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公開番号2024002219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-11
出願番号2022101288
出願日2022-06-23
発明の名称コンロバーナ、ガスコンロ
出願人リンナイ株式会社
代理人個人
主分類F23D 14/76 20060101AFI20231228BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】高火力状態で長時間に亘って連続して使用しても燃料ガスを正常に燃焼させることが可能なコンロバーナおよびガスコンロを提供する。
【解決手段】コンロバーナ(10)のバーナ本体(30)は、円板形状の底壁部(31)と円筒形状の外筒部(32)とを有しており、外筒部の上にバーナヘッド(20)が載置され、底壁部の中央に下方から接続されたガス供給部(50)から燃料ガスが供給される。また、ガス供給部は、底壁部の中央でバーナヘッドおよびバーナ本体の重量を支えている。この構造では、バーナヘッドおよびバーナ本体の重量で底壁部に大きな曲げ荷重が掛かるので、バーナ本体よりも融点の高い材質で形成された変形抑制部材(44)を底壁部に取り付ける。こうすれば、バーナヘッドやバーナ本体が高温となっても、底壁部の変形を抑制できるので、燃料ガスを正常に燃焼させることが可能となる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
燃料ガスが供給されるバーナ本体と、前記バーナ本体の上に載置されて円環形状または円盤形状に形成されたバーナヘッドと、前記バーナ本体に接続されて前記バーナ本体に前記燃料ガスを供給するガス供給通路が内部に形成されたガス供給部とを有し、前記バーナヘッドに形成された複数の炎口から前記燃料ガスを流出させることによって、前記燃料ガスを燃焼させるコンロバーナにおいて、
前記バーナ本体は、
円筒形状に形成されて、前記円筒形状の上端に形成された載置面に前記バーナヘッドが載置される外筒部と、
前記外筒部の底面を形成する底壁部と、
前記底壁部の中央に形成されて前記ガス供給部が下方から接続されると共に、前記ガス供給部の前記ガス供給通路から前記燃料ガスが流入するガス流入口が形成された接続部と
を備え、
前記ガス供給部は、前記バーナ本体の下方から前記接続部に接続されることによって前記バーナ本体および前記バーナヘッドの重量を支えており、
前記底壁部には、前記バーナ本体よりも融点が高い材質で形成されて、前記底壁部の変形を防止する変形抑制部材が取り付けられている
ことを特徴とするコンロバーナ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコンロバーナにおいて、
前記変形抑制部材は、前記底壁部の下面に取り付けられている
ことを特徴とするコンロバーナ。
【請求項3】
請求項1に記載のコンロバーナにおいて、
前記バーナ本体は、
前記バーナ本体の前記外筒部よりも小径の円筒形状で、前記外筒部と同軸に配置された中筒部と、
前記中筒部よりも小径の円筒形状で、前記中筒部と同軸に配置された小筒部と、
前記中筒部の外側と前記小筒部の内側とを連結する複数の連結通路と
を備え、
前記バーナヘッドは、
円環形状に形成されて、前記円環形状の半径方向の外側部分が前記外筒部の前記載置面に載置され、前記円環形状の半径方向の内側部分が前記中筒部に嵌合すると共に、外周側面に複数の前記炎口が形成された大バーナヘッドと、
前記大バーナヘッドよりも小径の円盤形状に形成されて、前記小筒部の上端の載置面に載置されると共に、外周側面に複数の前記炎口が形成された小バーナヘッドと
を備えており、
前記バーナ本体の前記底壁部の一部は、複数の前記連結通路の底面を形成しており、
前記底壁部には、複数の前記連結通路の間の部分に、前記小バーナヘッドに向けて空気を供給するための空気供給口が形成されており、
前記変形抑制部材には、前記底壁部の前記空気供給口と重なる位置に、貫通口または切欠部が形成されている
ことを特徴とするコンロバーナ。
【請求項4】
請求項3に記載のコンロバーナにおいて、
前記バーナ本体は、
前記外筒部および前記底壁部を有する下バーナ本体と、
前記中筒部と、前記小筒部と、前記中筒部と前記小筒部とを連結する複数の連結部とを有し、前記下バーナ本体の前記底壁部の上に載置される上バーナ本体と
を備え、
複数の前記連結通路は、前記下バーナ本体の前記底壁部の上に前記上バーナ本体を載置すると、前記連結部が前記底壁部に当接することによって、前記底壁部と前記連結部との間に形成される
ことを特徴とするコンロバーナ。
【請求項5】
請求項4に記載のコンロバーナにおいて、
前記変形抑制部材は、前記下バーナ本体の前記底壁部と前記上バーナ本体との間に挟在される板状部材である
ことを特徴とするコンロバーナ。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載のコンロバーナにおいて、
前記バーナ本体はアルミ合金材料で形成されており、
前記変形抑制部材はステンレス材料で形成されている
ことを特徴とするコンロバーナ。
【請求項7】
請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載のコンロバーナを搭載したことを特徴とするガスコンロ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料ガスが供給されるバーナ本体と、バーナ本体の上に載置されたバーナヘッドと、バーナ本体に燃料ガスを供給するガス供給部とを備え、バーナヘッドに形成された複数の炎口から燃料ガスを流出することによって燃料ガスを燃焼させるコンロバーナ、およびコンロバーナを搭載したガスコンロに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
円筒形状のバーナ本体と、バーナ本体の上に載置されたバーナヘッドとを備え、バーナヘッドに形成された複数の炎口から流出する燃料ガスに点火することによって、燃料ガスを燃焼させるコンロバーナが知られている。バーナ本体には燃料ガスを供給するためのガス供給部が接続されており、ガス供給部の内部に形成されたガス供給通路からバーナ本体に燃料ガスが供給されている。
【0003】
一般的なコンロバーナは、ガス供給部がバーナ本体の側面に接続されており、バーナ本体の側面から燃料ガスが供給されているが、大型のコンロバーナではガス供給部がバーナ本体の底面の中央に接続されており、底面の中央からバーナ本体に燃料ガスが供給されるようになっている。また、一般的なコンロバーナでは、バーナ本体とガス供給部とが一体に形成されているが、大型のコンロバーナでは、バーナ本体とガス供給部とが別体に形成されている。そして、バーナ本体に形成されたガス流入口の位置と、ガス供給部内に形成されたガス供給通路の位置とを一致させた状態で、バーナ本体にガス供給部を接続するようになっている。
【0004】
ここで、バーナ本体とガス供給部との接続部分が密着していないと燃料ガスが漏れ出してしまう虞があるため、ガス供給部は、バーナ本体の下方からバーナ本体やバーナヘッドの重量を支える構造となっている。このような構造にしておけば、バーナ本体およびバーナヘッドの自重でバーナ本体がガス供給部に押し付けられて、バーナ本体とガス供給部との接続部分が密着するため、燃料ガスが漏れ出すことを防止することができる(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-142500号公報
特開2017-125637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、近年では、コスト低減などの要請からバーナ本体をアルミ合金などで形成するようになっており、それに伴って、高火力で長時間に亘って連続して使用すると、燃料ガスを正常に燃焼させることができなくなるという問題が生じるようになっていた。この理由は、次のようなものである。
【0007】
先ず、コスト低減などの要請から使用されるアルミ合金などの金属は、従来から用いられてきた真鍮などに比べて、融点が低くなっている。また、コンロバーナを高火力の状態で長時間に亘って連続して使用していると、バーナヘッドやバーナ本体が高温となる。加えて、前述したように、大型のコンロバーナは、バーナ本体の底面の中央にガス供給部が接続されており、ガス供給部がバーナ本体やバーナヘッドの重量を支える構造となっている。このため、高火力で長時間に亘ってコンロバーナを使用するなどしてバーナ本体が高温になると、バーナ本体およびバーナヘッドの重量でバーナ本体の底面が変形してしまう。その結果、バーナ本体にバーナヘッドを適切に載置できなくなったり、あるいは、バーナヘッドの位置が下がってガスコンロの天板までの距離が確保できなくなったりして、燃料ガスを正常に燃焼させることが困難になるためである。
【0008】
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するために成されたものであり、高火力状態で長時間に亘って連続して使用した場合でも、燃料ガスを正常に燃焼させることが可能なコンロバーナおよびガスコンロを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明のコンロバーナは次の構成を採用した。すなわち、
燃料ガスが供給されるバーナ本体と、前記バーナ本体の上に載置されて円環形状または円盤形状に形成されたバーナヘッドと、前記バーナ本体に接続されて前記バーナ本体に前記燃料ガスを供給するガス供給通路が内部に形成されたガス供給部とを有し、前記バーナヘッドに形成された複数の炎口から前記燃料ガスを流出させることによって、前記燃料ガスを燃焼させるコンロバーナにおいて、
前記バーナ本体は、
円筒形状に形成されて、前記円筒形状の上端に形成された載置面に前記バーナヘッドが載置される外筒部と、
前記外筒部の底面を形成する底壁部と、
前記底壁部の中央に形成されて前記ガス供給部が下方から接続されると共に、前記ガス供給部の前記ガス供給通路から前記燃料ガスが流入するガス流入口が形成された接続部と
を備え、
前記ガス供給部は、前記バーナ本体の下方から前記接続部に接続されることによって前記バーナ本体および前記バーナヘッドの重量を支えており、
前記底壁部には、前記バーナ本体よりも融点が高い材質で形成されて、前記底壁部の変形を防止する変形抑制部材が取り付けられている
ことを特徴とする。
【0010】
このような本発明のコンロバーナにおいては、バーナヘッドおよびバーナ本体の重量が、底壁部の中央に形成された接続部の位置でガス供給部によって支えられており、このため、バーナ本体の底壁部には、バーナヘッドおよびバーナ本体の重量によって大きな曲げ荷重が掛かる構造となっている。そこで、底壁部には、バーナ本体よりも融点の高い材質で形成された変形抑制部材が取り付けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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