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公開番号
2025126907
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2025023900
出願日
2025-02-18
発明の名称
紡績糸における少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための方法、データ処理のためのデバイス、監視デバイス、紡績機、コンピュータプログラム、及びコンピュータ可読媒体
出願人
ザウラー スピニング ソリューションズ ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲー
,
Saurer Spinning Solutions GmbH & Co. KG
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類
D01H
13/22 20060101AFI20250822BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための方法を提供する。
【解決手段】本発明は、紡績機における紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための方法であって、糸の光学的検出の結果として生じる少なくとも1つの検出値であって、少なくとも1つの検出値が、糸の明度に特有である、少なくとも1つの検出値を受信するステップ、糸の明度に関する不規則性を検出するために、少なくとも1つの検出値を評価するステップ、検出された不規則性に基づいて少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するステップ、を含む、方法に関する。本発明は更に、データ処理のためのデバイス、監視デバイス、紡績機、コンピュータプログラム、及びコンピュータ可読媒体に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
紡績機(301)における紡績糸、特に空気紡績糸(313)の少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための方法(100)であって、
-前記糸(313)の光学的検出の結果として生じる少なくとも1つの検出値であって、前記少なくとも1つの検出値が、前記糸(313)の明度に特有である、少なくとも1つの検出値を受信するステップ(102)、
-前記糸(313)の前記明度に関する不規則性を検出するために、前記少なくとも1つの検出値を評価するステップ(103)、
-前記検出された不規則性に基づいて前記少なくとも1つの脆弱点の前記形成を検出するステップ(104)、を有する、方法(100)。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1つの検出値の前記評価(103)が、
-少なくとも1つの基準値からの前記少なくとも1つの検出値の偏差に基づいて前記不規則性を決定するために、特に前記糸(313)の明度値(202)に対応する前記少なくとも1つの検出値を前記少なくとも1つの基準値、好ましくは明度基準値(203)と比較するステップを含み、
好ましくは、前記少なくとも1つの脆弱点の前記形成が、前記偏差の定量的評価に基づいて検出され、好ましくは、結果として、前記少なくとも1つの脆弱点が、前記糸の構造的欠陥の形態で検出されることを特徴とする、請求項1に記載の方法(100)。
【請求項3】
前記糸(313)の前記明度に関する前記不規則性が、前記糸(313)の少なくとも1つの前記明度値(202)又はそれから導出される値が少なくとも1つの前記明度基準値(203)を下回るときに決定されることを特徴とする、請求項2に記載の方法(100)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの検出値、特に明度値(202)が、
-複数の明度値(202)、
-明度値曲線(201)、
-明度値の変化、
-明度値変化率、の値のうちの少なくとも1つを含むこと、
かつ好ましくは、前記少なくとも1つの基準値、特に明度基準値(203)が、
-複数の明度基準値(203)、
-明度基準値曲線、
-明度基準値変化、
-明度基準値変化率、の基準値のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの検出値、特に明度値(202)が、平均値に対応し、好ましくは、前記少なくとも1つの基準値、特に明度基準値(203)が、平均値に対応することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項6】
前記糸の、特に異物粒子及び/又は異物繊維を含む不純物が、前記少なくとも1つの検出値に対する前記不純物の影響を補償するために、評価(103)中に考慮され、好ましくは、この目的のために、前記糸(313)の紡績が停止されているときに不純物較正が行われることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの脆弱点の前記形成の前記検出(104)が、前記少なくとも1つの脆弱点の完全な形成の前に行われ、前記少なくとも1つの脆弱点の前記形成の前記検出(104)が、好ましくは、前記糸(313)の欠落した又は不正確に位置決めされたラッピング繊維の検出の形態で行われることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項8】
前記方法(100)が、
-前記少なくとも1つの脆弱点の前記形成の前記検出(104)に対する反応を開始するステップを更に含み、この目的のために、前記糸(313)の前記少なくとも1つの更なる脆弱点の形成が検出されたときに、特に紡糸口金(308)若しくは前記紡績機(301)の前記紡糸口金(308)の少なくとも1回の事前洗浄の後の、前記紡績機(301)の紡糸口金(308)の特に空気圧式の洗浄及び/又は前記紡績機(301)の紡績プロセスの終了(106)若しくは中断、並びに/あるいは、特に紡糸口金(308)若しくは前記紡績機(301)の前記紡糸口金(308)の少なくとも1回の事前洗浄の後の、前記紡績機(301)のメンテナンス、を引き起こす出力が生成されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項9】
前記方法(100)が、追加のステップ、
-特に前記糸(313)の反射率値の形態の少なくとも第1の検出値が受信される前記紡績機(301)の紡績動作の時点を規定するステップ、
-前記少なくとも第1の検出値が受信される前記糸(313)の長さを規定するステップ、
-受信された前記少なくとも第1の検出値から、好ましくは平均化によって、前記少なくとも1つの基準値を形成するために、前記紡績プロセスの規定された前記時点から始めて、かつ前記糸(313)の規定された前記長さに対して、前記少なくとも第1の検出値の前記受信(102)を開始するステップ、
-更なる紡績プロセスのための少なくとも1つの更なる検出値から、好ましくは平均化によって、少なくとも1つの現在の検出値を得るために、特に前記糸(313)の前記規定された長さ又は更なる規定された長さに対して繰り返して、前記少なくとも1つの更なる検出値の前記受信(102)を開始するステップ、を更に含み、
前記糸(313)の前記少なくとも1つの脆弱点の前記形成の前記検出(104)が、前記現在の検出値と前記少なくとも1つの基準値との比較に基づいて実施され、前記糸(313)の前記少なくとも1つの脆弱点の前記形成が、好ましくは、前記現在の検出値が前記基準値から規定量だけずれているときに検出されることを特徴とする、請求項2~8のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の方法(100)を実施するための手段を含む、データ処理のためのデバイス(304)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための方法、データ処理のためのデバイス、監視デバイス、紡績機、コンピュータプログラム、及びコンピュータ可読媒体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
紡績糸、特に空気紡績糸における脆弱点の発生を確実に検出することは、しばしば困難であるか、又は非常に遅くしか可能でない。このような脆弱点は、特にエアジェット紡績糸では既知の問題であり、非常に遅く検出されるか又は時には全く検出されない。したがって、欠陥のある糸点を有する、より短い長さ及びより長い長さはスプール上で終わり、更なる処理中のより長い停止時間及び追加のコストの問題につながる可能性がある。
【0003】
欧州特許第2169097(A1)号は、紡績糸上の異物を検出するためのデバイスを開示している。
【0004】
国際公開第2021/223784(A1)号は、光マッチングによって紡績糸中の完全に形成された構造欠陥を検出するための方法を開示している。
【0005】
特に、本発明の目的は、紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための、特に代替的な又は改善された解決策を提供することであり、これは、特に、その費用効果の高い実用性によって、好ましくは、紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点のその信頼できる早期検出によって特徴付けられる。
【0006】
上記した目的は、対応する独立請求項の特徴を有する方法、データ処理のためのデバイス、監視デバイス、紡績機、コンピュータプログラム、及びコンピュータ可読媒体によって達成される。本発明の更なる特徴及び詳細は、それぞれの従属請求項、明細書、及び図面から明らかである。本発明による方法に関連して説明される特徴及び詳細もまた、データ処理のための本発明によるデバイス、本発明による監視デバイス、本発明による紡績機、本発明によるコンピュータプログラム、及び本発明によるコンピュータ可読媒体に関連しても適用され、各場合において逆もまた同様であり、その結果、本発明の個々の態様を開示する際に、参照が他の態様に対して常に相互になされるか、又は参照がなされ得る。
【発明の概要】
【0007】
発明の開示
一態様によれば、目的は、特に、紡績機における紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための方法によって達成される。
【0008】
本発明による方法は、第1の方法ステップによれば、糸の光学的検出の結果として生じる少なくとも1つの検出値であって、少なくとも1つの検出値は、糸の明度、すなわち、特に、糸が照明によって反射(再放射も)する、好ましくは拡散反射する、糸によって放射される光量に特有である、少なくとも1つの検出値を受信することを含む。したがって、検出値は、好ましくは糸から発せられる反射の程度を示す明度値及び/又は明度の度合であり得る。糸の光学的検出を可能にするために、所定の光強度及び/又は照度での糸の照明を提供することができる。
【0009】
本発明による方法は、更なる方法ステップによれば、糸の明度に関する不規則性を決定するために、少なくとも1つの検出値を評価することを含む。特に、糸によって放射される光量の、少なくとも1つの基準光量からの、好ましくは基準光量範囲(基準)からの偏差を決定することができる。評価は、例えば、少なくとも1つの検出値のデジタル処理によって、例えば、少なくとも1つの検出値又は複数の検出値と基準との数値比較によって提供される。
【0010】
更に、更なる方法ステップによれば、本発明による方法は、検出された不規則性に基づいて少なくとも1つの脆弱点の形成を検出することを含む。この目的のために、例えば、偏差がチェックされること、及び/又は偏差が検出されたときに、特に所定の期間にわたる検出後に、警告信号が発せられる。これは、紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点の形成を検出するための方法を提供し、方法は、特に、その費用効果の高い実用性によって、好ましくは、紡績糸、特に空気紡績糸における少なくとも1つの脆弱点のその信頼できる早期検出によって特徴付けられる。受信することが評価の前に行われ、評価が検出の前に行われることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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