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公開番号2025116788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024094799
出願日2024-06-12
発明の名称合成樹脂製網状構造体、並びに、それを用いてなる防護フェンス、落下防止用ネット、および、動物侵入防止用ネット
出願人東レ・モノフィラメント株式会社
代理人個人
主分類D01F 6/62 20060101AFI20250801BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】
衝撃物の通り抜けや破網を生じ難い、衝撃吸収性に優れた樹脂製網状構造体を提供する。
【解決手段】
初期瞬間モジュラスが20~120N/mm2・sec、25%伸長時強度が180N/mm2以上であるポリエステルモノフィラメントを少なくとも一部に配して構成したことを特徴とする合成樹脂製網状構造体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
初期瞬間モジュラスが20~120N/mm

・sec、25%伸長時強度が180N/mm

以上であるポリエステルモノフィラメントを少なくとも一部に配して構成したことを特徴とする合成樹脂製網状構造体。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記ポリエステルモノフィラメントが長手方向に延在した略六角形の無結節亀甲型網目構造を有することを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製網状構造体。
【請求項3】
前記ポリエステルモノフィラメントがシリコーン化合物を0.01~3.00質量%含有することを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製網状構造体。
【請求項4】
前記ポリエステルモノフィラメントがカーボンブラック及び/又は酸化チタンを合計0.05~5.00質量%含有することを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製網状構造体。
【請求項5】
前記ポリエステルモノフィラメントをJISL1091E法の規定に従い測定した燃焼試験時の酸素指数が26以上であることを特徴とする、請求項1記載の合成樹脂製網状構造体。
【請求項6】
前記ポリエステルモノフィラメントがリン化合物をリン原子換算で0.08~1.00質量%含有することを特徴とする、請求項1記載の合成樹脂製網状構造体。
【請求項7】
前記ポリエステルが、ポリエチレンテレフタラートの場合、モノフィラメントの固有粘度(IV)が1.10以下、
前記ポリエステルが、ポリブチレンテレフタラートの場合、モノフィラメントの固有粘度(IV)が1.40以下、
前記ポリエステルが、ポリトリメチレンテレフタラートの場合、モノフィラメントの固有粘度(IV)が1.50以下
であることを特徴とする、請求項1記載の合成樹脂製網状構造体。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項記載の合成樹脂製網状構造体を用いてなる防護フェンス。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項記載の合成樹脂製網状構造体を用いてなる落下防止用ネット。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか1項記載の合成樹脂製網状構造体を用いてなる動物侵入防止ネット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂モノフィラメントを少なくとも一部に配した合成樹脂製網状構造体に関するものであり、更に詳しくは、金属製網状構造体を代替可能な特性を有する合成樹脂製網状構造体と、この合成樹脂製網状構造体を用いてなる防護フェンス、落下防止用ネット、あるいは、動物侵入防止用ネットである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
現在、養殖用生簀(水産資材)、護岸工法に用いられる蛇籠/布団籠(土木資材)、落石防止網(土木資材、車両や動物等の侵入防止網(農業資材、建築資材)、自動車用グリルネット(車両資材)等の様々な分野において金属製網状構造体が用いられているが、金属製網状構造体は酸化腐食して耐久性が低下すること、破網時に鋭利で固い金属端が露出すること、重量が重く取り扱い性に劣る等の幾多の問題を有しているため、これら問題を解決した網状構造体の開発が強く望まれている。
【0003】
特に近年は樹脂の弾性を生かし衝撃吸収材としての活用が試みられているが、従来の樹脂製網状構造体では必要十分な衝撃吸収性能が得られず、これら問題を解決した網状構造体の開発が強く望まれている。
【0004】
従来技術の中で、前述の問題点を解決する技術の1つとして合成樹脂製網状構造体が特許文献1、及び、特許文献2等で提案されている。
【0005】
特許文献1は「長期間使用中にも優れた耐久性を有し、且つ、応力集中により破網し難い(3頁)」ことを課題とし、その解決手段として「降伏強度が15~35kgf/mm

、25%伸長時強度/降伏強度の比が1.5以下、繊維長手方向の直径斑が10%未満であるポリエステルモノフィラメントを少なくとも一部に配して構成したことを特徴とする合成樹脂製網状構造体。(請求項1)」を開示している。
【0006】
また、特許文献2は「落石などの重量物の衝撃に対して高い強度と優れた衝撃耐久性をもち、落石防護に効果的な合成樹脂製網状体の提供[0009]」を課題とし、その解決手段として「ポリエステルモノフィラメントを構成素材として製網され、六角形の亀甲型網目を有し・・ポリエステルモノフィラメントの・・引張破断仕事が1000Kg/mm

・%以上である・・落石防護用合成樹脂製網状体(請求項1)」を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許5830725号公報
特開2008-7986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来技術は、耐摩耗性あるいは耐衝撃性に優れた合成樹脂製網状構造体について開示しているが、合成樹脂製網状構造体を種々の分野に広く展開するに当たっては耐摩耗性、耐衝撃性共にさらなる向上が望まれていた。
【0009】
特許文献1によれば、その実施例および比較例において、降伏強度、25%伸長時強度/降伏強度の比、繊維長手方向の直径斑、扁平率が一定範囲にあるポリエステルモノフィラメントを用いることで長期間使用中にも優れた耐久性を有し、且つ、応力集中により破網し難い合成樹脂製網状構造体が得られることが示されている。これら結果から、特許文献1記載のモノフィラメントは、衝撃を受けた際に十分に伸長し、衝撃のエネルギーを吸収することが可能なモノフィラメントだと考えられる。
【0010】
しかしながら、特許文献1のモノフィラメントは、モノフィラメント単体では衝撃エネルギーの吸収が可能であるが、網状構造体とした際には、その伸長により網目が大きく開くため、衝撃物が網状構造体を通り抜けたり、網目が大きく開いた結果、網状構造体の一部に応力が集中し、応力集中した部分を起点に網状構造体が破断する可能性が懸念される。
(【0011】以降は省略されています)

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