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公開番号
2025149561
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024050290
出願日
2024-03-26
発明の名称
プリンタ装置
出願人
東芝テック株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B41J
15/16 20060101AFI20251001BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】用紙に印加される張力変動を好適に軽減することが可能なプリンタ装置を提供する。
【解決手段】実施形態のプリンタ装置は、ロール状に卷回された用紙を収容する収容部と、前記収容部から前記用紙を引き出して搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される用紙に印字する印字部と、前記収容部と前記搬送部との間に設けられ、前記搬送部によって搬送される前記用紙の一方の面側に当接し、当該用紙に弾性力を付勢することで、前記搬送部の搬送により前記用紙に印加される張力を軽減するダンパー部とを備え、前記ダンパー部は、非線形の弾性部材を有し、当該弾性部材の弾性力を用いて前記用紙を付勢する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
ロール状に卷回された用紙を収容する収容部と、
前記収容部から前記用紙を引き出して搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される用紙に印字する印字部と、
前記収容部と前記搬送部との間に設けられ、前記搬送部によって搬送される前記用紙の一方の面側に当接し、当該用紙に弾性力を付勢することで、前記搬送部の搬送により前記用紙に印加される張力を軽減するダンパー部と
を備え、
前記ダンパー部は、非線形の弾性部材を有し、当該弾性部材の弾性力を用いて前記用紙を付勢する、プリンタ装置。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記弾性部材は、不等ピッチの圧縮コイルばねである、
請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項3】
前記圧縮コイルばねは、少なくとも2段の異なるピッチ又は外径が異なる複数の部位をを有する、
請求項2に記載のプリンタ装置。
【請求項4】
前記ダンパー部は、前記用紙と接する部位に、前記用紙の搬送方向に回転可能に設けられた回転ローラを有する、
請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項5】
前記ダンパー部は、前記回転ローラを回転可能に支持するフレーム部材を更に備え、
前記弾性部材は、前記用紙に近づく方向に前記フレーム部材を付勢することで、前記回転ローラを前記用紙に押圧させる、
請求項4に記載のプリンタ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プリンタ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ロール状に巻回されたロール紙から用紙を引き出し、引き出した用紙に印字を行うプリンタ装置が知られている。
【0003】
例えば、プリンタ装置の一例であるサーマルプリンタでは、プラテンローラ等の搬送ローラによりロール紙から用紙が引き出され、プラテンローラと対向配置されるサーマルヘッドにより印字が行われる。また、このようなサーマルプリンタでは、プラテンに接触する方向への付勢力をサーマルヘッドに加える弾性部材を備えた構成が提案されている。
【0004】
ところで、上述のプリンタ装置では、ロール紙から引き出された用紙を搬送する際に当該用紙に張力が印加される。また、用紙に印加される張力は用紙搬送時の加速度や、ロール紙の状態に応じて変動する。例えば、ロール紙の径及び重量は用紙を引き出すにしたがい小さくなるため、ロール紙の慣性モーメントが変動する。このため、同一の力で用紙を引き出した場合であっても、ロール紙の状態に応じて、用紙に印加される張力が変動することになる。
【0005】
また、用紙に印加される張力によっては、安定した用紙搬送の妨げとなる可能性がある。例えば、張力が大きすぎるような場合、プラテンローラを駆動するモータが脱調する等、印字品質の低下に繋がる可能性がある。このような理由から、印加される張力を軽減し、用紙搬送の安定化を図ることが好ましいが、上述のように用紙に印加される張力が変動するため、張力変動に対応することが可能な技術が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、用紙に印加される張力変動を好適に軽減することが可能なプリンタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のプリンタ装置は、ロール状に卷回された用紙を収容する収容部と、前記収容部から前記用紙を引き出して搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される用紙に印字する印字部と、前記収容部と前記搬送部との間に設けられ、前記搬送部によって搬送される前記用紙の一方の面側に当接し、当該用紙に弾性力を付勢することで、前記搬送部の搬送により前記用紙に印加される張力を軽減するダンパー部とを備え、前記ダンパー部は、非線形の弾性部材を有し、当該弾性部材の弾性力を用いて前記用紙を付勢する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るプリンタ装置の外観の一例を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係るプリンタ装置の内部構造の一例を示す断面図である。
図3は、実施形態に係るダンパー部の構成の一例を示す斜視図である。
図4は、実施形態に係るダンパー部の構成の一例を示す斜視図である。
図5は、実施形態に係るダンパー部の構成の一例を示す斜視図である。
図6は、実施形態に係る弾性部材の配置位置の他の例を示す斜視図である。
図7は、実施形態の弾性部材が有するばね定数の一例を示す斜視図である。
図8は、実施形態のダンパー部の動作例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
図1は、実施形態に係るプリンタ装置の外観の一例を示す斜視図である。本実施形態において、プリンタ装置1は、サーマルプリンタであり、プリンタ装置の一例である。
(【0011】以降は省略されています)
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