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公開番号2025134623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024200888
出願日2024-11-18
発明の名称電子回路及び計算装置
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人iX
主分類H10N 60/10 20230101AFI20250909BHJP()
要約【課題】特性を向上可能な電子回路及び計算装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、電子回路は、第1構造体を含む。第1構造体は、第1端及び第1他端を含む第1ジョセフソン接合と、第2端及び第2他端を含む第2ジョセフソン接合と、第3端及び第3他端を含む第3ジョセフソン接合と、第1他端及び第3端と結合する第1導電部と、第2、第3他端と結合する第2導電部と、第1、第2端と結合する第3導電部と、を含む。第2、第3周波数の和の1/2は、第1周波数よりも小さい。第2周波数は、第1~第3ジョセフソン接合、第1~第3導電部を含むループに囲まれる空間を通過する磁束がゼロのときの、第1構造体の第1励起状態に対応する。第3周波数は、磁束がゼロのときの、第1構造体の第2励起状態に対応する。第1周波数は、磁束が磁束量子の0.5倍であるときの第2励起状態に対応する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
第1端及び第1他端を含む第1ジョセフソン接合と、
第2端及び第2他端を含む第2ジョセフソン接合と、
第3端及び第3他端を含む第3ジョセフソン接合と、
前記第1他端及び前記第3端と結合するように構成された第1導電部と、
前記第2他端及び前記第3他端と結合するように構成された第2導電部と、
前記第1端及び前記第2端と結合するように構成された第3導電部と、
を含む第1構造体を備え、
第2周波数及び第3周波数の和の1/2は、第1周波数よりも小さく、
前記第2周波数は、前記第1ジョセフソン接合、前記第2ジョセフソン接合、前記第3ジョセフソン接合、前記第1導電部、前記第2導電部、及び、前記第3導電部を含むループに囲まれる空間を通過する磁束がゼロのときの、前記第1構造体の第1励起状態に対応し、
前記第3周波数は、前記磁束がゼロのときの、前記第1構造体の第2励起状態に対応し、
前記第1周波数は、前記磁束が磁束量子の0.5倍であるときの前記第2励起状態に対応する、電子回路。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第1構造体は、基体をさらに含み、
前記基体は、第1面と、前記第1面を含む平面と交差する第1側面と、を含み、
前記第3ジョセフソン接合は、前記第1面に設けられ、
前記第1導電部の少なくとも一部は、前記第1側面に設けられた、請求項1に記載の電子回路。
【請求項3】
前記第1導電部と前記第2導電部との間の第3キャパシタンスは、前記第1導電部と前記第3導電部との間の第1キャパシタンスの0.2倍よりも大きく、
前記第3キャパシタンスは、前記第2導電部と前記第3導電部との間の第2キャパシタンスの0.2倍よりも大きい、請求項1または2に記載の電子回路。
【請求項4】
請求項1または2に記載の電子回路と、
前記第1導電部と結合するように構成された第1量子ビットと、
前記第2導電部と結合するように構成された第2量子ビットと、
をさらに備えた計算装置。
【請求項5】
前記第1導電部と前記第2導電部との間の第3キャパシタンスは、前記第1導電部と前記第1量子ビットとの間の第4キャパシタンスの1.5倍よりも大きく、
前記第3キャパシタンスは、前記第2導電部と前記第2量子ビットとの間の第5キャパシタンスの1.5倍よりも大きい、請求項4に記載の計算装置。
【請求項6】
制御部をさらに備え、
前記第1構造体は、第1導電部材をさらに含み、
前記制御部は前記第1導電部材に信号を供給して前記空間内の前記磁束を制御するように構成された、請求項4に記載の計算装置。
【請求項7】
前記信号は、正極性信号と負極性信号とを含み、
前記制御部は、前記第1量子ビット及び前記第2量子ビットに対して2量子ビットゲートを実行するように構成された、請求項6に記載の計算装置。
【請求項8】
前記制御部と前記第1導電部材との間に設けられたハイパスフィルタをさらに備えた、請求項6に記載の計算装置。
【請求項9】
前記第1量子ビットは、第4端及び第4他端を含む第4ジョセフソン接合を含み、
前記第4他端は、前記第1導電部と結合するように構成され、
前記第4端は、前記第3導電部と結合するように構成され、
前記第1量子ビットは、第4導電部をさらに含み、
前記第4他端は、前記第4導電部と電気的に接続され、
前記第4導電部は、前記第1導電部と結合するように構成され、
前記第1導電部は、
前記第2導電部と対向する第1対向部分と、
前記第4導電部と対向する第1他対向部分と、
を含み、
前記第1対向部分及び前記第1他対向部分は、第1条件及び第2条件の少なくともいずれかを満たし、
前記第1条件において、前記第1対向部分の面積は、前記第1他対向部分の面積よりも大きく、
前記第2条件において、前記第1対向部分と前記第2導電部との間の第1距離は、前記第1他対向部分と前記第4導電部との間の第2距離よりも短い、請求項4に記載の計算装置。
【請求項10】
前記第2量子ビットは、第5端及び第5他端を含む第5ジョセフソン接合を含み、
前記第5他端は、前記第2導電部と結合するように構成され、
前記第5端は、前記第3導電部と結合するように構成され、
前記第2量子ビットは、第5導電部をさらに含み、
前記第5他端は、前記第5導電部と電気的に接続され、
前記第5導電部は、前記第2導電部と結合するように構成され、
前記第2導電部は、
前記第1導電部と対向する第2対向部分と、
前記第5導電部と対向する第2他対向部分と、
を含み、
前記第2対向部分及び前記第2他対向部分は、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
前記第3条件において、前記第2対向部分の面積は、前記第2他対向部分の面積よりも大きく、
前記第4条件において、前記第2対向部分と前記第5導電部との間の第3距離は、前記第2他対向部分と前記第3導電部との間の第4距離よりも短い、請求項4に記載の計算装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子回路及び計算装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、複数の非線形素子を含む電子回路が計算装置に用いられる。電子回路及び計算装置において、特性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-20041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、特性を向上可能な電子回路及び計算装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、電子回路は、第1構造体を含む。第1構造体は、第1端及び第1他端を含む第1ジョセフソン接合と、第2端及び第2他端を含む第2ジョセフソン接合と、第3端及び第3他端を含む第3ジョセフソン接合と、前記第1他端及び前記第3端と結合するように構成された第1導電部と、前記第2他端及び前記第3他端と結合するように構成された第2導電部と、前記第1端及び前記第2端と結合するように構成された第3導電部と、を含む。第2周波数及び第3周波数の和の1/2は、第1周波数よりも小さい。前記第2周波数は、前記第1ジョセフソン接合、前記第2ジョセフソン接合、前記第3ジョセフソン接合、前記第1導電部、前記第2導電部、及び、前記第3導電部を含むループに囲まれる空間を通過する磁束がゼロのときの、前記第1構造体の第1励起状態に対応する。前記第3周波数は、前記磁束がゼロのときの、前記第1構造体の第2励起状態に対応する。前記第1周波数は、前記磁束が磁束量子の0.5倍であるときの前記第2励起状態に対応する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図2は、第1実施形態に係る電子回路の特性を例示するグラフである。
図3は、参考例に係る電子回路の特性を例示するグラフである。
図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る電子回路の特性を例示するグラフである。
図5は、電子回路の特性を例示するグラフである。
図6は、第1実施形態に係る電子回路の動作を例示するグラフである。
図7は、第1実施形態に係る電子回路の動作を例示するグラフである。
図8は、第1実施形態に係る電子回路の特性を例示するグラフである。
図9は、第2実施形態に係る計算装置の特性を例示するグラフである。
図10は、第2実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図11は、実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式的平面図である。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式図である。
図13(a)及び図13(b)は、実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式図である。
図14は、実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図15は、第3実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図16は、第3実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図17は、第4実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図18(a)及び図18(b)は、第4実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図19(a)~図19(c)は、第5実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図20(a)~図20(c)は、第5実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図21は、第5実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図22(a)~図22(i)は、第5実施形態に係る電子回路の製造方法を例示する模式的断面図である。
図23(a)~図23(i)は、第5電子回路の製造方法を例示する模式的断面図である。
図24は、第6実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図25は、第6実施形態に係る電子回路を例示する回路図である。
図26は、第6実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図27は、第6実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図28は、第7実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図29(a)及び図29(b)は、第8実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図30(a)及び図30(b)は、第8実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図31(a)及び図31(b)は、第8実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図32(a)及び図32(b)は、第8実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式図である。
図2は、第1実施形態に係る電子回路の特性を例示するグラフである。
図1に示すように、実施形態に係る電子回路110は、第1構造体50Cを含む。
【0009】
第1構造体50Cは、第1ジョセフソン接合21、第2ジョセフソン接合22、第3ジョセフソン接合23、第1導電部11c、第2導電部12c、及び、第3導電部13cを含む。第1ジョセフソン接合21は、第1端21a及び第1他端21bを含む。第2ジョセフソン接合22は、第2端22a及び第2他端22bを含む。第3ジョセフソン接合23は、第3端23a及び第3他端23bを含む。
【0010】
第1導電部11cは、第1他端21b及び第3端23aと結合するように構成される。第2導電部12cは、第2他端22b及び第3他端23bと結合するように構成される。第3導電部13cは、第1端21a及び第2端22aと結合するように構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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