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公開番号2024003681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-15
出願番号2022102994
出願日2022-06-27
発明の名称SAM基板の再利用方法
出願人株式会社福田結晶技術研究所
代理人個人
主分類C30B 29/22 20060101AFI20240105BHJP(結晶成長)
要約【課題】フレッシュな基板と同様の結果が従来より効率よくかつ得られるSAM再利用方法を提供すること。
【解決手段】ScAlMgO4(以下「SAM」と記す。)基板上に、Ga化合物からなる層を気相成長させ、室温に戻したときに、前記Ga化合物からなる層とSAM基板とを分離し、分離したSAM基板を再加工することで、該SAM基板上に新たな層の成長を可能にするSAM基板の再利用方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ScAlMgO

(以下「SAM」と記す。)基板上に、Ga化合物からなる層を気相成長させ、室温に戻したときに、前記Ga化合物からなる層とSAM基板とを分離し、分離したSAM基板を再加工することで、該SAM基板上に新たな層の成長を可能にするSAM基板の再利用方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記Ga化合物からなる層は、1又は複数の層からなる請求項1記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項3】
前記1又は複数の層は、InGaN、GaN、InN、InAIN、AIN、Ga



のいずれかからなる層である請求項2記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項4】
前記気相成長はHVPE又はMOVPEである請求項1記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項5】
前記気相成長はMBEである請求項1記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項6】
前記再加工は、分離した前記SAMの表面層を研磨によってエピレディにする請求項1記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項7】
前記研磨による研磨量は、40~60μmである請求項6記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項8】
前記研磨による研磨量は、20~30μmである請求項6記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項9】
前記再加工は、前記SAMの表面から20~30μmの位置における劈開によりエピレディにする請求項1記載のSAM基板の再利用方法。
【請求項10】
前記SAM基板のサイズは50mm以上である請求項1記載のSAM基板の再利用方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、SAM基板の再利用方法に係る。
本発明は、GaN等化合物が成長可能にするSAM加工方法及び再加工基板に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
GaN基板は、従来、異種基板サファイアを用いて、MOVPE法にて低温(≒600℃)でGaNのバッファ層を作成し、その上に約1000°Cで約3μmのGaN薄膜を成長させる。これをGaNテンプレートと呼び、この上にHVPE法で約lmmのGaN厚膜を成長させ、異種基板サファイアを分離してGaN自立基板を作製している。
問題点は、GaNとサファイアとの格子不整合率が18%と大きいため、(1)転位密度が高い、(2)ウエハサイズが直径2インチ以上になるとサファイアとGaNとの分離が困難でクラックがはいり易く良品歩留が10~20%と悪い、という点である。
サファイアと格子不整率が1.8%と小さいSAMに変えると、(1)転位密度が1桁以上小さくなる、(2)SAMとGaNは成長の冷却時に自然に分離(はくり)する。GaN自立基板の剥離は100%の高歩留まりである。
【0003】
この自立基板作製工程で、GaNとSAM基板とは冷却時に分離するため、SAM基板の再利用の可能性が非特許文献1において報告されている。また、分離後のSAM基板の劈開により、劈開後の面は新品SAM基板の面とほとんど同じであることが報告されている。すなわち、非特許文献2では、10mm×10mm角基板で、基板表面はナイフェッジにより、劈開を利用している。
【0004】
劈開面が棚状により、エピレディ条件を見たさない時は、研磨加工することも示唆された。
(非特許文献3)
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
K.0hnishi,eta1.,Applied Physics Express,10(10),101001.(2017)
KOhnishi,et a1., Japanese Journa1ofApplied Physics,58,SC1023(2019)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、フレッシュな基板と同様の結果が従来より効率よくかつ得られるSAM再利用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、ScAlMgO

(以下「SAM」と記す。)基板上に、Ga化合物からなる層を気相成長させ、室温に戻したときに、前記Ga化合物からなる層とSAM基板とを分離し、分離したSAM基板を再加工することで、該SAM基板上に新たな層の成長を可能にするSAM基板の再利用方法である。
請求項2に係る発明は、前記Ga化合物からなる層は、1又は複数の層からなる請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項3に係る発明は、前記1又は複数の層は、InGaN、GaN、InN、InAIN、AIN、Ga



のいずれかからなる層である請求項2記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項4に係る発明は、前記気相成長はHVPE又はMOVPEである請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項5に係る発明は、前記気相成長はMBEである請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項6に係る発明は、前記再加工は、分離した前記SAMの表面層を研磨によってエピレディにする請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項7に係る発明は、前記研磨による研磨量は、40~60μmである請求項6記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項8に係る発明は、前記研磨による研磨量は、20~30μmである請求項6記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項9に係る発明は、前記再加工は、前記SAMの表面から20~30μmの位置における劈開によりエピレディにする請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項10に係る発明は、前記SAM基板のサイズは50mm以上である請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項11に係る発明は、前記SAM基板の面方位は(0001)面、又は(0001)面に対してオフ角が±0.5度以内である請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
請求項12に係る発明は、前記オフ角の精度は面方位に対して±0.1度以内である請求項1記載のSAM基板の再利用方法である。
【発明の効果】
【0008】
フレッシュな基板と同様の結果が従来よりも効率よく得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施するための形態に係るSAM基板の再利用プロセスを示す概念図である。
実施例に係り、剥離したSAM基板の表面を示す写真である。
実施例に係り、表面研磨した基板の表面を示す写真である。
実施例5に係り、クラック無、無色透明な10mm-3.5インチのSAM単結晶を示す外観写真である。
実施例5に係り、SAMのエピレディウエハを示す外観写真である。
実施例5に係り、120mm径のルツボを用いた結晶をカットした表面のXRT写真及びX拡大図である。
実施例5に係り、150mm径のルツボを用いた結晶をカットした表面のXRT写真及びX拡大図である。
図1の再掲図である。
実施例5に係り、SAM及びサファイア基板上の作製自立GaNウエハ及び分離後のウエハの外観写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、次の用語は、それぞれ以下に述べる意味として用いられる。
自立基板とは、異種基板上に成長したものではなく、単体で基板として存在できる基板である。
(【0011】以降は省略されています)

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