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公開番号2025148930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049300
出願日2024-03-26
発明の名称二液混合型モルタル組成物、モルタル硬化物、カートリッジ、吐出装置、及びモルタル組成物の製造方法
出願人UBE三菱セメント株式会社,旭化成株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 28/06 20060101AFI20251001BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】高温環境下に曝された後も、高い引張強度を維持し得るモルタル硬化物を得ることが可能な二液混合型モルタル組成物を提供すること。
【解決手段】第一の混合物と第二の混合物とを混合して使用される二液混合型モルタル組成物であって、第一の混合物が、アルミナセメント、石膏、細骨材及び無機フィラーを含み、第二の混合物が、アルカリ溶液を含む、二液混合型モルタル組成物を提供する。また、第一の混合物と第二の混合物とを混合して使用される二液混合型モルタル組成物であって、第一の混合物が、アルミナセメント及び石膏と、シリカフューム、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、メタカオリン、及び水酸化アルミニウム粉末からなる群より選ばれる少なくとも一つを含む無機フィラーと、を含み、第二の混合物がアルカリ溶液を含む、二液混合型モルタル組成物を提供する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
第一の混合物と第二の混合物とを混合して使用される二液混合型モルタル組成物であって、
前記第一の混合物が、アルミナセメント、石膏、細骨材、及び無機フィラーを含み、
前記第二の混合物が、アルカリ溶液を含む、二液混合型モルタル組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
第一の混合物と第二の混合物とを混合して使用される二液混合型モルタル組成物であって、
前記第一の混合物が、アルミナセメント及び石膏と、シリカフューム、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、メタカオリン、及び水酸化アルミニウム粉末からなる群より選ばれる少なくとも一つを含む無機フィラーと、を含み、
前記第二の混合物がアルカリ溶液を含む、二液混合型モルタル組成物。
【請求項3】
前記無機フィラーが、シリカ粉末、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、メタカオリン、及び水酸化アルミニウム粉末からなる群より選ばれる少なくとも一つを含む、請求項1に記載の二液混合型モルタル組成物。
【請求項4】
前記第一の混合物における前記無機フィラーの含有量が4質量%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の二液混合型モルタル組成物。
【請求項5】
前記第一の混合物が抑制剤を更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の二液混合型モルタル組成物。
【請求項6】
前記第二の混合物の液相における水酸化物の濃度が5.0体積%未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載の二液混合型モルタル組成物。
【請求項7】
前記第二の混合物が無機フィラーを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の二液混合型モルタル組成物。
【請求項8】
硬化後の温度20℃の環境付着試験による引張強度をTS0、100℃の環境付着試験による引張強度をTS1としたときに、TS1/TS0×100で算出される比率が120%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の二液混合型モルタル組成物。
【請求項9】
硬化後の温度20℃の環境付着試験による引張強度をTS0、200℃の環境付着試験による引張強度をTS2としたときに、TS2/TS0×100で算出される比率が120%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の二液混合型モルタル組成物。
【請求項10】
硬化後の温度20℃の環境付着試験による引張強度をTS0、500℃の環境付着試験による引張強度をTS5としたときに、TS5/TS0×100で算出される比率が80%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の二液混合型モルタル組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二液混合型モルタル組成物、モルタル硬化物、カートリッジ、吐出装置、及びモルタル組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
アルミナセメントを含む主材と、アルミナセメントの硬化を開始させるアルカリ溶液である活性剤とによって構成される二液混合型のモルタル組成物が知られている。例えば、特許文献1には、硬化性水相アルミナセメント成分Aと、硬化過程を開始するための水相状態にある開始剤成分Bとを含む2成分モルタル系留付け材を開示されている。特許文献2には、アルミナセメントを含む第一の液と細骨材とセルロース系増粘剤とを含むアルカリ溶液である第二の液とを混合して使用される二液混合型モルタル組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2019-500297号公報
特開2022-146459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2に記載されるような二液混合型モルタル組成物は、種々の構造物に用いられる。構造物の中には高温環境下に曝されるものもあり、そのような場合でも高い強度を維持することが求められる。そこで、本開示は、高温環境下に曝された後も、高い引張強度を維持し得るモルタル硬化物、並びにそのようなモルタル硬化物を得ることが可能な二液混合型モルタル組成物及びモルタル組成物の製造方法を提供する。また、そのような二液混合型モルタル組成物を構成する第一の混合物と第二の混合物を混合してモルタル組成物を円滑に調製することが可能なカートリッジ及び吐出装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面は、第一の混合物と第二の混合物とを混合して使用される二液混合型モルタル組成物であって、第一の混合物が、アルミナセメント、石膏、細骨材、及び無機フィラーを含み、第二の混合物が、アルカリ溶液を含む、二液混合型モルタル組成物を提供する。
【0006】
上述の二液混合型モルタル組成物は、第二の混合物と混合される第一の混合物が細骨材と無機フィラーとを含む。これによって、第一の混合物と第二の混合物を混合したときに各成分の分散性が良好となり、細骨材を含みつつも、得られる二液混合型モルタル組成物の組成の均一性が向上する。その結果、高温環境下に曝された後も、高い引張強度を維持することが可能なモルタル硬化物を得ることができる。
【0007】
本開示の一側面は、第一の混合物と第二の混合物とを混合して使用される二液混合型モルタル組成物であって、第一の混合物が、アルミナセメント及び石膏と、シリカフューム、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、メタカオリン、及び水酸化アルミニウム粉末からなる群より選ばれる少なくとも一つを含む無機フィラーと、を含み、第二の混合物がアルカリ溶液を含む、二液混合型モルタル組成物を提供する。
【0008】
上述の二液混合型モルタル組成物は、第二の混合物と混合される第一の混合物が特定の無機フィラーを含む。これによって、第一の混合物と第二の混合物を混合したときに各成分の分散性が良好となり、得られる二液混合型モルタル組成物の組成の均一性が向上する。その結果、高温環境下に曝された後も、高い引張強度を維持することが可能なモルタル硬化物を得ることができる。
【0009】
本開示の一側面は、第一の混合物を収容する第一の収容部と、第二の混合物を収容する第二の収容部と、を備えるカートリッジであって、第一の混合物が、アルミナセメント、石膏、細骨材及び無機フィラーを含み、第二の混合物が、アルカリ溶液を含む、カートリッジを提供する。
【0010】
上述のカートリッジは、第一の混合物を収容する第一の収容部と、第二の混合物を収容する第二の収容部と、を備える。このため、第一の混合物と第二の混合物とが混合されたモルタル組成物を円滑に調製することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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