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公開番号2025153431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055912
出願日2024-03-29
発明の名称加工データ出力システム及び表示プログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B26D 5/00 20060101AFI20251002BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】スタイル変換された画像を利用して、シート状の媒体を加工することに適さない加工データが出力されることを抑制することに貢献する加工データ出力システム及び表示プログラムを提供すること。
【解決手段】加工データ出力システムのプロセッサは、第一スタイル及び第二スタイルを含む複数種類の画像のスタイルの中から選択された選択スタイルの変換画像に、対象画像をスタイル変換する(S7)。プロセッサは、第一加工及び第二加工を含む複数種類の加工のうちの、選択スタイルと対応付けられた一以上の加工候補の中から選択された選択加工で媒体を加工するための加工データを、変換画像に基づき出力する(S20)。選択スタイルが第一スタイルである場合、加工候補は、第一加工を含み、第二加工を含まず、選択スタイルが第二スタイルである場合、加工候補は、第一加工及び第二加工を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
プロセッサを備え、シート状の媒体を加工するための加工データを出力する加工データ出力システムであって、
前記プロセッサは、
対象画像を取得する画像取得処理と、
第一スタイル及び第二スタイルを含む複数種類の画像のスタイルの中から選択された選択スタイルの変換画像に、前記対象画像をスタイル変換するスタイル変換処理と、
第一加工及び第二加工を含む複数種類の加工のうちの、前記選択スタイルと対応付けられた一以上の加工候補の中から選択された選択加工で前記媒体を加工するための加工データを、前記変換画像に基づき出力する出力処理であって、
前記選択スタイルが前記第一スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工を含み、前記第二加工を含まず、
前記選択スタイルが前記第二スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工及び前記第二加工を含む
前記出力処理と
を実行することを特徴とする加工データ出力システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
プロセッサを備え、シート状の媒体を加工するための加工データを出力する加工データ出力システムであって、
前記プロセッサは、
第一加工及び第二加工を含む複数種類の加工の中から選択された選択加工を取得する選択加工取得処理と、
対象画像を取得する画像取得処理と、
第一スタイル及び第二スタイルを含む複数の画像のスタイルのうちの、前記選択加工と対応付けられた一以上のスタイル候補から選択された選択スタイルの変換画像に、前記対象画像をスタイル変換するスタイル変換処理であって、
前記選択加工が前記第一加工である場合、前記スタイル候補は、前記第一スタイルと前記第二スタイルとを含み、
前記選択加工が前記第二加工である場合、前記スタイル候補は、前記第二スタイルを含み、前記第一スタイルを含まない
前記スタイル変換処理と、
前記選択加工で前記媒体を加工するための加工データを、前記変換画像に基づき出力する出力処理と
を実行することを特徴とする加工データ出力システム。
【請求項3】
前記複数種類の加工は、
前記媒体を切断するための切断データを前記加工データとし、切断装置で実行される切断加工と、
前記媒体に印刷するための印刷データを前記加工データとし、プリンタで実行される印刷加工と、
前記媒体に縫目を形成するための縫製データを前記加工データとし、ミシンで実行される縫製加工と
のうち少なくとも二つを前記第一加工及び前記第二加工として含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の加工データ出力システム。
【請求項4】
ディスプレイを更に備え、
前記プロセッサは、
前記加工候補を選択可能に前記ディスプレイに表示させる加工候補表示処理、を更に実行し、
前記出力処理で、
前記ディスプレイに表示された前記加工候補から選択された前記選択加工で前記媒体を加工するための前記加工データを、前記変換画像に基づき出力することを特徴とする請求項1に記載の加工データ出力システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記加工候補表示処理で、
前記加工候補のみを選択可能に前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項4に記載の加工データ出力システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記加工候補表示処理で、
前記選択スタイルが前記第一スタイルである場合、前記第一加工の前記加工データである第一加工データを出力可能であり、前記第二加工の前記加工データである第二加工データを出力不能であることを示す第一画像を前記ディスプレイに表示し、
前記選択スタイルが前記第二スタイルである場合、前記第一加工データと前記第二加工データとの各々を出力可能であることを示す第二画像を前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項4に記載の加工データ出力システム。
【請求項7】
前記第一画像は、前記第一加工データを出力する第一指示を入力するための第一オブジェクトを含み、前記第二加工データを出力する第二指示を入力するための第二オブジェクトを含まず、
前記第二画像は、前記第一オブジェクトと前記第二オブジェクトとを含み、
前記プロセッサは、
前記出力処理で、
前記ディスプレイに表示された前記第一オブジェクトが選択され、前記第一指示が入力された場合、前記第一加工データを出力し、
前記ディスプレイに表示された前記第二オブジェクトが選択され、前記第二指示が入力された場合、前記第二加工データを出力する
ことを特徴とする請求項6に記載の加工データ出力システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記出力処理で、前記選択スタイルに応じて初期値が設定される複数種類のパラメータと、前記変換画像とに基づき、前記加工データを出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の加工データ出力システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記媒体の加工領域に応じた大きさを取得する大きさ取得処理を更に実行し、
前記パラメータの前記初期値は、前記選択スタイルと前記加工領域の大きさとに応じて設定される
ことを特徴とする請求項8に記載の加工データ出力システム。
【請求項10】
前記選択加工が、前記媒体に縫目を形成するための縫製データを前記加工データとし、ミシンで実行される縫製加工である場合、前記加工領域に応じた大きさは、前記ミシンに装着され、前記媒体を保持する刺しゅう枠の大きさであることを特徴とする請求項9に記載の加工データ出力システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工データ出力システム及び表示プログラムに関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の画像スタイル変換装置は、変換元画像入力部、スタイル参照用画像入力部、エンコーダ・デコーダ・ネットワーク、スタイル抽出ネットワーク、結合部、及び変換後画像出力部を備える。変換元画像入力部は、変換元となる画像を入力する。スタイル参照用画像入力部は、スタイル参照用の画像を入力する。エンコーダ・デコーダ・ネットワークは、変換元となる画像を事前の学習結果に基づいて変換後の画像に変換する、畳み込みニューラルネットワークである。スタイル抽出ネットワークは、スタイル参照用の画像のスタイルを示すスタイル・ベクトルを抽出する、畳み込みニューラルネットワークである。結合部は、スタイル抽出ネットワークにより抽出されたスタイル・ベクトルを、エンコーダ・デコーダ・ネットワークの中間層に結合する。変換後画像出力部は、エンコーダ・デコーダ・ネットワークから変換後の画像を取得して出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-132855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像スタイル変換装置の技術を、シート状の媒体を加工するための加工データに適用する場合、加工によっては、出力された加工データに基づき加工を行うのが困難な場合がある。例えば、模様の輪郭形状が不明確なスタイルの画像に基づき、媒体から模様を切り抜くための加工データである切断データが出力された場合、切断装置は切断データに基づき模様の輪郭を適切に切断できない。
【0005】
本発明の目的は、スタイル変換された画像を利用して、シート状の媒体を加工することに適さない加工データが出力されることを抑制することに貢献する加工データ出力システム及び表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る加工データ出力システムは、プロセッサを備え、シート状の媒体を加工するための加工データを出力する加工データ出力システムであって、前記プロセッサは、対象画像を取得する画像取得処理と、第一スタイル及び第二スタイルを含む複数種類の画像のスタイルの中から選択された選択スタイルの変換画像に、前記対象画像をスタイル変換するスタイル変換処理と、第一加工及び第二加工を含む複数種類の加工のうちの、前記選択スタイルと対応付けられた一以上の加工候補の中から選択された選択加工で前記媒体を加工するための加工データを、前記変換画像に基づき出力する出力処理であって、前記選択スタイルが前記第一スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工を含み、前記第二加工を含まず、前記選択スタイルが前記第二スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工及び前記第二加工を含む前記出力処理とを実行する。第一態様の加工データ出力システムでは、スタイルの種類に応じて、対応付けられた加工が互いに異なる。加工データ出力システムの出力処理は、第一スタイルに変換された変換画像に基づき、第二加工で加工するための加工データが出力されることを抑制することに貢献する。すなわち、加工データ出力システムの出力処理において、加工に適さない加工データは出力されない。したがって、加工データ出力システムは、第一スタイルに基づきスタイル変換された変換画像から第二加工で加工するための加工データを出力して媒体が加工されることに起因して、媒体が適切に加工されない事態を回避することに貢献する。
【0007】
本発明の第二態様に係る加工データ出力システムは、プロセッサを備え、シート状の媒体を加工するための加工データを出力する加工データ出力システムであって、前記プロセッサは、第一加工及び第二加工を含む複数種類の加工の中から選択された選択加工を取得する選択加工取得処理と、対象画像を取得する画像取得処理と、第一スタイル及び第二スタイルを含む複数の画像のスタイルのうちの、前記選択加工と対応付けられた一以上のスタイル候補から選択された選択スタイルの変換画像に、前記対象画像をスタイル変換するスタイル変換処理であって、前記選択加工が前記第一加工である場合、前記スタイル候補は、前記第一スタイルと前記第二スタイルとを含み、前記選択加工が前記第二加工である場合、前記スタイル候補は、前記第二スタイルを含み、前記第一スタイルを含まない前記スタイル変換処理と、前記選択加工で前記媒体を加工するための加工データを、前記変換画像に基づき出力する出力処理とを実行する。第二態様の加工データ出力システムでは、スタイルの種類に応じて、対応付けられた加工が互いに異なる。加工データ出力システムの選択加工が第二加工である場合に、第一スタイルに対象画像がスタイル変換することを抑制することに貢献する。すなわち、加工データ出力システムのスタイル変換処理において、対象画像は、加工に適さないスタイルにスタイル変換されない。したがって、加工データ出力システムは、第一スタイルに基づきスタイル変換された変換画像から第二加工で加工するための加工データを出力して媒体が加工されることに起因して、媒体が適切に加工されない事態を回避することに貢献する。
【0008】
本発明の第三態様に係る加工データ出力システムは、プロセッサとディスプレイとを備え、シート状の媒体を加工するための加工データを出力する加工データ出力システムであって、前記プロセッサは、第一スタイル及び第二スタイルを含む複数種類の画像のスタイルの中から選択された選択スタイルの変換画像に対象画像をスタイル変換し、前記変換画像を表示する変換画像表示処理と、第一加工及び第二加工を含む複数種類の加工のうちの、前記選択スタイルと対応付けられた一以上の加工候補を表示する加工候補表示処理であって、前記選択スタイルが前記第一スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工を含み、前記第二加工を含まず、前記選択スタイルが前記第二スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工及び前記第二加工を含む前記加工候補表示処理と、前記変換画像に基づき、前記加工候補の中から選択された選択加工で前記媒体を加工するための加工データを表す加工画像を表示する加工画像表示処理とを実行する。第三態様の加工データ出力システムでは、スタイルの種類に応じて、対応付けられた加工が互いに異なる。加工データ出力システムの加工候補表示処理は、ユーザが一以上の加工候補から選択加工を選択しやすくすることに貢献する。すなわち、加工データ出力システムにおいて、選択スタイルに適さない加工が選択されることがない。したがって、加工データ出力システムの加工候補表示処理は、第一スタイルに基づきスタイル変換された変換画像から第二加工で加工するための加工データを出力して媒体が加工されることに起因して、媒体が適切に加工されない事態を回避することに貢献する。
【0009】
本発明の第四態様に係る表示プログラムは、シート状の媒体を加工するための加工データを出力する加工データ出力システムに含まれる端末装置のプロセッサによって実行される表示プログラムであって、第一スタイル及び第二スタイルを含む複数種類の画像のスタイルの中から選択された選択スタイルの変換画像に対象画像をスタイル変換し、前記変換画像を表示する変換画像表示処理と、第一加工及び第二加工を含む複数種類の加工のうちの、前記選択スタイルと対応付けられた一以上の加工候補を表示する加工候補表示処理であって、前記選択スタイルが前記第一スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工を含み、前記第二加工を含まず、前記選択スタイルが前記第二スタイルである場合、前記加工候補は、前記第一加工及び前記第二加工を含む前記加工候補表示処理と、前記変換画像に基づき、前記加工候補の中から選択された選択加工で前記媒体を加工するための加工データを表す加工画像を表示する加工画像表示処理とを実行する指示を含む。第四態様の表示プログラムでは、スタイルの種類に応じて、対応付けられた加工が互いに異なる。表示プログラムの加工候補表示処理は、ユーザが一以上の加工候補から選択加工を選択しやすくすることに貢献する。すなわち、表示プログラムが実行された場合に、選択スタイルに適さない加工が選択されることがない。したがって、表示プログラムの加工候補表示処理は、第一スタイルに基づきスタイル変換された変換画像から第二加工で加工するための加工データを出力して媒体が加工されることに起因して、媒体が適切に加工されない事態を回避することに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
刺しゅうミシン2、切断装置3、プリンタ9、端末装置7、及び加工データ出力装置4を備える加工データ出力システム1の概略構成を示すブロック図である。
加工データ出力システム1で実行されるメイン処理のフローチャートである。
テーブルTの一部の説明図である。
テーブルTの一部の説明図である。
画像J1の説明図である。
対象画像Gと、対象画像Gをスタイル変換した変換画像G1からG7との説明図である。
第二画像J2の説明図である。
第一画像J3の説明図である。
画像J4の説明図である。
パラメータ設定画像J6の説明図である。
パラメータ設定画像J7の説明図である。
画像J8の説明図である。
画像J9の説明図である。
変形例の加工データ出力システム1で実行されるメイン処理のフローチャートである。
画像J10の説明図である。
画像J11の説明図である。
画像J12の説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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