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公開番号
2025144313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024044033
出願日
2024-03-19
発明の名称
シミュレーションプログラム、情報処理装置およびシミュレーション方法
出願人
富士通株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G06N
10/80 20220101AFI20250925BHJP(計算;計数)
要約
【課題】行列や行列積の計算が可能な量子シミュレータのシミュレーションを高速化する。
【解決手段】情報処理装置1は、行列同士の積の計算が可能なシミュレータを用いて量子回路のシミュレーションを行う。情報処理装置1は、第1の量子回路を前方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存する。情報処理装置1は、第1の量子回路を後方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存する。情報処理装置1は、シミュレータを用いて第2の量子回路のシミュレーションを行う際に、第2の量子回路に含まれるゲートであって、第1の量子回路と差異がある第1ゲートより前方向または後方向に配置され、第1の量子回路と差異がない第2ゲートに、マージして得られた行列を利用して第2の量子回路のシミュレーションを実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
行列同士の積の計算が可能なシミュレータを用いて量子回路のシミュレーションを行うシミュレーションプログラムであって、
第1の量子回路を第1方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存し、
前記第1の量子回路を第2方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存し、
前記シミュレータを用いて第2の量子回路のシミュレーションを行う際に、前記第2の量子回路に含まれるゲートであって、前記第1の量子回路と差異がある第1ゲートより前記第1方向または前記第2方向に配置され、前記第1の量子回路と差異がない第2ゲートに、マージして得られた行列を利用して前記第2の量子回路のシミュレーションを実行する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記第1の量子回路と前記第2の量子回路とを比較し、前記第2の量子回路に含まれるゲートの中で前記第1の量子回路と差異がある前記第1ゲートを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のシミュレーションプログラム。
【請求項3】
該検出する処理は、量子回路を記述する方式により記述されたゲートの記述レベルを用いて、前記第2の量子回路に含まれるゲートの中で前記第1の量子回路と差異がある前記第1ゲートを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載のシミュレーションプログラム。
【請求項4】
該検出する処理は、ゲートを表すベクトルをハッシュ関数に入力して得られるハッシュ値を用いて、前記第2の量子回路に含まれるゲートの中で前記第1の量子回路と差異がある前記第1ゲートを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載のシミュレーションプログラム。
【請求項5】
該検出する処理は、差異がある前記第1ゲートが検出されない場合には、前記方式により記述された、ゲートで用いられるパラメータの値の差異に基づいて、前記第2の量子回路に含まれるゲートの中で前記第1の量子回路と差異がある前記第1ゲートを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載のシミュレーションプログラム。
【請求項6】
前記量子回路のシミュレーションは、前記量子回路に含まれるゲートで用いられるパラメータの値を少しずつ動かしながら、評価関数が最適になるパラメータの組合せを探索する変分量子アルゴリズム(VQA:Variational Quantum Algorithm)におけるシミュレーションを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のシミュレーションプログラム。
【請求項7】
行列同士の積の計算が可能なシミュレータを用いて量子回路のシミュレーションを行う情報処理装置であって、
第1の量子回路を第1方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存する第1のマージ部と、
前記第1の量子回路を第2方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存する第2のマージ部と、
前記シミュレータを用いて第2の量子回路のシミュレーションを行う際に、前記第2の量子回路に含まれるゲートであって、前記第1の量子回路と差異がある第1ゲートより前記第1方向または前記第2方向に配置され、前記第1の量子回路と差異がない第2ゲートに、マージして得られた行列を利用して前記第2の量子回路のシミュレーションを実行するシミュレーション部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
行列同士の積の計算が可能なシミュレータを用いて量子回路のシミュレーションを行うシミュレーション方法であって、
第1の量子回路を第1方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存し、
前記第1の量子回路を第2方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存し、
前記シミュレータを用いて第2の量子回路のシミュレーションを行う際に、前記第2の量子回路に含まれるゲートであって、前記第1の量子回路と差異がある第1ゲートより前記第1方向または前記第2方向に配置され、前記第1の量子回路と差異がない第2ゲートに、マージして得られた行列を利用して前記第2の量子回路のシミュレーションを実行する
処理をコンピュータが実行することを特徴とするシミュレーション方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シミュレーションプログラム等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、量子コンピュータにより実行されるアルゴリズムの研究開発のために、量子回路の計算を古典のコンピュータ上で高速にシミュレーションすることが重要になっている。量子シミュレータは、量子回路の情報を入力し、最終的な量子状態を計算して出力する。
【0003】
量子シミュレータの種類には、例えば、状態ベクトル(StateVector:SV)型、決定グラフ(Decision Diagram:DD)型等が挙げられる。StateVector型は、最も一般的なシミュレータであり、行列やベクトルを数値としてそのまま保持する。DD型は、行列やベクトルをグラフ構造として保持することで、メモリ量を削減することができる。また、DD型は、複数の量子ゲート(行列)を1つの行列に纏めておくことができる。
【0004】
ここで、従来では、量子回路の中の量子ゲートの種類や量子ゲートのパラメータが少しでも変わると、量子シミュレータは、量子回路の計算を、初めから全てやり直す。DD型の量子シミュレータであっても、量子回路の中の量子ゲートの種類や量子ゲートのパラメータが少しでも変わると、初めから全て計算し直す必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-515999号公報
特開2022-191443号公報
米国特許出願公開第2019/0332731号明細書
米国特許出願公開第2021/0192114号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のDD型の量子シミュレータでは、量子回路の中の量子ゲートの種類や量子ゲートのパラメータが変わると、量子回路の計算を初めから全てやり直す必要があるので、シミュレーションの総時間がかかってしまうという問題がある。
【0007】
なお、上記課題は、DD型の量子シミュレータだけではなく、行列・行列積または行列同士の積の計算が可能な量子シミュレータ全般にも同様に生じる課題である。
【0008】
本発明は、1つの側面では、行列同士の積の計算が可能な量子シミュレータのシミュレーションを高速化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの態様では、シミュレーションプログラムは、行列同士の積の計算が可能なシミュレータを用いて量子回路のシミュレーションを行うシミュレーションプログラムであって、第1の量子回路を第1方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存し、前記第1の量子回路を第2方向のゲートから順にマージして、マージ毎に得られる行列を保存し、前記シミュレータを用いて第2の量子回路のシミュレーションを行う際に、前記第2の量子回路に含まれるゲートであって、前記第1の量子回路と差異がある第1ゲートより前記第1方向または前記第2方向に配置され、前記第1の量子回路と差異がない第2ゲートに、マージして得られた行列を利用して前記第2の量子回路のシミュレーションを実行する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
1実施態様によれば、DD型の量子シミュレータのシミュレーション時間を高速化できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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