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公開番号2025136257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034604
出願日2024-03-07
発明の名称低鉛酸化マグネシウムの製造方法
出願人宇部マテリアルズ株式会社
代理人弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
主分類C01F 5/06 20060101AFI20250911BHJP(無機化学)
要約【課題】鉛の含有量を低下させることができる低鉛酸化マグネシウムの製造方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る低鉛酸化マグネシウムの製造方法は、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含むマグネシウム化合物をハロゲン化物存在下、酸素濃度が0~12体積%の低酸素雰囲気において、700℃以上で焼成する工程を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含むマグネシウム化合物をハロゲン化物存在下、酸素濃度が0~12体積%の低酸素雰囲気において、700℃以上で焼成する工程を含む、低鉛酸化マグネシウムの製造方法。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記低酸素雰囲気は、窒素または二酸化炭素を含み、
前記低酸素雰囲気における前記窒素と前記二酸化炭素の合計の濃度は、88体積%以上である、
請求項1に記載の低鉛酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項3】
前記ハロゲン化物は、NaCl、MgCl

、およびMgBr

のうち少なくとも1つを含む、
請求項1または2に記載の低鉛酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項4】
前記ハロゲン化物は、前記マグネシウム化合物に対する割合が、マグネシウム化合物を酸化物換算した酸化マグネシウムに対する、ハロゲン化物中のハロゲン元素の割合として、0.1質量%~5.0質量%である、
請求項1または2に記載の低鉛酸化マグネシウムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、低鉛酸化マグネシウムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、酸化マグネシウムの製造方法として、特許文献1の技術が知られている。具体的に、特許文献1には、鉛または鉛化合物を含有する水酸化マグネシウムを、ハロゲン化物もしくはハロゲンガスであるハロゲン源の存在下に700~1300℃の範囲内の温度で焼成する、鉛含有量の低減した酸化マグネシウムの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-34119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
酸化マグネシウムの製造方法において、上記のような不純物として含まれる金属やその酸化物を除去し、より純度の高い酸化マグネシウムを得ることが望まれる。この金属として、例えば鉛が挙げられるが、鉛は、酵素阻害剤として人体に有害な作用を示すことが知られている。例えば海水法による酸化マグネシウムでは、天然の石灰石から消石灰を製造しアルカリ源として使用しているので、石灰石の品質により酸化マグネシウムの不純物量が影響を受ける。しかし、近年は高品位の石灰石が枯渇している事もあり、鉛等の不純物濃度が高い低品位の石灰石を使用した場合であっても、低鉛の酸化マグネシウムを製造する技術が求められている。
【0005】
そこで本開示は、鉛の含有量を低下させることができる低鉛酸化マグネシウムの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る低鉛酸化マグネシウムの製造方法は、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含むマグネシウム化合物をハロゲン化物存在下、酸素濃度が0~12体積%の低酸素雰囲気において、700℃以上で焼成する工程を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、鉛の含有量を低下させることができる低鉛酸化マグネシウムの製造方法の提供が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する低鉛酸化マグネシウムの製造方法は、本開示の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示を以下のものに限定しない。
【0009】
<マグネシウム化合物>
マグネシウム化合物は、少なくともマグネシウムを含有する原料であって、焼成されることで酸化マグネシウム(低鉛酸化マグネシウム)を得ることが可能な原料である。マグネシウム化合物は、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。マグネシウム化合物は、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムからなる群より選ばれる1種のみを含んでいてもよく、水酸化マグネシウムおよび酸化マグネシウムを含んでいてもよく、水酸化マグネシウムおよび炭酸マグネシウムを含んでいてもよく、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、および炭酸マグネシウムを含んでいてもよい。
【0010】
マグネシウム化合物は、その原料に由来する不純物成分を含有する。不純物成分としては、鉛(Pb)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、カルシウム(Ca)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、ケイ素(Si)等の、遷移金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属、その他の金属、またはこれらの金属イオン、酸化物もしくはその他これらを含有する化合物を1種または2種以上含んでいてもよい。マグネシウム化合物は、鉛を所定の含有量(濃度)で含んでいてもよい。その濃度としては、特に限定されないが、マグネシウム化合物全体に対する鉛の質量の割合が10ppm以下でもよく、7ppm以下でもよく、4ppm以下でもよく、2ppm以下でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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