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公開番号
2025141034
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040756
出願日
2024-03-15
発明の名称
半導体装置および半導体装置の製造方法
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
主分類
H01L
23/29 20060101AFI20250919BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】半導体素子にかかる応力を緩和させることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置A10は、厚さ方向zの一方を向く素子主面10a、素子主面10aの一部を覆う保護膜13および保護膜13から露出する主面電極12を有する半導体素子1と、主面電極12に接合された第1接合部41、および、第1接合部41に繋がるループ部43を含むワイヤ4と、第1コート剤51と、保護膜13の少なくとも一部を覆う第2コート剤52と、半導体素子1、ワイヤ4、第1コート剤51、および第2コート剤を52覆う封止樹脂3と、を備える。ループ部43は、第1接合部41に繋がる基端部431を含む。第1コート剤51は、厚さ方向zに見て、第2コート剤52と基端部431との間に位置する。第1コート剤51の線膨張係数と封止樹脂3の線膨張係数との差は、第2コート剤52の線膨張係数と封止樹脂3の線膨張係数との差よりも小さい。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
厚さ方向の一方を向く素子主面、前記素子主面の一部を覆う保護膜および前記保護膜から露出する主面電極を有する半導体素子と、
前記主面電極に接合された第1接合部、および、前記第1接合部に繋がるループ部を含むワイヤと、
第1コート剤と、
前記保護膜の少なくとも一部を覆う第2コート剤と、
前記半導体素子、前記ワイヤ、前記第1コート剤、および前記第2コート剤を覆う封止樹脂と、
を備え、
前記ループ部は、前記第1接合部に繋がる基端部を含み、
前記第1コート剤は、前記厚さ方向に見て、前記第2コート剤と前記基端部との間に位置し、
前記第1コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差は、前記第2コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差よりも小さい、半導体装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1接合部は、前記主面電極に接する第1部と、前記厚さ方向について前記第1部を基準に前記主面電極と反対側に位置する第2部とを含み、
前記基端部は、前記第2部に繋がる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1コート剤は、前記基端部とともに、前記第2部のうちの前記基端部に繋がる一部に接する、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1コート剤は、前記第1接合部の全体を覆う、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1コート剤は、前記主面電極に接しており、
前記主面電極は、前記厚さ方向に見て、前記第1コート剤に内包される、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1接合部は、ボールボンディング構造である、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項7】
厚さ方向の一方を向く素子主面、前記素子主面の一部を覆う保護膜および前記保護膜から露出する主面電極を有する半導体素子と、
前記主面電極に接合された第1接合部、および、前記第1接合部に繋がるループ部を含むワイヤと、
第1コート剤と、
前記保護膜の少なくとも一部を覆う第2コート剤と、
前記半導体素子、前記ワイヤ、前記第1コート剤、および前記第2コート剤を覆う封止樹脂と、
を備え、
前記第1コート剤は、前記厚さ方向に見て、前記第2コート剤と前記ワイヤとの間に位置し、
前記第1コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差は、前記第2コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差よりも小さい、半導体装置。
【請求項8】
前記第1コート剤は、前記第1接合部の全体を覆い、
前記ループ部は、前記第1コート剤から突き出る、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2コート剤は、前記保護膜上に配置された被覆部を含み、
前記被覆部の前記厚さ方向の寸法は、前記第1接合部の前記厚さ方向の寸法よりも小さい、請求項1または請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第2コート剤は、前記厚さ方向について、前記主面電極から最も離れた最頂部を有し、
前記最頂部は、前記厚さ方向について、前記第1コート剤から前記ループ部が突き出る部分よりも、前記主面電極側に位置する、請求項1または請求項7に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の半導体装置が開示されている。特許文献1に記載の半導体装置は、第1リード、第2リード、半導体素子、ワイヤおよび封止樹脂を備えている。半導体素子は、第1リードに接合され、第1リードに支持されている。半導体素子は、たとえばLSI(Large Scale Integration)などの集積回路(IC:Integrated Circuit)である。第2リードは、ワイヤを介して、半導体素子に導通する。封止樹脂は、第1リードの一部、第2リードの一部、半導体素子およびワイヤを覆っている。封止樹脂は、たとえば黒色のエポキシ樹脂からなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-138181号公報
【0004】
[概要]
従来の半導体装置は、半導体素子の通電、および半導体装置の設置環境により、温度変化が生じる。この温度変化によって、半導体装置を構成する各構成要素が、膨張したり収縮したりすることで、半導体素子に応力がかかりうる。半導体素子の安定動作には、半導体素子にかかる応力を低減させる必要がある。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、半導体素子にかかる応力を緩和させることができる半導体装置を提供することにある。また、このような半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0006】
本開示の第1の側面によって提供される半導体装置は、厚さ方向の一方を向く素子主面、前記素子主面の一部を覆う保護膜および前記保護膜から露出する主面電極を有する半導体素子と、前記主面電極に接合された第1接合部、および、前記第1接合部に繋がるループ部を含むワイヤと、第1コート剤と、前記保護膜の少なくとも一部を覆う第2コート剤と、前記半導体素子、前記ワイヤ、前記第1コート剤、および前記第2コート剤を覆う封止樹脂と、を備え、前記ループ部は、前記第1接合部に繋がる基端部を含み、前記第1コート剤は、前記厚さ方向に見て、前記第2コート剤と前記基端部との間に位置し、前記第1コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差は、前記第2コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差よりも小さい。
【0007】
本開示の第2の側面によって提供される半導体装置は、厚さ方向の一方を向く素子主面、前記素子主面の一部を覆う保護膜および前記保護膜から露出する主面電極を有する半導体素子と、前記主面電極に接合された第1接合部、および、前記第1接合部に繋がるループ部を含むワイヤと、第1コート剤と、前記保護膜の少なくとも一部を覆う第2コート剤と、前記半導体素子、前記ワイヤ、前記第1コート剤、および前記第2コート剤を覆う封止樹脂と、を備え、前記第1コート剤は、前記厚さ方向に見て、前記第2コート剤と前記ワイヤとの間に位置し、前記第1コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差は、前記第2コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差よりも小さい。
【0008】
本開示の第3の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、厚さ方向の一方を向く素子主面、前記素子主面の一部を覆う保護膜および前記保護膜から露出する主面電極を有する半導体素子を、支持部材に接合する素子接合工程と、前記主面電極に接合された第1接合部および前記第1接合部に繋がるループ部を含むワイヤを形成するワイヤ形成工程と、第1コート剤を塗布する第1コーティング工程と、前記保護膜を覆う第2コート剤を塗布する第2コーティング工程と、前記半導体素子、前記ワイヤ、前記第1コート剤、および前記第2コート剤を覆う封止樹脂を形成する封止工程と、を有し、前記ループ部は、前記第1接合部に繋がる基端部を含み、前記第1コーティング工程では、前記ワイヤ形成工程の後であり且つ前記第2コーティング工程の前に、前記第1コート剤を、前記厚さ方向に見て、前記第2コート剤と前記基端部との間に形成し、前記第1コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差は、前記第2コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差よりも小さい。
【0009】
本開示の第4の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、厚さ方向の一方を向く素子主面、前記素子主面の一部を覆う保護膜および前記保護膜から露出する主面電極を有する半導体素子を、支持部材に搭載する素子搭載工程と、前記主面電極に接合された第1接合部および前記第1接合部に繋がるループ部を含むワイヤを形成するワイヤ形成工程と、第1コート剤を塗布する第1コーティング工程と、前記保護膜を覆う第2コート剤を塗布する第2コーティング工程と、前記半導体素子、前記ワイヤ、前記第1コート剤、および前記第2コート剤を覆う封止樹脂を形成する封止工程と、を有し、前記第1コーティング工程では、前記ワイヤ形成工程の後であり且つ前記第2コーティング工程の前に、前記第1コート剤を、前記厚さ方向に見て、前記第2コート剤と前記ワイヤとの間に形成し、前記第1コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差は、前記第2コート剤の線膨張係数と前記封止樹脂の線膨張係数との差よりも小さい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す平面図である。
図2は、図1の平面図において、封止樹脂を想像線で示した図である。
図3は、図2の領域IIIを拡大した部分拡大図である。
図4は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す正面図である。
図5は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す左側面図である。
図6は、第1実施形態にかかる半導体装置を示す右側面図である。
図7は、図2のVII-VII線に沿う断面図である。
図8は、図7の一部を拡大した部分拡大断面図である。
図9は、図2のIX-IX線に沿う断面図である。
図10は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。
図11は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(支持部材準備工程)を示す平面図である。
図12は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(素子接合工程)を示す平面図である。
図13は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(ワイヤ形成工程)を示す平面図である。
図14は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(ワイヤ形成工程)を示す模式図である。
図15は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(第1コーティング工程)を示す平面図である。
図16は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(第2コーティング工程の塗布処理)を示す平面図である。
図17は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(第2コーティング工程の硬化処理)を示す平面図である。
図18は、第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法の一工程(封止工程)を示す平面図である。
図19は、第1実施形態の第1変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大断面図であって、図8に対応する。
図20は、第1実施形態の第2変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大平面図であって、図3に対応する。
図21は、第1実施形態の第2変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大断面図であって、図8に対応する。
図22は、第1実施形態の第3変形例にかかる半導体装置を示す平面図であって、封止樹脂を想像線で示す。
図23は、第1実施形態の第4変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大平面図であって、図3に対応する。
図24は、第1実施形態の第4変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大断面図であって、図8に対応する。
図25は、第1実施形態の第5変形例にかかる半導体装置を示す平面図であって、封止樹脂を想像線で示す。
図26は、第2実施形態にかかる半導体装置を示す断面図であって、図7に対応する。
図27は、図26の一部を拡大した部分拡大断面図であって、図8に対応する。
図28は、第2実施形態の第1変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大断面図であって、図27に対応する。
図29は、第2実施形態の第2変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大断面図であって、図27に対応する。
図30は、第2実施形態の第3変形例にかかる半導体装置を示す要部拡大断面図であって、図27に対応する。
図31は、第3実施形態にかかる半導体装置を示す断面図であって、図7に対応する。
図32は、変形例にかかる半導体装置を示す断面図である。
図33は、変形例にかかる半導体装置を示す断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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