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公開番号2025136500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035122
出願日2024-03-07
発明の名称フィルム、成形体、及びフィルムの貼替方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 101/12 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、シームレスな部分貼り替えが可能なフィルム、該フィルムが被着体に貼合されてなる成形体、及び該フィルムのシームレスな貼替方法を提供することを目的とする。
【解決手段】動的共有結合を有する架橋樹脂を含む樹脂組成物を含むことを特徴とする、フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
動的共有結合を有する架橋樹脂を含む樹脂組成物を含むことを特徴とする、フィルム。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
下記式(A)により算出した前記架橋樹脂の架橋密度が900mol/m

超である、請求項1に記載のフィルム。
c=n×d/W (A)
(式中、cは架橋樹脂の架橋密度[mol/m

]、nは三官能性モノマーのmol数[mol]、dは架橋樹脂の密度[1x10

g/m

]、Wはモノマーの合計質量[g]である。)
【請求項3】
粘弾性測定による応力緩和測定において、160℃における緩和時間が200~5000秒である、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項4】
示差走査熱量測定又は動的粘弾性測定により測定した前記樹脂組成物のガラス転移温度Tgが0℃以上である、請求項1又2に記載のフィルム。
【請求項5】
前記樹脂組成物がVinylogous Urethane(VU)結合を有する、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項6】
前記フィルムが、加飾フィルム、化粧フィルム、接着フィルム、基材フィルム又は傷付き防止フィルムである、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項7】
被着体と、前記被着体の少なくとも一部に貼合された請求項1又は2に記載のフィルムとを含む、成形体。
【請求項8】
被着体の少なくとも一部に貼合された請求項1又は2に記載のフィルムの貼替対象部分を貼替する方法であって、
下記の(A)又は(B)の設置工程と、
(A)前記貼合されたフィルム全体を前記被着体から剥離した後、新たな前記フィルムを前記被着体上に設置する設置工程
(B)前記貼替対象部分の全体又は一部を被覆するように新たな前記フィルムを設置する設置工程
前記設置工程で設置された新たなフィルムを加熱により前記被着体に貼合する貼合工程と
を含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム、成形体、及びフィルムの貼替方法に関する。より詳細には、動的共有結合を有する樹脂を含むフィルム、該フィルムが被着体に貼合されてなる成形体、及び被着体に貼合された該フィルムを貼替する方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車の外装や家電製品の筐体には、耐擦傷性、耐候性、耐久性、耐汚染性、防食性、及び意匠性等の機能を付与するために、その部材の材質に合わせて、メラミン系樹脂、イソシアネート系樹脂、又はウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂塗料の直接塗工が施されてきた。
【0003】
しかしながら、塗料を用いた従来の直接塗装工程においては、塗料に溶剤を要すること、溶剤に対処するための作業環境整備や安全衛生管理を行う必要があること、均一に欠陥なく塗工するためには熟練を要すること、スプレー塗布では意匠性の幅に制限のあることなどの問題点があった。
さらに、従来の直接塗装工程は、非塗工面のマスキング、塗布、硬化、及び仕上げといった多数の工程を要し、中でも複数回の塗装・乾燥工程では多大な温室効果ガス(GHG)排出が問題視されていた。
【0004】
そこで、脱溶剤・GHG削減の観点から、塗料の直接塗工に代えて、フィルム化粧材による被覆に注目が集まっている。例えば、引用文献1には、ビニル化合物共重合体及びポリイソシアネートからなる架橋樹脂を用いた、擦傷復元性及び耐汚染性に優れ、かつ耐候性、耐薬品性、耐折曲性及び耐衝撃性にも優れる傷付き防止フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-197377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
フィルムに広範囲の傷が付いた場合、フィルムの貼り替えを行うことがある。このとき、上記従来のフィルムでは、貼り替えた部分(新しいフィルム)とその周囲(元々のフィルム)とを接合することができないため、損傷部のみを部分的に貼り替えることができず、フィルム全体を貼り替える必要があった。
そのため、貼り替えの手間及びコストの両面から、貼り替えた部分とその周囲とが接合可能で、貼り替えた部分の境目をなくす或いは目立たなくすることができる、部分的な貼り替えが可能なフィルムが望まれている。
【0007】
そこで、本発明は、シームレスな部分貼り替えが可能なフィルム、該フィルムが被着体に貼合されてなる成形体、及び該フィルムのシームレスな貼替方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1]
動的共有結合を有する架橋樹脂を含む樹脂組成物を含むことを特徴とする、フィルム。
[2]
下記式(A)により算出した前記架橋樹脂の架橋密度が900mol/m

超である、[1]に記載のフィルム。
c=n×d/W (A)
(式中、cは架橋樹脂の架橋密度[mol/m

]、nは三官能性モノマーのmol数[mol]、dは架橋樹脂の密度[1x10

g/m

]、Wはモノマーの合計質量[g]である。)
[3]
粘弾性測定による応力緩和測定において、160℃における緩和時間が200~5000秒である、[1]又は[2]に記載のフィルム。
[4]
示差走査熱量測定又は動的粘弾性測定により測定した前記樹脂組成物のガラス転移温度Tgが0℃以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のフィルム。
[5]
前記樹脂組成物がVinylogous Urethane(VU)結合を有する、[1]~[4]のいずれかに記載のフィルム。[6]
前記フィルムが、加飾フィルム、化粧フィルム、接着フィルム、基材フィルム又は傷付き防止フィルムである、[1]~[5]のいずれかに記載のフィルム。
[7]
被着体と、前記被着体の少なくとも一部に貼合された[1]~[6]のいずれかに記載のフィルムとを含む、成形体。
[8]
被着体の少なくとも一部に貼合された[1]~[6]のいずれかに記載のフィルムの貼替対象部分を貼替する方法であって、
下記の(A)又は(B)の設置工程と、
(A)前記貼合されたフィルム全体を前記被着体から剥離した後、新たな前記フィルムを前記被着体上に設置する設置工程
(B)前記貼替対象部分の全体又は一部を被覆するように新たな前記フィルムを設置する設置工程
前記設置工程で設置された新たなフィルムを加熱により前記被着体に貼合する貼合工程と
を含む、方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シームレスな部分貼り替えが可能なフィルム、該フィルムが被着体に貼合されてなる成形体、及び該フィルムのシームレスな貼替方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。
(【0011】以降は省略されています)

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