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公開番号
2025135464
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024033331
出願日
2024-03-05
発明の名称
電子制御装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
主分類
G06F
8/654 20180101AFI20250910BHJP(計算;計数)
要約
【課題】プログラムの書き換えに失敗した場合であっても書き換え前の動作を継続できる電子制御装置を提供すること。
【解決手段】電子制御装置は、CPUと、CPUが実行するプログラムが記憶されたROMとを備えている。ROMは、プログラムが記憶された複数の領域と、書き換え対象のプログラムである対象プログラムが保存される退避領域を備えている。CPUは、ステップS21にて、各領域のプログラムを書き換える際に、対象プログラムの複製を退避領域に記憶する。また、CPUは、ステップS21の後に、ステップS22,S23にて、書換対象領域の対象プログラムを新プログラムに書き換える。そして、CPU20は、リプロが成功している場合は書換対象領域に記憶された新プログラムを実行し、リプロが失敗している場合は退避領域に記憶された対象プログラムを実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
処理装置(20)と、前記処理装置が実行するプログラムが記憶された記憶装置(30)とを備え、前記プログラムの書き換えが可能な電子制御装置であって、
前記記憶装置は、
前記プログラムが記憶された複数の領域(301~30m)と、書き換え対象の前記プログラムである対象プログラムが保存される退避領域(30x)と、を備え、
前記処理装置は、
各領域の前記プログラムを書き換える際に、複数の前記領域のうち前記対象プログラムが記憶されている書換対象領域から前記対象プログラムを消去することなく、前記対象プログラムの複製を前記退避領域に記憶する退避ステップ(S21)と、
前記退避ステップの後に、前記書換対象領域の前記対象プログラムを新プログラムに書き換える書換ステップ(S22、S23)と、を備え、
前記対象プログラムを実行する際に、前記書き換えが成功している場合は前記書換対象領域に記憶された前記新プログラムを実行し、前記書き換えが失敗している場合は前記退避領域に記憶された前記対象プログラムを実行する電子制御装置。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記記憶装置は、複数の前記領域と前記退避領域の先頭アドレスが決められており、
前記処理装置は、前記書き換えが失敗している場合、前記退避領域の前記先頭アドレスを実行することで、前記退避領域に記憶された前記対象プログラムを実行する請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記処理装置は、外部センタからのプログラム書換要求があった場合に、前記プログラムの書き換えを実行するものであり、
前記書き換えが失敗している場合、前記外部センタに対して、前記プログラム書換要求の再実行を要求する要求ステップ(S15a)を備えている請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記記憶装置は、各領域の前記先頭アドレスから前記退避領域の前記先頭アドレスまでのオフセットアドレスが記憶されており、
前記処理装置は、前記書き換えが失敗している場合、前記退避領域の前記オフセットアドレスに基づいて、前記退避領域の前記先頭アドレスを実行する請求項2または3に記載の電子制御装置。
【請求項5】
各領域に対して個別に記憶されている前記プログラムは、複数の処理を含んでおり、
複数の前記処理は、処理コール順が予め規定されている請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項6】
複数の前記処理と、複数の前記処理で参照するデータが同一の前記領域に記憶されている請求項5に記載の電子制御装置。
【請求項7】
前記書き換えの成功または失敗を示す結果情報を保持する保持装置をさらに備えている請求項1~3のいずれか1項に記載の電子制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、ROMに記憶されたプログラムの一部のみを書き換える電子制御装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-133974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、プログラムの書き換え(リプログラミング)は、プログラムを削除したのちに、書き込みを実施する。そのため、もともと書き込まれていたプログラムは消去される。よって、電子制御装置は、リプログラミング途中で失敗した場合、もともと書き込まれていたプログラムが消去されているため、リプログラミング前の動作を継続することができない。
【0005】
開示される一つの目的は、プログラムの書き換えに失敗した場合であっても書き換え前の動作を継続できる電子制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示された電子制御装置は、
処理装置(20)と、処理装置が実行するプログラムが記憶された記憶装置(30)とを備え、プログラムの書き換えが可能な電子制御装置であって、
記憶装置は、
プログラムが記憶された複数の領域(301~30m)と、書き換え対象のプログラムである対象プログラムが保存される退避領域(30x)と、を備え、
処理装置は、
各領域のプログラムを書き換える際に、複数の領域のうち対象プログラムが記憶されている書換対象領域から対象プログラムを消去することなく、対象プログラムの複製を退避領域に記憶する退避ステップ(S21)と、
退避ステップの後に、書換対象領域の対象プログラムを新プログラムに書き換える書換ステップ(S22、S23)と、を備え、
対象プログラムを実行する際に、書き換えが成功している場合は書換対象領域に記憶された新プログラムを実行し、書き換えが失敗している場合は退避領域に記憶された対象プログラムを実行する。
【0007】
ここに開示された電子制御装置によると、書き換えが失敗している場合に、退避領域に記憶された対象プログラムを実行する。そのため、電子制御装置は、プログラムの書き換えに失敗した場合であっても書き換え前の動作を継続できる。
【0008】
この明細書において開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
ROMの構成を示すイメージ図である。
電子制御装置の実行判定処理を示すフローチャートである。
電子制御装置のリプロ処理を示すフローチャートである。
電子制御装置のフェイル設定処理を示すフローチャートである。
電子制御装置のプログラム実行処理を示すフローチャートである。
プログラムの書き換え時のROM状態を示すイメージ図である。
書き換え失敗時のROM状態を示すイメージ図である。
機能テーブルを示すイメージ図である。
オフセットテーブルを示すイメージ図である。
フェイルテーブルを示すイメージ図である。
コールする際の実装コードを示すイメージ図である。
オフセット時のROM状態を示すイメージ図である。
変形例における実行判定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、図面を参照しながら、本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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