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公開番号
2025153947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056685
出願日
2024-03-29
発明の名称
セメント硬化体形成用組成物及びその製造方法、並びに、セメント硬化体及びその製造方法
出願人
株式会社安藤・間
,
国立大学法人 新潟大学
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20251002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】セメント硬化体に効率的に二酸化炭素を固定化できるセメント硬化体形成用組成物及びその製造方法、並びに、効率的に二酸化炭素が固定化されたセメント硬化体及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】少なくとも、セメントと、水と、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩と、を含むセメント硬化体形成用組成物及びその製造方法、並びに、セメント硬化体及びその製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも、セメントと、水と、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩と、を含むセメント硬化体形成用組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
少なくとも、セメントと、水と、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩と、を練り混ぜる混錬工程を有するセメント硬化体形成用組成物の製造方法であって、
前記水の全部または一部を配合する際に、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩の水溶液を用いる、セメント硬化体形成用組成物の製造方法。
【請求項3】
少なくとも、セメントと、水と、を練り混ぜて混錬物を得る混錬工程と、
前記混錬物に炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩を混合する炭酸塩混合工程と、
を有する、セメント硬化体形成用組成物の製造方法。
【請求項4】
前記混錬工程と前記炭酸塩混合工程との間に、前記混錬工程で得られた前記混錬物を、少なくとも流動状態が維持されるように保持する流動工程を有する、請求項3に記載のセメント硬化体形成用組成物の製造方法。
【請求項5】
前記混錬工程において、さらに骨材を練り混ぜて混錬物を得て、
前記流動工程における操作が、トラックアジテータのドラムにおいて行われる、請求項4に記載のセメント硬化体形成用組成物の製造方法。
【請求項6】
前記流動工程における操作に引き続いて、前記炭酸塩混合工程における操作が、前記ドラムにおいて行われる、請求項5に記載のセメント硬化体形成用組成物の製造方法。
【請求項7】
請求項2~6の何れかに記載のセメント硬化体形成用組成物の製造方法により製造されたセメント硬化体形成用組成物を用いてセメント硬化体を形成する、セメント硬化体の製造方法。
【請求項8】
表面から0cm~10cmの間の表層領域S、及び、表面から30cm以上の深部領域Dにおいて、固定化された二酸化炭素相当量(SCO
2
及びDCO
2
)が何れも40kg/t以上であり、その差(|SCO
2
-DCO
2
|/SCO
2
×100)が10%以内である、セメント硬化体。
【請求項9】
請求項7に記載のセメント硬化体の製造方法により製造された、請求項8に記載のセメント硬化体。
【請求項10】
表面から0cm~3cmの間の最表層領域SS、及び、表面から7cm~10cmの間の次表層領域NSにおいて、固定化された二酸化炭素相当量(SSCO
2
及びNSCO
2
)が何れも40kg/t以上であり、その差(|SSCO
2
-NSCO
2
|/SSCO
2
×100)が10%以内である、セメント硬化体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント硬化体形成用組成物及びその製造方法、並びに、セメント硬化体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
地球の温暖化を抑止するために、温室効果ガスの一種である二酸化炭素の排出を実質的にゼロにする脱炭素化が叫ばれている。脱炭素化の目標の達成のために、二酸化炭素の排出量を抑制することの他、排出された二酸化炭素を固体や液体中に固定化する二酸化炭素の固定(炭素固定)の技術にも注目が集まっている。
【0003】
建設現場では、建築あるいは土木構造物であるコンクリートやモルタル等のセメント硬化体に二酸化炭素を固定化する試みが為されている。セメント硬化体中に二酸化炭素を固定化するには、セメント硬化体中に二酸化炭素を供給し、水酸化カルシウム等のセメント水和物から炭酸カルシウムを生成させる従来からの中性化/炭酸化反応を利用する技術が用いられる。
【0004】
しかし、二酸化炭素の濃度が低い場合、二酸化炭素の固定化には長い時間を要してしまう。固定化の時間を短縮するために二酸化炭素の濃度を高くすると、二酸化炭素が大気に漏れるリスクが生じるため、密閉型の養生設備などが必要になってくる(特許文献1参照)。そのため、二酸化炭素の固定化は、広く実用化させるには至っていない。
【0005】
一方、炭酸ガス(二酸化炭素)を取り込んだ水(炭酸水や炭酸ナノバブル水等)をセメント硬化体に供給することで二酸化炭素を固定化する液相炭酸化技術も検討されている。しかし、二酸化炭素を多く水に溶解させるとpHが低下し、炭酸イオン濃度が低くなってしまうため二酸化炭素の固定化効率はそれほど高くない。さらには、pHが低いことでセメント硬化体中のカルシウムが溶脱するなどの現象が起きて、セメント硬化体の品質低下に繋がる懸念もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-022383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、セメント硬化体に効率的に二酸化炭素を固定化できるセメント硬化体形成用組成物及びその製造方法、並びに、効率的に二酸化炭素が固定化されたセメント硬化体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、以下の本発明の一例により解決される。即ち、本発明の一例は、以下に示す通りである。
<1>
少なくとも、セメントと、水と、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩と、を含むセメント硬化体形成用組成物。
【0009】
<2>
少なくとも、セメントと、水と、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩と、を練り混ぜる混錬工程を有するセメント硬化体形成用組成物の製造方法であって、
前記水の全部または一部を配合する際に、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩の水溶液を用いる、セメント硬化体形成用組成物の製造方法。
【0010】
<3>
少なくとも、セメントと、水と、を練り混ぜて混錬物を得る混錬工程と、
前記混錬物に炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1以上の炭酸塩を混合する炭酸塩混合工程と、
を有する、セメント硬化体形成用組成物の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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