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公開番号2025177736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084806
出願日2024-05-24
発明の名称レンズミラーアレイ
出願人東芝テック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G02B 5/00 20060101AFI20251128BHJP(光学)
要約【課題】表面の所定部位に遮光部材を設けることができ、光学特性を良好にすることができるレンズミラーアレイを提供する。
【解決手段】レンズミラーアレイ1は、第1の方向に配列した複数の光学エレメント90を有する。各光学エレメントは、光が入射する入射面2と、第1の方向と直交する第2の方向に延設され、入射面を介して入射した光を反射する反射面3と、第2の方向に延設され、反射面を突出方向の頂部に有する凸部6と、反射面で反射した光を出射する出射面5と、を有する。レンズミラーアレイは、櫛歯状の溝7と、遮光インクを溜める手段と、遮光部材と、を有する。櫛歯状の溝は、複数の光学エレメントの第1の方向に並んだ複数の凸部の間に設けられ、複数の凸部の第2の方向の一端に隣接して第2の方向と交差する端面を有する複数本の直線状の溝を含み、複数の凸部の第2の方向の他端側で複数本の直線状の溝をつないだものである。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
第１の方向に配列した複数の光学エレメントを有し、
前記光学エレメントが、
光が入射する入射面と、
前記第１の方向と直交する第２の方向に延設され、前記入射面を介して入射した光を反射する反射面と、
前記第２の方向に延設され、前記反射面を突出方向の頂部に有する凸部と、
前記反射面で反射した光を出射する出射面と、を有し、
複数の前記光学エレメントの前記第１の方向に並んだ複数の前記凸部の間に設けられ、複数の前記凸部の前記第２の方向の一端に隣接して前記第２の方向と交差する端面を有する複数本の直線状の溝を含み、複数の前記凸部の前記第２の方向の他端側で複数本の前記直線状の溝をつないだ櫛歯状の溝と、
前記櫛歯状の溝の底面と複数の前記凸部の前記反射面のエッジに連続した側面が交差する交差部に設けた遮光インクを溜める手段と、
前記櫛歯状の溝の前記底面と複数の前記凸部の前記側面と複数の前記直線状の溝の前記端面に前記遮光インクを塗布して硬化させた遮光部材と、
を有するレンズミラーアレイ。
続きを表示（約 330 文字）【請求項２】
前記遮光インクを溜める手段は、複数の前記光学エレメントの前記第１の方向に並んだ複数の前記凸部の間にある、
請求項１に記載のレンズミラーアレイ。
【請求項３】
前記遮光インクを溜める手段は、複数本の前記直線状の溝の前記端面から遠い他端側にある、
請求項１に記載のレンズミラーアレイ。
【請求項４】
前記遮光インクを溜める手段は、複数の前記光学エレメントの前記第１の方向に並んだ複数の前記凸部の間にある、
請求項３に記載のレンズミラーアレイ。
【請求項５】
前記遮光インクを溜める手段は、前記交差部に設けたくぼみである、
請求項１に記載のレンズミラーアレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、複写機、プリンタ、スキャナなどに組み込まれるレンズ、ミラー一体型アレイ（以下、レンズミラーアレイと称する）に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、画像形成装置の原稿読取装置は、原稿面から入射する光を屈折及び反射してセンサアレイに集光するためのレンズミラーアレイを有する。また、画像形成装置の感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置は、光源から出射する画像信号に基づく光を屈折及び反射して感光体ドラムの表面に集光するためのレンズミラーアレイを有する。
【０００３】
露光装置のレンズミラーアレイは、例えば、主走査方向に並んだ複数の光源からの光を感光体ドラムの表面へ集光する複数の光学エレメントを有する。レンズミラーアレイは、複数の光学エレメントを主走査方向に一体につなげた構造を有する。レンズミラーアレイは、例えば透明な樹脂により形成することができる。
【０００４】
レンズミラーアレイの各光学エレメントは、その表面の一部に遮光部材を有する。遮光部材は、露光に不要な光（例えば、隣の光学エレメントへ不所望に入射する光など）を遮光する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２２－０９４４３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
レンズミラーアレイは、表面にレンズ面とミラー面を備える複数の光学エレメントを主走査方向に１ｍｍ未満のピッチで配列した複雑且つ微細な凹凸からなる表面形状を有するため、この表面の所望する部位にだけ遮光部材を設けることは非常に難しい。
【０００７】
本発明が解決しようとする課題は、表面の所定部位に遮光部材を設けることができ、光学特性を良好にすることができるレンズミラーアレイを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
実施形態のレンズミラーアレイは、第１の方向に配列した複数の光学エレメントを有する。各光学エレメントは、光が入射する入射面と、第１の方向と直交する第２の方向に延設され、入射面を介して入射した光を反射する反射面と、第２の方向に延設され、反射面を突出方向の頂部に有する凸部と、反射面で反射した光を出射する出射面と、を有する。レンズミラーアレイは、櫛歯状の溝と、遮光インクを溜める手段と、遮光部材と、を有する。櫛歯状の溝は、複数の光学エレメントの第１の方向に並んだ複数の凸部の間に設けられ、複数の凸部の第２の方向の一端に隣接して第２の方向と交差する端面を有する複数本の直線状の溝を含み、複数の凸部の第２の方向の他端側で複数本の直線状の溝をつないだものである。遮光インクを溜める手段は、櫛歯状の溝の底面と複数の凸部の反射面のエッジに連続した側面が交差する交差部に設けてある。遮光部材は、櫛歯状の溝の底面と複数の凸部の側面と複数の直線状の溝の端面に遮光インクを塗布して硬化させたものである。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、一実施形態に係る画像形成装置を示す概略図である。
図２は、図１の画像形成装置の黄色用の画像形成部を示す概略図である。
図３は、図１の画像形成装置のスキャナに組み込まれた読取モジュールを示す断面図である。
図４は、図３の読取モジュールに組み込まれたレンズミラーアレイを示す部分拡大斜視図である。
図５は、図４のレンズミラーアレイを複数の光学エレメントの間の架空の境界面Ｆ５－Ｆ５で切断した断面図である。
図６は、図４のレンズミラーアレイの櫛歯状の溝の内面に遮光部材を設けた状態を示す部分拡大斜視図である。
図７は、図４のレンズミラーアレイの凸部を主走査方向から見た図である。
図８は、図７の凸部をＦ８－Ｆ８に沿って切断した断面図である。
図９は、図４のレンズミラーアレイのインク塗布面に遮光インクを塗布する方法を説明するための図である。
図１０は、図９のインク塗布面に遮光インクを塗布した直後における遮光インクの濡れ拡がり方を説明するための図である。
図１１は、従来のくぼみを設けていないレンズミラーアレイの櫛歯状の溝の内面に遮光部材を設けた状態を示す部分拡大斜視図である。
図１２は、図１１の従来のレンズミラーアレイのインク塗布面に遮光インクを塗布した直後における遮光インクの濡れ拡がり方を説明するための図である。
図１３は、図４のレンズミラーアレイのくぼみの深さと幅を変えて櫛歯状の溝の内面に遮光インクを塗布した結果を示す図である。
図１４は、図４のくぼみの深さを一定にした変形例を示す断面図である。
図１５は、図４のくぼみの断面形状を矩形にした変形例を示す断面図である。
図１６は、図４のくぼみを凸部の両側に分割して設けた変形例を示す斜視図である。
図１７は、図１６のくぼみをドット状にした変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照して、一実施形態に係るレンズミラーアレイ１を使用した画像形成装置１００について説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明を分かり易くするため、構成を省略して示している場合がある。各図面において、画像形成装置１００を正面（図１の紙面手前側）から見て前後、左右、上下の各方向を規定し、後方から前方に向かう方向を矢印Ｘで示し、左から右に向かう方向を矢印Ｙで示し、下から上に向かう方向を矢印Ｚで示す。
（【００１１】以降は省略されています）

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