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公開番号
2025121684
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024017295
出願日
2024-02-07
発明の名称
ノズルヘッド及び電界紡糸装置
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
D01D
4/02 20060101AFI20250813BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】紡糸液の極細繊維化を促進する。
【解決手段】ノズルヘッド10は、ヘッド本体11と、ヘッド本体11の外面に開口する紡糸孔26から紡糸液Lを噴出させるノズル25と、捕集部材35の近傍に配置したコレクタ電極34との間で電位差を生じさせる紡糸電極21と、を備え、ノズル25から噴出した紡糸液Lを、静電気力によって極細繊維化した状態で捕集部材35に捕集させるようになっているノズルヘッド10であって、ノズル25は、ヘッド本体11の外面から突出して紡糸液Lの接触を可能とした形態であって、紡糸電極21と導通可能な導電性の突起部27を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘッド本体と、
前記ヘッド本体の外面に開口する紡糸孔から紡糸液を噴出させるノズルと、
捕集部材の近傍に配置したコレクタ電極との間で電位差を生じさせる紡糸電極と、を備え、
前記ノズルから噴出した前記紡糸液を、静電気力によって極細繊維化した状態で前記捕集部材に捕集させるようになっているノズルヘッドであって、
前記ノズルは、前記ヘッド本体の外面から突出して前記紡糸液の接触を可能とした形態であって、前記紡糸電極と導通可能な導電性の突起部を有しているノズルヘッド。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記ノズルを前記紡糸液の噴出方向と直角に切断した断面積は、前記突起部の突出方向に向かって小さくなっている請求項1に記載のノズルヘッド。
【請求項3】
前記突起部の厚さ寸法が、前記突起部の突出方向に向かって小さくなっている請求項1又は請求項2に記載のノズルヘッド。
【請求項4】
前記突起部は、全周に亘って繋がった筒形をなしている請求項1又は請求項2に記載のノズルヘッド。
【請求項5】
前記ヘッド本体は、導体からなり、前記突起部と導通可能である請求項1又は請求項2に記載のノズルヘッド。
【請求項6】
前記ノズルは、前記ヘッド本体に対して、ねじ込みによる着脱が可能である請求項1又は請求項2に記載のノズルヘッド。
【請求項7】
前記ノズルは、ステンレスからなる請求項1又は請求項2に記載のノズルヘッド。
【請求項8】
ノズルヘッドと、
捕集部材の近傍に配置したコレクタ電極とを備え、
前記ノズルヘッドは、
ヘッド本体と、
前記ヘッド本体の外面に開口する紡糸孔から紡糸液を噴出させるノズルと、
前記コレクタ電極との間で電位差を生じさせる紡糸電極と、を有し、
前記ノズルは、前記ヘッド本体の外面から突出して前記紡糸液の接触を可能とした形態であって、前記紡糸電極と導通可能な導電性の突起部を有し、
前記ノズルから噴出した前記紡糸液を、静電気力によって極細繊維化した状態で前記捕集部材に捕集する電界紡糸装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルヘッド及び電界紡糸装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ノズルヘッドの紡糸孔から噴射した紡糸液を、極細繊維にした状態でシート状の捕集部材に捕集することによって、極細繊維からなる繊維集合体を製造する電界紡糸装置が開示されている。紡糸孔から噴射された紡糸液は、ノズルヘッドに設けた紡糸電極に接触することによって帯電し、紡糸電極と、捕集部材の近傍に設けたコレクタ電極との間の電位差によって極細繊維となる。この電界紡糸装置は、極細繊維を生成し易いという利点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-074630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ノズルヘッドは、紡糸電極との直接接触又は紡糸液を介した間接接触によって帯電している。紡糸孔から吐出した紡糸液の一部が、噴流とならずにノズルヘッドの外面に付着することは避けられない。ノズルヘッドに付着した紡糸液は、コレクタ電極との間の静電気力によって髭状に成長し、髭状に成長した紡糸液にはノズルヘッドの電荷が集中する。髭状の紡糸液に電荷が集中すると、紡糸孔における電荷が減少するため、紡糸孔から噴出する紡糸液の帯電量が減少し、紡糸液の極細繊維化が抑制される。この対策として、紡糸電極とコレクタ電極との電位差を大きくすることが考えられる。しかし、電位差を大きくすると、紡糸液の噴流の速度が速くなるため、紡糸液が充分に極細繊維化されない状態で捕集部材に付着し、その結果、目付が不均一になってしまう虞がある。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、紡糸液の極細繊維化を促進させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の開示のノズルヘッドは、
ヘッド本体と、
前記ヘッド本体の外面に開口する紡糸孔から紡糸液を噴出させるノズルと、
捕集部材の近傍に配置したコレクタ電極との間で電位差を生じさせる紡糸電極と、を備え、
前記ノズルから噴出した前記紡糸液を、静電気力によって極細繊維化した状態で前記捕集部材に捕集させるようになっているノズルヘッドであって、
前記ノズルは、前記ヘッド本体の外面から突出して前記紡糸液の接触を可能とした形態であり、前記紡糸電極と導通可能な導電性の突起部を有している。
【0007】
第2の開示の電界紡糸装置は、
ノズルヘッドと、
捕集部材の近傍に配置したコレクタ電極とを備え、
前記ノズルヘッドは、
ヘッド本体と、
前記ヘッド本体の外面に開口する紡糸孔から紡糸液を噴出させるノズルと、
前記コレクタ電極との間で電位差を生じさせる紡糸電極と、を有し、
前記ノズルは、前記ヘッド本体の外面から突出して前記紡糸液の接触を可能とした形態であって、前記紡糸電極と導通可能な導電性の突起部を有し、
前記ノズルから噴出した前記紡糸液を、静電気力によって極細繊維化した状態で前記捕集部材に捕集する。
【発明の効果】
【0008】
第1の開示のノズルヘッド及び第2の開示の電界紡糸装置によれば、紡糸液の極細繊維化を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1の電界紡糸装置の概略をあらわす正面図である。
図2は、電界紡糸装置の概略をあらわす側面図である。
図3は、ノズルヘッドの平面図である。
図4は、図3のX-X線断面図である。
図5は、実施形態2のノズルヘッドの断面図である。
図6は、実施形態3のノズルヘッドの断面図である。
図7は、実施形態4のノズルヘッドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、本開示の望ましい形態例を示す。下記の複数の形態例を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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