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公開番号
2025127976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024025016
出願日
2024-02-21
発明の名称
ICカード、コンピュータプログラム、ICチップおよびリセット応答の出力方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06K
19/07 20060101AFI20250826BHJP(計算;計数)
要約
【課題】複数の動作クラスをサポートする接続装置においては、公称供給電圧が最大の動作クラスで動作し、1つの動作クラスをサポートする接続装置においては、この動作クラスで動作するICカード提供する。
【解決手段】ICカード1は、リセット信号を受信したときの動作クラスが、公称供給電圧が最大の動作クラスの場合、前回動作クラス情報を参照することなくリセット応答を出力し、公称供給電圧が最大でない動作クラスの場合、前回動作クラス情報を参照し、判別した動作クラスと前回動作クラス情報で示される動作クラスが異なるときは、リセット応答を出力することなく、判別した動作クラスを示す前回動作クラス情報を記憶し、判別した動作クラスと前回動作クラス情報で示される動作クラスが同じときは、リセット応答を出力するリセット応答部10を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の動作クラスをサポートするICカードであって、
リセット信号を受信したときに供給されている電圧に該当する動作クラスを判別し、判別した動作クラスが、公称供給電圧が最大の動作クラスの場合、前回の動作クラスを示す前回動作クラス情報を参照することなくリセット応答を出力して前記前回動作クラス情報を削除し、判別した動作クラスが、公称供給電圧が最大でない動作クラスの場合、前記前回動作クラス情報を参照し、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが異なるときは、リセット応答を出力することなく、判別した動作クラスを示す情報に前記前回動作クラス情報を更新し、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが同じときは、リセット応答を出力するリセット応答部を備える、
ことを特徴とするICカード。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記リセット応答部は、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが同じとき、リセット応答を出力してから前記前回動作クラス情報を削除することを特徴とする、請求項1に記載したICカード。
【請求項3】
請求項1または2に記載したICカードの前記リセット応答部として、ICカードのCPUを動作させるコンピュータプログラム。
【請求項4】
複数の動作クラスをサポートするICカードに実装するICチップであって、
リセット信号を受信したときに供給されている電圧に該当する動作クラスを判別し、判別した動作クラスが、公称供給電圧が最大の動作クラスの場合、前回の動作クラスを示す前回動作クラス情報を参照することなくリセット応答を出力して前記前回動作クラス情報を削除し、判別した動作クラスが、公称供給電圧が最大でない動作クラスの場合、前記前回動作クラス情報を参照し、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが異なるときは、リセット応答を出力することなく、判別した動作クラスを示す情報に前記前回動作クラス情報を更新し、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが同じときは、リセット応答を出力するリセット応答部を備える、
ことを特徴とするICチップ。
【請求項5】
前記リセット応答部は、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが同じとき、リセット応答を出力してから前記前回動作クラス情報を削除することを特徴とする、請求項4に記載したICチップ。
【請求項6】
複数の動作クラスをサポートするICカードが実行する方法であって、
前記ICカードが、リセット信号を受信したときに供給されている電圧に該当する動作クラスを判別するステップaと、
前記ICカードが、判別した動作クラスが、公称供給電圧が最大の動作クラスの場合、前回の動作クラスを示す前回動作クラス情報を参照することなくリセット応答を出力して前記前回動作クラス情報を削除し、判別した動作クラスが、公称供給電圧が最大でない動作クラスの場合、前記前回動作クラス情報を参照し、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが異なるときは、リセット応答を出力することなく、判別した動作クラスを示す情報に前記前回動作クラス情報を更新し、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが同じときは、リセット応答を出力するステップbと、
を含むことを特徴とするリセット応答の出力方法。
【請求項7】
前記ICカードは、前記ステップbにおいて、判別した動作クラスと前記前回動作クラス情報で示される動作クラスが同じとき、リセット応答を出力してから前記前回動作クラス情報を削除することを特徴とする、請求項6に記載したリセット応答の出力方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、複数の動作クラスをサポートするICカードに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ISO/IEC7816Part3は、外部端子付きICカードの電気的インターフェイスおよび伝送プロトコルを定義する重要な国際規格である。現在普及している外部端子付きICカードのほとんどはISO/IEC7816Part3に準拠している。外部端子付きICカードは、接触型ICカードと呼ばれることがある。これ以降、本願では、外部端子付きICカードを単にICカードと記載する。
【0003】
ISO/IEC7816Part3は、1989年に初版が作成されて以来、何度か改訂されている。ISO/IEC7816Part3に係る主な改訂ポイントに、ICカードがサポートする動作クラスがある。動作クラスとは、公称供給電圧と最大電流値の組み合わせからなるクラスである。
【0004】
ISO/IEC7816Part3の初版で定義された動作クラスは、公称供給電圧を5Vとする動作クラスのみであったが、その後の改訂で、公称供給電圧を3Vとする動作クラスと、公称供給電圧を1.8Vとする動作クラスが追加された。ISO/IEC7816Part3では、公称供給電圧を5Vとする動作クラスをクラスAと呼び、公称供給電圧を3Vとする動作クラスをクラスBと呼び、そして、公称供給電圧を1.8Vとする動作クラスをクラスCと呼んでいる。なお、公称供給電圧とは、接続装置がICカードに供給する電圧の目安となる電圧値である。動作クラスの公称供給電圧には、最小値と最大値が既定されている。例えば、クラスAに係る公称供給電圧の最小値は4.5Vで、最大値は5.5Vである。
【0005】
また、ISO/IEC7816Part3では、ICカードが複数の動作クラスをサポートすることが許可されているが、ICカードが2つ以上の動作クラスをサポートする場合、それらの動作クラスは連続しなければならない。この内容に従うと、ICカードがサポートできる2つ以上の動作クラスは、クラスAおよびB、クラスBおよびC、そして、クラスA、BおよびCの3通りになる。
【0006】
このように、現在のISO/IEC7816Part3では、ICカードが複数の動作クラスをサポートすることが許可されていることを受けて、特許文献1では、様々な動作クラスに柔軟に対応することが可能となるICカード(携帯可能電子装置)が開示されている。
【0007】
特許文献1で開示された発明のように、様々な動作クラスそれぞれにICカードを対応させることは、ICカードの利便性からすると重要なことである。しかし、近年、ICカードを利用するサービスのセキュリティを高めるために、高度な暗号演算(RSAや楕円暗号)をICカードに処理させることが増えている。このため、近年、ICカードがコマンドを受信してからレスポンスを送信するまでの処理時間が問題になっている。よって、複数の動作クラスに対応させたICカードの場合、ICカードの処理時間が短くなるように、ICカードの動作クラスを決定することも重要になる。
【0008】
ICカードの処理速度が速いほど、ICカードの消費電流は大きくなる。動作クラスの最大電流値は、公称供給電圧が大きいほど大きくなる。そこで、ICカードの処理速度を短くするためには、ICカードがサポートしている動作クラスの中から、公称供給電圧が最も大きい動作クラスでICカードを動作させることが望ましい。
【0009】
このように、ICカードの処理速度の観点からすると、公称供給電圧が最も大きい動作クラスでICカードを動作させることが望ましいが、ICカードが動作できる動作クラスは、ICカードと接続する接続装置(カードリーダ)がサポートしている動作クラスに依存する。
【0010】
市販されている接続装置の中には、クラスAおよびBをサポートする接続装置も存在する。しかし、クラスAおよびBをサポートする接続装置が、ICカードの消費電力を抑えるためにクラスBを優先させる仕様であると、クラスAおよびBをサポートするICカードは、処理速度が速いクラスAでは動作せず、クラスAよりも処理速度が遅くなるクラスBで動作してしまう。特許文献2では、ICカードの正常動作を保証できない電圧が接続装置から供給された場合、それを適切な電圧へと誘導するための情報を提供するICカードが開示されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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