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公開番号
2025149024
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049450
出願日
2024-03-26
発明の名称
MEMSデバイス、電気音響変換装置、変位測定方法
出願人
ミツミ電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04R
17/00 20060101AFI20251001BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】可動部の変位を高精度で測定可能なMEMSデバイスを提供する。
【解決手段】MEMSデバイス20Dは、枠状の固定部21と、平面視で固定部の内側に配置される可動部22と、固定部と可動部とを各々の上面よりも下面に近い位置で接続する捻じれ梁23及び駆動梁24と、駆動梁の下面に配置される駆動源25と、可動部の下面に配置される十字形状の金属膜43と、駆動源に供給する信号の経路となる第1配線41及び第2配線42と、を有する。金属膜43の材料としては、金、銅、銀、アルミニウム、白金、チタン、タングステン等が挙げられる。金属膜の厚さは、0.02μm以上1.00μm以下程度とすることができ、スパッタ法により成膜することができる。金属膜の可視光線反射率は、80%以上である。製造工程を簡素化する観点から、金属膜は、第1配線及び第2配線に含まれる材料と同じ材料により形成されていることが好ましい。
【選択図】図35
特許請求の範囲
【請求項1】
枠状の固定部と、
平面視で前記固定部の内側に配置される可動部と、
前記固定部と前記可動部とを各々の上面よりも下面に近い位置で接続する捻じれ梁及び駆動梁と、
前記駆動梁の下面に配置される駆動源と、
前記可動部の下面に配置される金属膜と、を有する、MEMSデバイス。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記固定部の下面に、前記駆動源に供給する信号の経路となる配線が配置され、
前記金属膜は、前記配線に含まれる材料と同じ材料により形成されている、請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項3】
前記金属膜は、前記駆動源を構成する電極に含まれる材料と同じ材料により形成されている、請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項4】
平面視で、前記金属膜は、点対称でない形状である、請求項1に記載のMEMSデバイス。
【請求項5】
空気の入出経路となる貫通孔を備えた基板と、
前記基板上に配置される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のMEMSデバイスと、を有し、
平面視で、前記金属膜は、前記貫通孔と重なる位置にある、電気音響変換装置。
【請求項6】
基板と、
前記基板上に配置されるMEMSデバイスと、
前記MEMSデバイス上に配置されるメンブレンと、を有し、
前記MEMSデバイスは、枠状の固定部、平面視で前記固定部の内側に配置される可動部、前記固定部と前記可動部とを各々の上面よりも下面に近い位置で接続する捻じれ梁及び駆動梁、並びに前記駆動梁の下面に配置される駆動源、を有し、
前記メンブレンの下面は、前記可動部の上面と接合され、
前記メンブレンの上面に金属膜が配置されているか、又は前記メンブレンが金属材料により形成されている、電気音響変換装置。
【請求項7】
基板と、
前記基板上に配置されるMEMSデバイスと、
前記MEMSデバイス上に配置されるメンブレンと、
前記メンブレン上に配置される振動板と、を有し、
前記MEMSデバイスは、枠状の固定部、平面視で前記固定部の内側に配置される可動部、前記固定部と前記可動部とを各々の上面よりも下面に近い位置で接続する捻じれ梁及び駆動梁、並びに前記駆動梁の下面に配置される駆動源、を有し、
前記メンブレンの下面は、前記可動部の上面と接合され、
前記振動板の上面に金属膜が配置されているか、又は前記振動板が金属材料により形成されている、電気音響変換装置。
【請求項8】
枠状の固定部、平面視で前記固定部の内側に配置される可動部、前記固定部と前記可動部とを各々の上面よりも下面に近い位置で接続する捻じれ梁及び駆動梁、並びに前記駆動梁の下面に配置される駆動源、を有するMEMSデバイスを備えた電気音響変換装置における前記可動部の変位測定方法であって、
前記可動部を変位させるステップと、
前記電気音響変換装置の外部から、前記可動部又は前記可動部の動作に連動して変位する部分に光を照射するステップと、
前記光の反射光に基づいて変位を算出するステップと、を有し、
前記光を照射する位置には金属膜が配置されているか、又は前記光を照射する部分が金属材料により形成されている、変位測定方法。
【請求項9】
前記可動部の下面に金属膜が配置され、前記金属膜に光を照射する、請求項8に記載の変位測定方法。
【請求項10】
前記電気音響変換装置は、
前記MEMSデバイス上に配置され、前記可動部と接合されるメンブレンを有し、
前記メンブレンの上面に金属膜が配置されているか、又は前記メンブレンが金属材料により形成され、
前記金属膜、又は前記金属材料で形成された前記メンブレンに光を照射する、請求項8に記載の変位測定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、MEMSデバイス、電気音響変換装置、変位測定方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems:MEMS)における微細加工技術によって作製されたMEMSデバイスが開発されている。MEMSデバイスは、半導体プロセスにより製造されることから、ばらつきが少なく、小型、薄型、軽量、低消費電力、良好な周波数特性等の多くの特長がある。MEMSデバイスは、固定部と可動部を有し、可動部を駆動することにより、例えば、イヤホンやマイク等の電気音響変換装置に用いることができる(例えば、特許文献1参照)。電気音響変換装置では、音響性能を知るために、例えば、MEMSデバイスの可能部の変位測定が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許明細書第9980051号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、可動部の変位を高精度で測定可能なMEMSデバイスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係るMEMSデバイスは、枠状の固定部と、平面視で前記固定部の内側に配置される可動部と、前記固定部と前記可動部とを各々の上面よりも下面に近い位置で接続する捻じれ梁及び駆動梁と、前記駆動梁の下面に配置される駆動源と、前記可動部の下面に配置される金属膜と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、可動部の変位を高精度で測定可能なMEMSデバイスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する上面側斜視図である。
第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する下面側斜視図である。
第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する上面図である。
第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する下面図である。
第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する断面図である。
MEMSデバイス20における応力の低減について説明する図(その1)である。
図6に示す構造の効果を示す図である。
MEMSデバイス20における応力の低減について説明する図(その2)である。
MEMSデバイス20における応力の低減について説明する図(その3)である。
MEMSデバイス20における応力の低減について説明する図(その4)である。
MEMSデバイス20における共振周波数のシミュレーション結果である。
第1実施形態に係る電気音響変換装置を例示する上面側斜視図である。
第1実施形態に係る電気音響変換装置を例示する下面側斜視図である。
第1実施形態に係る電気音響変換装置を例示する断面図である。
第1実施形態に係る電気音響変換装置を例示する上面側分解斜視図である。
第1実施形態に係る電気音響変換装置を例示する下面側分解斜視図である。
第1実施形態に係る電気音響変換装置の製造方法について説明する図(その1)である。
第1実施形態に係る電気音響変換装置の製造方法について説明する図(その2)である。
第2実施形態に係るMEMSデバイスを例示する上面図である。
MEMSデバイス20AとMEMSデバイス20との比較結果を示す図である。
第3実施形態に係る電気音響変換装置を例示する上面側分解斜視図である。
MEMSデバイス及びメンブレンにおける共振周波数のシミュレーション結果である。
捻じれ梁及び駆動梁の厚さを変えたときの共振周波数のシミュレーション結果である。
第4実施形態に係る電気音響変換装置を例示する上面側分解斜視図である。
第4実施形態に係る電気音響変換装置を構成する基板を例示する上面図である。
基板上にMEMSデバイスを配置する工程を示す上面図である。
基板上にMEMSデバイスを配置する工程を示す断面図である。
第4実施形態の変形例1に係る電気音響変換装置を構成する基板を例示する上面図である。
第4実施形態の変形例2に係る電気音響変換装置を構成する基板を例示する上面図である。
第4実施形態の変形例3に係る電気音響変換装置を構成する基板を例示する上面図である。
基板上にMEMSデバイスを位置合わせした様子を示す上面図である。
第5実施形態に係るMEMSデバイスにおける配線を例示する下面図である。
MEMSデバイスの可動部を可動させたときの応力分布のシミュレーション結果である。
第5実施形態の変形例1に係るMEMSデバイスにおける配線を例示する下面図である。
第6実施形態に係るMEMSデバイスにおける金属膜を例示する下面図である。
MEMSデバイス20Cを用いた電気音響変換装置1Cの下面図である。
可動部の変位の測定フローである。
第6実施形態の変形例1に係るMEMSデバイスにおける金属膜を例示する下面図である。
第6実施形態の変形例2に係るMEMSデバイスにおける金属膜を例示する下面図である。
第7実施形態に係る電気音響変換装置を例示する断面図である。
メンブレン30Dを例示する上面図である。
第7実施形態の変形例1に係る電気音響変換装置を例示する部分断面図である。
第7実施形態の変形例2に係る電気音響変換装置を例示する部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0009】
〈第1実施形態〉
(MEMSデバイス)
図1は、第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する上面側斜視図である。図2は、第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する下面側斜視図である。図3は、第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する上面図である。図4は、第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する下面図である。図5は、第1実施形態に係るMEMSデバイスを例示する断面図であり、図1のA-A線に沿う断面を示している。
【0010】
なお、各図面において、参考のためX軸、Y軸及びZ軸を有する直交座標を示す場合がある。X方向、Y方向、Z方向のそれぞれにおいて、矢印の向く側を「+側」、その反対側を「-側」と称する場合がある。また、各部材のZ+側の面を上面、Z-側の面を下面と称する場合がある。ただし、これらは、実施形態に係るMEMSデバイス等の使用時における向きを制限するものではなく、実施形態に係るMEMSデバイス等の向きは任意である。また、対象物をZ+側からZ-側に視る、又は対象物をZ-側からZ+側に視ることを平面視と称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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