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公開番号
2025130244
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027275
出願日
2024-02-27
発明の名称
セメントミルク注入方法及びセメントミルク注入装置
出願人
アースリペア株式会社
代理人
個人
主分類
E21B
43/00 20060101AFI20250901BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】本発明の目的は、第1のケーシングパイプの腐食を防止することができるセメントミルク注入方法及びセメントミルク注入装置を提供するものである。
【解決手段】セメントミルク注入方法は、第1のシール手段S1により、セメントミルク供給パイプ2と第1のケーシングパイプ1との間の下方開放側を、第2のシール手段S1により、第2のケーシングパイプ3と第1のケーシングパイプ1との間の上方開放側を、それぞれ略封止した状態で、セメントミルク供給パイプ2から前記セメントミルクを注入して、第1のケーシングパイプ1の外側に前記セメントミルクを充填するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地中に配置された第1のケーシングパイプと、
この第1のケーシングパイプ内に配置されるセメントミルク供給パイプと、
前記第1のケーシングパイプの外側に位置し、地中から地上に至る第2のケーシングパイプと、
前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第1のケーシングパイプの下方開放側を略封止する第1のシール手段と
前記第2のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第2のケーシングパイプの上方開放側を略封止する第2のシール手段とを備え、
前記第1のシール手段により、前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の下方開放側を、前記第2のシール手段により、前記第2のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の上方開放側を、それぞれ略封止した状態で、
前記セメントミルク供給パイプから前記セメントミルクを注入して、前記第1のケーシングパイプの外側に前記セメントミルクを充填する
ことを特徴とするセメントミルク注入方法。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
第2のケーシングパイプの地上に位置する部位に接続され、第1のケーシングパイプと第2のケーシングパイプとの間のセメントミルクを外気側に排出する排出パイプと、
この排出パイプ内の通路を開閉する操作部とを備え、
前記排出パイプから排出されるセメントミルクの濃さが所定値に達すると前記操作部を操作して排出パイプ内の通路を閉じる
ことを特徴とする請求項1記載のセメントミルク注入方法。
【請求項3】
第2のシール手段は、第2のケーシングパイプの上方開放端部から外側に張り出す第2の外フランジと第1のケーシングパイプの上方開放端部から外側に張り出す第1の外フランジとを締結するか、
又は、第1のケーシングパイプと第2のケーシングパイプとの間に封止部材を介在させるかの何れかである
ことを特徴とする請求項1記載のセメントミルク注入方法。
【請求項4】
第1のシール手段は、第1のケーシングパイプの内壁とこの内壁に対向するセメントミルク供給パイプの外壁とにそれぞれ当接するドーナツ状の空気内在部材(エアーパッカー)である
ことを特徴とする請求項1記載のセメントミルク注入方法。
【請求項5】
地中に配置された第1のケーシングパイプと、
この第1のケーシングパイプ内に配置されるセメントミルク供給パイプと、
前記第1のケーシングパイプの外側に位置し、地中から地上に至る第2のケーシングパイプと、
前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第1のケーシングパイプの下方開放側を略封止する第1のシール手段と
前記第のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第2のケーシングパイプの上方開放側を略封止する第2のシール手段とを備え、
前記第1のシール手段により、前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の下方開放側を、前記第2のシール手段により、前記第2のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の上方開放側を、それぞれ略封止した状態で、
前記セメントミルク供給パイプから前記セメントミルクを注入して、前記第1のケーシングパイプの外側に前記セメントミルクを充填する
ことを特徴とするセメントミルク注入装置。
【請求項6】
第2のケーシングパイプの地上に位置する部位に接続され、第1のケーシングパイプと第2のケーシングパイプとの間のセメントミルクを外気側に排出する排出パイプと、
この排出パイプ内の通路を開閉する操作部とを備え、
前記排出パイプから排出されるセメントミルクの濃さが所定値に達すると前記操作部を操作して排出パイプ内の通路を閉じる
ことを特徴とする請求項5記載のセメントミルク注入装置。
【請求項7】
第2のシール手段は、第2のケーシングパイプの上方開放端部から外側に張り出す第2の外フランジと第1のケーシングパイプの上方開放端部から外側に張り出す第1の外フランジとを締結するか、
又は、第1のケーシングパイプと第2のケーシングパイプとの間に封止部材を介在させるかの何れかである
ことを特徴とする請求項5記載のセメントミルク注入装置。
【請求項8】
第2のシール手段は、第1のケーシングパイプの内壁とこの内壁に対向するセメントミルク供給パイプの外壁とにそれぞれ当接するドーナツ状の空気内在部材(エアーパッカー)である
ことを特徴とする請求項5記載のセメントミルク注入装置。
【請求項9】
セメントミルク注入後、第2のケーシングパイプの地上部位より前記第2のケーシングパイプ内にセメントミルクを注入する
ことを特徴とする請求項2記載のセメントミルク注入方法。
【請求項10】
セメントミルク注入後、第2のケーシングパイプの地上部位より前記第2のケーシングパイプ内へのセメントミルクの注入は、排出パイプのセメントミルク注入通路を接続して行う
ことを特徴とする請求項2記載のセメントミルク注入方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメントミルク注入方法及びセメントミルク注入装置に係り、特に、第1のケーシングパイプの腐食を防止することができるセメントミルク注入方法及びセメントミルク注入装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、温泉を掘削する場合、掘削機を用いてボーリング孔を掘削し、掘削後、ボーリング孔内に外パイプ、外パイプ内に内パイプをそれぞれ埋設し、内パイプからセメントミルクを供給して、ボーリング孔と外パイプとの間にセメントミルクを注入して凝固させて外パイプの保護を図っている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平3-44623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記工法にあっては、ボーリング孔と外パイプとの間の端部は、外気に連通する開放状態(例えば、特許文献1の第7図参照)で、ボーリング孔と外パイプとの間にセメントミルクを注入しても、セメントミルクの注入圧力が高まらず、抗壁に流れ込む酸性を帯びた地下水の通路(帯水層)までセメントミルが達せず、抗壁へ酸性を帯びた地下水の侵入を容易にし、外パイプが腐食するという問題点があった。
【0005】
本発明は、前記問題点を考慮してなされたセメントミルク注入方法及びセメントミルク注入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のセメントミルク注入方法は、地中に配置された第1のケーシングパイプと、この第1のケーシングパイプ内に配置されるセメントミルク供給パイプと、前記第1のケーシングパイプの外側に位置し、地中から地上に至る第2のケーシングパイプと、前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第1のケーシングパイプの下方開放側を略封止する第1のシール手段と、前記第2のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第2のケーシングパイプの上方開放側を略封止する第2のシール手段とを備え、前記第1のシール手段により、前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の下方開放側を、前記第2のシール手段により、前記第2のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の上方開放側を、それぞれ略封止した状態で、前記セメントミルク供給パイプから前記セメントミルクを注入して、前記第1のケーシングパイプの外側に前記セメントミルクを充填するものである。
【0007】
また、請求項2記載のセメントミルク注入方法は、請求項1記載のセメントミルク注入方法において、第2のケーシングパイプの地上に位置する部位に接続され、第1のケーシングパイプと第2のケーシングパイプとの間のセメントミルクを外気側に排出する排出パイプと、この排出パイプ内の通路を開閉する操作部とを備え、前記排出パイプから排出されるセメントミルクの濃さが所定値に達すると前記操作部を操作して排出パイプ内の通路を閉じるものである。
【0008】
また、請求項3記載のセメントミルク注入方法は、請求項1記載のセメントミルク注入方法において、第2のシール手段は、第2のケーシングパイプの上方開放端部から外側に張り出す第2の外フランジと第1のケーシングパイプの上方開放端部から外側に張り出す第1の外フランジとを締結するか、又は、第1のケーシングパイプと第2のケーシングパイプとの間に封止部材を介在させるかの何れかである。
【0009】
また、請求項4記載のセメントミルク注入方法は、請求項1記載のセメントミルク注入方法において、第1のシール手段は、第1のケーシングパイプの内壁とこの内壁に対向するセメントミルク供給パイプの外壁との間にドーナツ状の空気内在部材(エアーパッカー)である。
【0010】
また、請求項5記載のセメントミルク注入装置は、地中に配置された第1のケーシングパイプと、この第1のケーシングパイプ内に配置されるセメントミルク供給パイプと、前記第1のケーシングパイプの外側に位置し、地中から地上に至る第2のケーシングパイプと、前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第1のケーシングパイプの下方開放側を略封止する第1のシール手段と、前記第2のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の前記第2のケーシングパイプの上方開放側を略封止する第2のシール手段とを備え、前記第1のシール手段により、前記セメントミルク供給パイプと前記第1のケーシングパイプとの間の下方開放側を、前記第2のシール手段により、前記第2のケーシングパイプと前記第1のケーシングパイプとの間の上方開放側を、それぞれ略封止した状態で、前記セメントミルク供給パイプから前記セメントミルクを注入して、前記第1のケーシングパイプの外側に前記セメントミルクを充填するものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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