TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025179564
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024086398
出願日2024-05-28
発明の名称水硬性成形体の製造方法
出願人宗教法人光明院
代理人個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20251203BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】骨粉含有量を多くしても、優れた強度を得ることができる水硬性成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】ポルトランドセメントと、骨粉とを含み、水を除く前記骨粉の含有量が、30~60wt%である水硬性組成物を型枠内に打設し、硬化させ、脱型して水硬性成形体を取り出す。骨粉の含有量は、ポルトランドセメント100質量部に対し、40~150質量部である。これにより、骨粉含有量が多く、優れた強度を有する骨仏を得ることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポルトランドセメントと、骨粉とを含み、水を除く前記骨粉の含有量が、30~60wt%である水硬性組成物を型枠内に打設し、硬化させ、脱型して水硬性成形体を取り出す水硬性成形体の製造方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記骨粉の含有量が、前記ポルトランドセメント100質量部に対し、40~150質量部である請求項1記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項3】
前記水硬性組成物の水セメント質量比が、0.30~0.60である請求項2記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項4】
前記ポルトランドセメントが、白色ポルトランドセメントである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項5】
前記水硬性組成物が、モルタル組成物である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項6】
前記骨粉の大きさが、2mm以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項7】
前記型枠が、底部から上部まで鉛直方向に段階的に複数のパーツで構成され、複数のパーツが着脱可能である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項8】
前記型枠の底部から上部まで段階的にパーツを取り除き、水硬性成形体を取り出す請求項7記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項9】
前記水硬性成形体が、仏像の一部又は全部である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水硬性成形体の製造方法。
【請求項10】
前記請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の製造方法により製造された水硬性成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セメントを用いた水硬性成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、焼骨後の骨粉から仏像、墓石、位牌、灯篭、動物などの造形物を成形し、これを祀ることが行われている(例えば、特許文献1を参照。)。例えば、遺骨から造立される骨仏は、仏様の崇拝と先祖供養の思想とがひとつになることから、多くの人の信仰を集めることができる。また、骨仏は、遺骨を含有することで遺族やゆかりの人にとって慰めにもなり得る。
【0003】
しかしながら、従来の骨粉を含む造形物は、強度を保つために骨粉含有量が少ない傾向にあり、出来るだけ多くの骨粉を含有させることが望まれる。また、少子高齢化や多死社会、無縁墓の増加といった社会背景から、一定の期間が経過した骨や無縁者の骨などを集めて骨仏とし、多くの人の参拝対象とすることも考えられている。一方、骨仏は寺社等の建物内に設置されることも多いことから、強度を保ちつつ限られた大きさの骨仏に出来るだけ多くの骨粉を含有させることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-300896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本技術は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、骨粉含有量を多くしても、優れた強度を得ることができる水硬性成形体の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意研究を進めた結果、下記水硬性成形体の製造方法により上記目的を達成できることを見出し、本技術を完成した。
【0007】
[1]
ポルトランドセメントと、骨粉とを含み、水を除く前記骨粉の含有量が、30~60wt%である水硬性組成物を型枠内に打設し、硬化させ、脱型して水硬性成形体を取り出す水硬性成形体の製造方法。
[2]
前記骨粉の含有量が、前記ポルトランドセメント100質量部に対し、40~150質量部である[1]記載の水硬性成形体の製造方法。
[3]
前記水硬性組成物の水セメント質量比が、0.30~0.50である[2]記載の水硬性成形体の製造方法。
[4]
前記ポルトランドセメントが、白色ポルトランドセメントである[1]乃至[3]のいずれかに記載の水硬性成形体の製造方法。
[5]
前記水硬性組成物が、モルタル組成物である[1]乃至[3]のいずれかに記載の水硬性成形体の製造方法。
[6]
前記骨粉の大きさが、2mm以下である[1]乃至[3]のいずれかに記載の水硬性成形体の製造方法。
[7]
前記型枠が、底部から上部まで鉛直方向に段階的に複数のパーツで構成され、複数のパーツが着脱可能である[1]乃至[3]のいずれかに記載の水硬性成形体の製造方法。
[8]
前記型枠の底部から上部まで段階的にパーツを取り除き、水硬性成形体を取り出す[7]記載の水硬性成形体の製造方法。
[9]
前記水硬性成形体が、仏像の一部又は全部である[1]乃至[3]のいずれかに記載の水硬性成形体の製造方法。
[10]
前記[1]乃至[9]のいずれかに記載の製造方法により製造された水硬性成形体。
【発明の効果】
【0008】
本技術によれば、ポルトランドセメントと、所定量の骨粉とを含む水硬性組成物を用いることにより、優れた強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本技術を適用させた水硬性成形体の製造方法を示すフローチャートである。
図2は、骨仏を模式的に示す正面図である。
図3は、骨仏における御本尊部を模式的に示す正面図である。
図4は、骨仏における上蓮華部を模式的に示す正面図である。
図5は、骨仏における下蓮華部を模式的に示す正面図である。
図6は、骨仏における光背部を模式的に示す正面図である。
図7は、本技術を用いて造立した骨仏を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.水硬性成形体の製造方法
2.実施例
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

宗教法人光明院
水硬性成形体の製造方法
1日前
個人
吸収材
1か月前
個人
水質浄化剤
1か月前
個人
空気清浄材
1か月前
個人
振動吸収材
1か月前
東ソー株式会社
焼結体
1か月前
東ソー株式会社
焼結体
1か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
2か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
膨張材
2か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
2か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
裏込め材
2か月前
有限会社林製作所
無機質成形体
4か月前
太平洋マテリアル株式会社
水硬性組成物
6日前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
2か月前
日本電気硝子株式会社
光学部材の製造方法
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
セメント組成物
2か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
2か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
2か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
2か月前
愛媛県
釉薬組成物
4か月前
デンカ株式会社
グラウト材料
4か月前
株式会社トクヤマ
改質フライアッシュの製造方法
2か月前
デンカ株式会社
モルタル材料
2か月前
日本特殊陶業株式会社
セラミック部品
2か月前
TOTO株式会社
構造部材
1か月前
TOTO株式会社
構造部材
1か月前
TOTO株式会社
複合材料
2か月前
宗教法人光明院
水硬性成形体の製造方法
1日前
TOTO株式会社
構造部材
2か月前
株式会社西田
コンクリート成形体を製造する方法
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
軽量繊維層及びその形成方法
2か月前
続きを見る