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公開番号2025135254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033008
出願日2024-03-05
発明の名称車載装置、車載装置の起動方法、及び起動プログラム
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類G06F 21/57 20130101AFI20250910BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数のプログラムの検証を効率的に行う。
【解決手段】
車載装置は、第1プログラム、及び前記第1プログラムを用いて実行される第2プログラムを格納する格納部と、前記格納部に格納された前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを検証する検証部と、前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が成功した場合に、前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを起動し、前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が失敗した場合に、前記第1プログラムを起動し、前記第2プログラムを起動しない起動制御部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1プログラム、及び前記第1プログラムを用いて実行される第2プログラムを格納する格納部と、
前記格納部に格納された前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを検証する検証部と、
前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が成功した場合に、前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを起動し、前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が失敗した場合に、前記第1プログラムを起動し、前記第2プログラムを起動しない起動制御部と、
を備える、
車載装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記検証部は、前記第1プログラムを検証した後に、前記第2プログラムを検証する、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記格納部は、前記第1プログラム及び前記第2プログラムの検証の順番を示す順番情報を格納し、
前記検証部は、前記順番情報に基づいて、前記第1プログラム及び前記第2プログラムを順番に検証する、
請求項2に記載の車載装置。
【請求項4】
前記検証部は、前記順番情報をさらに検証する、
請求項3に記載の車載装置。
【請求項5】
前記検証部は、前記順番情報を検証した後に、前記第1プログラムを検証する、
請求項4に記載の車載装置。
【請求項6】
前記検証部は、前記順番情報の検証に失敗した場合、前記第1プログラムの検証を行わない、
請求項5に記載の車載装置。
【請求項7】
前記起動制御部は、前記第1プログラムの検証が成功した場合において、前記検証部によって前記第2プログラムの検証が行われている間に前記第1プログラムを起動する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載装置。
【請求項8】
前記格納部は、前記第2プログラムを用いて実行される第3プログラムを格納し、
前記検証部は、前記第1プログラムと、前記第2プログラムとを検証した後に、前記第3プログラムを検証し、
前記起動制御部は、前記第1プログラムの検証が成功し、前記第2プログラムの検証が成功し、且つ、前記第3プログラムの検証が成功した場合に、前記第1プログラムと、前記第2プログラムと、前記第3プログラムとのそれぞれを起動し、前記第1プログラムの検証が成功し、前記第2プログラムの検証が成功し、且つ、前記第3プログラムの検証が失敗した場合に、前記第1プログラムと、前記第2プログラムとを起動し、前記第3プログラムを起動しない、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載装置。
【請求項9】
前記格納部は、前記第1プログラムを用いて実行される第4プログラムを格納し、
前記検証部は、前記第1プログラムと、前記第2プログラムとを検証した後に、前記第4プログラムを検証し、
前記起動制御部は、前記第1プログラムの検証が成功し、前記第2プログラムの検証が成功し、且つ、前記第4プログラムの検証が成功した場合に、前記第1プログラムと、前記第2プログラムと、前記第4プログラムとのそれぞれを起動し、前記第1プログラムの検証が成功し、前記第2プログラムの検証が失敗し、且つ、前記第4プログラムの検証が成功した場合に、前記第1プログラムを起動し、前記第2プログラムとを起動せず、前記第4プログラムを起動する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載装置。
【請求項10】
前記第1プログラム及び前記第2プログラムを実行するプロセッサをさらに備え、
前記起動制御部は、前記プロセッサに前記第1プログラムの実行を指示することにより、前記第1プログラムを起動し、前記プロセッサに前記第2プログラムの実行を指示することにより、前記第2プログラムを起動する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車載装置、車載装置の起動方法、及び起動プログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、エンジン、トランスミッション等を制御する制御系ECU(Electronic Control Unit)、ヘッドライト、パワーウインドウ等を制御するボディ系ECU、ナビゲーション装置、マルチメディア機器等の情報系ECU等、多種の車載装置が搭載される。各車載装置は、車載ネットワークに接続され、相互に通信することができる。これらのECUでは、それぞれの機能を実現するために様々なコンピュータプログラム(以下、単に「プログラム」ともいう)が稼働する。
【0003】
ECUの起動時に、プログラムの改竄を検出するための処理であるセキュアブートが実行される。特許文献1には、プログラムを分割した複数の分割プログラム及び検証用認証子を予め記憶しておき、暗号演算により複数の分割プログラムそれぞれの部分認証子を生成し、生成した複数の部分認証子を用いた論理演算を行って演算認証子を生成し、検証用認証子と演算認証子とが一致するか否かによってプログラムの改竄の有無を検証する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-20872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
1つのECUには、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェア等の複数のプログラムが稼働するため、各プログラムに対して改竄の検出が行われる必要がある。しかしながら、特許文献1に開示された方法は、1つのプログラムを複数に分割し、各分割プログラムに対して暗号演算を行うことで複数の部分認証子を生成することによって、1つのプログラムを検証しているのであって、複数のプログラムの検証についてはなんら考慮されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車載装置は、第1プログラム、及び前記第1プログラムを用いて実行される第2プログラムを格納する格納部と、前記格納部に格納された前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを検証する検証部と、前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が成功した場合に、前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを起動し、前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が失敗した場合に、前記第1プログラムを起動し、前記第2プログラムを起動しない起動制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数のプログラムの検証を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る車載システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2は、実施形態に係る中継ECUのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3は、実施形態に係る中継ECUの機能の一例を示す機能ブロック図である。
図4は、不揮発性メモリにおけるプログラムの格納位置の一例を説明するための図である。
図5は、実施形態に係る中継ECUのセキュリティプロセッサによる起動処理の一例を示すフローチャートである。
図6は、実施形態に係る中継ECUにおける起動シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
【0010】
(1) 本実施形態に係る車載装置は、第1プログラム、及び前記第1プログラムを用いて実行される第2プログラムを格納する格納部と、前記格納部に格納された前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを検証する検証部と、前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が成功した場合に、前記第1プログラム及び前記第2プログラムのそれぞれを起動し、前記第1プログラムの検証が成功し、且つ、前記第2プログラムの検証が失敗した場合に、前記第1プログラムを起動し、前記第2プログラムを起動しない起動制御部と、を備える。第1プログラム及び第2プログラムを個別に検証することにより、第1プログラム及び第2プログラムの検証を効率的に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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