TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025138559
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2024197474
出願日
2024-11-12
発明の名称
高炉の操業方法、高炉の操業支援装置及び情報端末
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類
C21B
7/12 20060101AFI20250917BHJP(鉄冶金)
要約
【課題】外的要因に左右されることなく出銑口の適切な閉塞のタイミングを指示することができる高炉の操業方法、高炉の操業支援装置及び端末装置を提案する。
【解決手段】出銑口を有する高炉を用いて溶銑を製造する高炉の操業方法であって、出銑口から出銑する溶銑のスプラッシュの有無を判定し、判定したスプラッシュの有無に基づき出銑口の閉塞を判断する。好適な実施形態として、出銑口から溶銑を出銑樋に出銑中に、出銑樋からの溶銑のスプラッシュの有無を判定し、スプラッシュが確認され、かつ、出銑時間が所定時間以上であった場合、または、スプラッシュが確認されず、かつ、出銑速度よりも出滓速度が高い場合に、出銑口を閉塞させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
出銑口を有する高炉を用いて溶銑を製造する高炉の操業方法であって、出銑口から出銑する溶銑のスプラッシュの有無を判定し、判定したスプラッシュの有無に基づき出銑口の閉塞を判断する、高炉の操業方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
出銑時間、出滓速度、出銑速度のうちの少なくとも1つを用いて前記出銑口の閉塞を判断する、請求項1に記載の高炉の操業方法。
【請求項3】
前記出銑口の閉塞を判断する場合、出銑口から溶銑を出銑樋に出銑中に、前記出銑樋からの溶銑のスプラッシュの有無を判定し、前記スプラッシュが確認され、かつ、出銑時間が所定時間以上であった場合、または、前記スプラッシュが確認されず、かつ、出銑速度よりも出滓速度が高い場合に、前記出銑口の閉塞を判断する、請求項2に記載の高炉の操業方法。
【請求項4】
前記出銑樋からの溶銑のスプラッシュの有無を、溶銑のスプラッシュ発生を示す過去の出銑中の画像データをインプットとしてAI学習させたAIを用いて、前記出銑中のリアルタイムの画像データから判定する、請求項1に記載の高炉の操業方法。
【請求項5】
前記出銑樋からの溶銑のスプラッシュの有無を、溶銑のスプラッシュ発生を示す過去の出銑中の画像データをインプットとしてAI学習させたAIを用いて、前記出銑中のリアルタイムの画像データから判定する、請求項2に記載の高炉の操業方法。
【請求項6】
高炉の出銑口の閉塞を判断する高炉の操業支援装置であって、
出銑口から出銑する溶銑のスプラッシュの有無を判定する判定手段と、
判定したスプラッシュの有無に基づき出銑口の閉塞を判断する判断手段と、
を備える、高炉の操業支援装置。
【請求項7】
前記判断手段がさらに、出銑時間、出滓速度、出銑速度のうちの少なくとも1つを用いて前記出銑口の閉塞を判断する、請求項6に記載の高炉の操業支援装置。
【請求項8】
前記判定手段がさらに、溶銑のスプラッシュ発生を示す過去の出銑中の画像データをインプットとしてAI学習させたAIを用いて、前記出銑樋からの溶銑のスプラッシュの有無を判定する、請求項6に記載の高炉の操業支援装置。
【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載の高炉の操業方法を用いて判断された高炉の出銑口の閉塞に関する情報を出力する出力手段を備える、端末装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の出銑口を有する高炉を用いて溶銑を製造する高炉の操業方法、高炉の操業支援装置及び情報端末に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
溶銑を製造するにあたり、複数の出銑口を持つ高炉の出銑口を閉塞する判断は、従来ではほとんどが高炉の作業員の判断に基づくものである。
【0003】
また、出銑口を閉塞するタイミングについては、特許文献1に開示された技術が知られている。この技術では、出銑口から出銑を開始した後、高炉炉内で生成する累積予測溶銑量と出銑口から出銑した累積溶銑量から炉内の残留溶銑量を逐次求める。同時に、高炉炉内で生成する溶銑の生成速度と過去の出銑速度パターンから算定した平均予測出銑速度により、炉内残留溶銑の予測減少速度を逐次求める。そして、炉内残留溶銑量と炉内残留溶銑の予測減少速度から出銑終了予測時期を逐次求め、出銑終了予測時期が所定範囲内になった後、出銑口から出銑する溶銑の出銑速度の降下を検知して出銑終了を判定して出銑口の閉塞を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-125414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の基本であった、高炉の作業員が出銑の閉塞のタイミングを判断する方法では、出銑口の閉塞についても判断が遅くなり、炉内からのスプラッシュが過多となり炉前機器を損傷させる可能性もあった。
【0006】
一方で、炉内の残銑滓量を把握して出銑口の閉塞を実施する従来技術については、高温の溶融物である溶銑滓の重量を正確に測定する方法が確立されていなかった。また、炉内の造銑量についても、送風量等から推定値を求めることはできるものの、直接測定することができないため正確な値を求めることはできなかった。そのため、炉内の残銑滓量の推測はあくまで参考値となり、正確なタイミングで出銑口の閉塞を行うことが難しかった。
【0007】
本発明の目的は、上記の課題を解決し、外的要因に左右されることなく出銑口の適切な閉塞のタイミングを指示することができる高炉の操業方法、高炉の操業支援装置及び情報端末を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、高炉の操業方法において、炉内の残銑滓量が低下した確たる証拠である、出銑口から出銑する溶銑のスプラッシュ(出銑口からのガス吹き)を、出銑口の閉塞のタイミングに用いることを検討して、本発明を達成した。
【0009】
本発明に係る高炉の操業方法は、出銑口を有する高炉を用いて溶銑を製造する高炉の操業方法であって、出銑口から出銑する溶銑のスプラッシュの有無を判定し、判定したスプラッシュの有無に基づき出銑口の閉塞を判断する、高炉の操業方法である。
【0010】
なお、前記のように構成される本発明に係る高炉の操業方法においては、
(1)出銑時間、出滓速度、出銑速度のうちの少なくとも1つを用いて前記出銑口の閉塞を判断すること、
(2)前記出銑口の閉塞を判断する場合、出銑口から溶銑を出銑樋に出銑中に、前記出銑樋からの溶銑のスプラッシュの有無を判定し、前記スプラッシュが確認され、かつ、出銑時間が所定時間以上であった場合、または、前記スプラッシュが確認されず、かつ、出銑速度よりも出滓速度が高い場合に、前記出銑口の閉塞の判断をすること、
(3)前記出銑樋からの溶銑のスプラッシュの有無を、溶銑のスプラッシュ発生を示す過去の出銑中の画像データをインプットとしてAI学習させたAIを用いて、前記出銑中のリアルタイムの画像データから判定すること、
がより好ましい解決手段となるものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
JFEスチール株式会社
収納箱
22日前
JFEスチール株式会社
シュート
17日前
JFEスチール株式会社
モノパイル
26日前
JFEスチール株式会社
鋼管矢板の継手構造
10日前
JFEスチール株式会社
鋼管矢板の継手構造
10日前
JFEスチール株式会社
溶融金属の処理方法
19日前
JFEスチール株式会社
情報処理装置及び方法
8日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の補修方法
8日前
JFEスチール株式会社
自動車のサイドシル構造
24日前
JFEスチール株式会社
熱交換器の性能評価方法
22日前
JFEスチール株式会社
鋼板およびその製造方法
2日前
JFEスチール株式会社
厚鋼板およびその製造方法
17日前
JFEスチール株式会社
厚鋼板およびその製造方法
19日前
JFEスチール株式会社
積層コアおよびその製造方法
1日前
JFEスチール株式会社
溶接継手およびその製造方法
19日前
JFEスチール株式会社
溶接継手およびその製造方法
19日前
JFEスチール株式会社
フェロコークス原料の製造方法
10日前
JFEスチール株式会社
亜鉛および金属鉄の分離回収方法
26日前
JFEスチール株式会社
クラッド鋼板およびその製造方法
1日前
JFEスチール株式会社
溶接H形鋼梁、及びその製造方法
8日前
JFEスチール株式会社
高炉の羽口設備及び高炉の操業方法
9日前
JFEスチール株式会社
アンモニア応力腐食割れ促進試験方法
8日前
JFEスチール株式会社
搬送物の積込みシステム及び積込み方法
8日前
JFEスチール株式会社
表面硬化処理用鋼板およびその製造方法
16日前
JFEスチール株式会社
ステンレスクラッド鋼板およびその製造方法
1日前
JFEスチール株式会社
酸素化合物ガスの分解方法およびガス分解装置
25日前
JFEスチール株式会社
フェロコークス原料の製造方法および製造装置
16日前
JFEスチール株式会社
運搬作業決定支援装置及び運搬作業決定支援方法
17日前
JFEスチール株式会社
プレス成形解析方法、及びプレス成形品の製造方法
10日前
JFEスチール株式会社
高炉の操業方法、高炉の操業支援装置及び情報端末
2日前
JFEスチール株式会社
積層体、ガス分解装置および酸素化合物ガスの分解方法
25日前
JFEスチール株式会社
表面欠陥予測方法、鋼帯の製造方法及び表面欠陥予測装置
17日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の炉蓋洗浄装置、炉蓋洗浄方法及び、プログラム
9日前
JFEスチール株式会社
熱交換器性能推定方法、熱交換器性能推定システム、及び、出力装置
24日前
JFEスチール株式会社
溶接H形鋼梁及びその製造方法ならびに圧延H形鋼梁及びその製造方法
8日前
JFEスチール株式会社
溶融物高さの検出方法、溶融物高さの検出装置、及び溶融物の製造方法
18日前
続きを見る
他の特許を見る