側へ突出する凸部が周方向に延在している、内筒体と、内筒体から離間して同心状に配置され、第1の半径よりも大きい第2の半径を有する円筒形の形状の外筒体であって、該外筒体の一端部付近において該外筒体の内周側へ突出する凸部が周方向に延在している、外筒体と、内筒体と外筒体との間に配置された断熱材と、内筒体と外筒体との間に径方向に沿って延在する環状の円盤であって、内筒体の一端部付近の凸部に当接しつつ断熱材を封止するように設けられた第1の環状の円盤並びに、内筒体の他端部付近の凸部及び外筒体の一端部付近の凸部に当接しつつ断熱材を封止するように設けられた第2の環状の円盤と、を備える、二重煙突管を提供する。
【0008】
一実施例においては、第1の環状の円盤及び第2の環状の円盤のそれぞれに、内筒体の凸部よりも外側の端縁がかしめられていることを特徴とする。
【0009】
さらなる実施例においては、外筒体の軸方向長さの方が内筒体の軸方向長さよりも長く形成されており、1つの外筒体の外周側へ突出する凸部にもう1つの外筒体の端部が当接する位置まで外筒体どうしが嵌合し得るように、外筒体の上記一端部の開口半径の方が、外筒体の上記他端部の開口半径よりも数mmだけ短く形成されているとともに、外筒体の上記一端部から所定の距離だけ離れた位置に、外筒体の外周側へ突出する凸部が外筒体の周方向に延在していることを特徴とする。
【0010】
また、内筒体と外筒体を有する二重煙突管の製造方法において、内筒体の一端部付近において内筒体の周方向に延在するように外周側へ突出する凸部に、内筒体と外筒体との間に径方向に沿ってフィットし得る寸法に形成された第1の環状の円盤の内縁部を当接させ、その第1の環状の円盤の内縁部に、内筒体の一端部付近の凸部よりも外側の端縁をかしめるステップと、内筒体の外周面に断熱材を配置するステップと、内筒体の他端部を外筒体の一端部よりも外方まで延出させるように、該内筒体の他端部を先頭にして、外筒体の他端部の開口から外筒体内へ内筒体を押し込むステップと、内筒体の他端部付近において内筒体の周方向に延在するように外周側へ突出する凸部に、内筒体と外筒体との間に径方向に沿ってフィットし得る寸法に形成された第2の環状の円盤の内縁部を当接させ、その第2の環状の円盤の内縁部に、内筒体の他端部付近の凸部よりも外側の端縁をかしめるステップと、外筒体の内周側へ内筒体を押し戻し、外筒体の一端部付近において外筒体の周方向に延在するように内周側へ突出する凸部に、第2の環状の円盤の外縁部を当接させ、その第2の環状の円盤の外縁部に、外筒体の一端部付近の凸部よりも外側の端縁をかしめるステップと、を含む、二重煙突管の製造方法を提示する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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