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公開番号2025125016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024020827
出願日2024-02-15
発明の名称肉厚測定システム及び肉厚測定方法
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類G01N 27/90 20210101AFI20250820BHJP(測定;試験)
要約【課題】精度よくコロージョンレートが算出される肉厚測定システム等を提供する。
【解決手段】肉厚測定システムにおいて、第二装置は、測定データを受信した場合、測定データに基づいて被測定箇所の肉厚を算出し、肉厚及び測定データの測定時期よりも過去に測定された測定データの肉厚に基づいてコロージョンレート(CR)を算出する肉厚演算部と、肉厚及びCR、肉厚の算出に用いられた測定データの測定時期、及び、CRの更新可否が設定される更新情報、を少なくとも関連付けた肉厚測定結果を記憶する記憶部と、記憶部の肉厚測定結果のうち、受信した測定データの測定時期より後の測定時期を含む肉厚測定結果について、更新情報を更新実行に設定する設定部と、を備える。肉厚演算部は、記憶部の肉厚測定結果のうち、更新情報に更新実行が設定された測定データのCRを再算出し、設定部は、CRが再算出された肉厚測定結果の更新情報を更新不可に設定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
受信コイルの誘導起電力を検出するパルス渦電流プローブ、該プローブに通信可能に接続された第一装置、及び、該第一装置と通信可能に接続された第二装置を備え、誘導電流を発生させて被測定箇所の肉厚を算出する肉厚測定システムであって、
前記第一装置は、検出された誘導起電力である検出信号に関する測定データ及び該測定データの測定時期を前記第二装置に送信する通信部を備え、
前記第二装置は、
前記測定データを受信した場合、該測定データに基づいて前記プローブが当接する被測定箇所の肉厚を算出し、該肉厚及び該測定データの測定時期よりも過去に測定された前記測定データの肉厚に基づいてコロージョンレート(以下、CRと称する)を算出する肉厚演算部と、
前記肉厚及びCR、該肉厚の算出に用いられた前記測定データの測定時期、及び、該CRの更新可否が設定される更新情報、を少なくとも関連付けた肉厚測定結果を記憶する記憶部と、
前記記憶部の肉厚測定結果のうち、前記受信した測定データの測定時期より後の測定時期を含む肉厚測定結果について、前記更新情報を更新実行に設定する設定部と、
を備え、
前記肉厚演算部は、前記記憶部の肉厚測定結果のうち、前記更新情報に更新実行が設定された肉厚測定結果のCRを再算出し、
前記設定部は、前記CRが再算出された肉厚測定結果の更新情報を更新不可に設定する、
肉厚測定システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記肉厚演算部は、前記測定データを受信した場合、該測定データに基づく肉厚を算出し、該肉厚及び該測定データの測定時期から過去の第一期間内に測定された前記測定データの肉厚に基づいてCRを算出し、
前記設定部は、前記記憶部の肉厚測定結果のうち、前記受信した測定データの測定時期から後の第二期間内の測定時期を含む肉厚測定結果について、前記更新情報を更新実行に設定し、
前記第一期間及び前記第二期間は、同一期間である、
請求項1に記載の肉厚測定システム。
【請求項3】
前記肉厚演算部は、所定時期が到来する毎に、前記CRの再算出を行う、
請求項1又は請求項2に記載の肉厚測定システム。
【請求項4】
前記プローブは、互いに異なる被測定箇所に当接するように複数が設置され、
前記通信部は、前記測定データ及び該測定データの測定時期と、前記プローブが当接する被測定箇所を特定する識別情報と、を前記第二装置に送信し、
前記記憶部は、前記肉厚及びCRと、該肉厚の算出に用いられた前記測定データの測定時期と、前記更新情報と、前記識別情報と、を少なくとも関連付けた肉厚測定結果を記憶し、
前記設定部は、前記記憶部の肉厚測定結果のうち、該受信した測定データの被測定箇所と同一であって該受信した測定データの測定時期より後の測定時期を含む肉厚測定結果について、前記更新情報を更新実行に設定する、
請求項1又は請求項2に記載の肉厚測定システム。
【請求項5】
受信コイルの誘導起電力を検出するパルス渦電流プローブ、該プローブに通信可能に接続された第一装置、及び、該第一装置と通信可能に接続された第二装置を備えた肉厚測定システムに、誘導電流を発生させて被測定箇所の肉厚を算出させる肉厚測定方法であって、
前記第一装置が、検出された誘導起電力である検出信号に関する測定データ及び該測定データの測定時期を前記第二装置に送信する通信工程を含み、
前記第二装置が、
前記測定データを受信した場合、該測定データに基づいて前記プローブが当接する被測定箇所の肉厚を算出し、該肉厚及び該測定データの測定時期よりも過去に測定された前記測定データの肉厚に基づいてコロージョンレート(以下、CRと称する)を算出する肉厚演算工程と、
前記肉厚及びCR、該肉厚の算出に用いられた前記測定データの測定時期、及び、該CRの更新の実行可否が設定される更新情報、を少なくとも関連付けた肉厚測定結果を記憶部に記憶させる記憶制御工程と、
前記記憶部の肉厚測定結果のうち、前記受信した測定データの測定時期より後の測定時期を含む肉厚測定結果について、前記更新情報を更新実行に設定する設定工程と、
を含み、
前記肉厚演算工程において、前記記憶部の肉厚測定結果のうち、前記更新情報に更新実行が設定された肉厚測定結果のCRを再算出し、
前記設定工程において、前記CRが再算出された肉厚測定結果の更新情報を更新不可に設定する、
肉厚測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、パルス渦電流プローブ等を備え、誘導電流を発生させて被測定箇所の肉厚を算出する肉厚測定システム等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
配管等の金属物品の被測定物の傷の有無や肉厚等を検査する方法として、渦電流を使用したパルス渦電流探傷法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このパルス渦電流探傷法を適用したパルス渦電流探傷装置では、被測定物に渦電流(誘導電流)を発生させる。この渦電流によって、プローブ(受信コイル)に誘導起電力が発生する。そして、受信コイルに生じた誘導起電力(検出信号)を検出する。この検出信号に基づいて、傷の有無や肉厚の測定等が行われる。
【0003】
特許文献1に記載の肉厚測定システムの構成では、ハブ端末が誘導起電力の継続時間を算出してサーバ装置に送信(アップロード)する。そして、サーバ装置が、受信した継続時間に基づいて被測定箇所の肉厚を算出し、またコロージョンレート等を算出する。コロージョンレートは、過去の所定期間の肉厚に基づいて算出される。
【0004】
上記肉厚測定システムでは、基本的に、測定順に(時系列に)、測定データ(継続時間)がサーバ装置にアップロードされる。ただし、通信状況によって、最新の測定データがアップロードされた後、過去の測定データがアップロードされる場合がある。
【0005】
ハブ端末は、LTEの通信状況が悪くなって測定データをアップロードできなくなると、この測定データを自端末内に保存する。その後、通信状況が改善された場合、ハブ端末は、最新の測定データを優先的に送信し、送信の空き時間に、アップロードできなかった過去の測定データをアップロードする。これにより、最新の測定データに基づく肉厚がすぐに確認可能であり、また送信できなかった過去の測定データも後に補填される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2021/149228号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の肉厚測定システムでは、測定データがサーバ装置にアップロードされたタイミングで、被測定箇所の肉厚が算出され、さらに、算出された肉厚を含む過去の所定期間の肉厚に基づいてコロージョンレートも算出される。そのため、コロージョンレートの算出時、通信状況等によって、最新の測定データはサーバ装置にアップロードされたが、最新の測定データよりも過去に測定済の測定データがアップロードされていない状態となる虞がある。この場合、アップロードされてない測定データに基づく肉厚は算出されていないので、肉厚のデータが一部欠けた状態でコロージョンレートが算出される。そのため、コロージョンレートの算出精度が本来の精度よりも低下してしまう虞がある。
【0008】
この発明は、測定データの受信順序に関わらず、精度よくコロージョンレートが算出される肉厚測定システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の側面によって提供される肉厚測定システムは、受信コイルの誘導起電力を検出するパルス渦電流プローブ、該プローブに通信可能に接続された第一装置、及び、第一装置と通信可能に接続された第二装置を備え、誘導電流を発生させて被測定箇所の肉厚を算出する。第一装置は、検出された誘導起電力である検出信号に関する測定データ及び測定データの測定時期を前記第二装置に送信する通信部を備える。第二装置は、測定データを受信した場合、測定データに基づいてプローブが当接する被測定箇所の肉厚を算出し、肉厚及び測定データの測定時期よりも過去に測定された測定データの肉厚に基づいてコロージョンレート(以下、CRと称する)を算出する肉厚演算部と、肉厚及びCR、肉厚の算出に用いられた測定データの測定時期、及び、CRの更新可否が設定される更新情報、を少なくとも関連付けた肉厚測定結果を記憶する記憶部と、記憶部の肉厚測定結果のうち、受信した測定データの測定時期より後の測定時期を含む肉厚測定結果について、更新情報を更新実行に設定する設定部と、を備える。肉厚演算部は、記憶部の肉厚測定結果のうち、更新情報に更新実行が設定された肉厚測定結果のCRを再算出し、設定部は、CRが再算出された肉厚測定結果の更新情報を更新不可に設定する。
【0010】
上記肉厚演算部は、測定データを受信した場合、測定データに基づく肉厚を算出し、肉厚及び測定データの測定時期から過去の第一期間内に測定された測定データの肉厚に基づいてCRを算出し、上記設定部は、記憶部の肉厚測定結果のうち、受信した測定データの測定時期から後の第二期間内の測定時期を含む肉厚測定結果について、更新情報を更新実行に設定し、第一期間及び前記第二期間は、同一期間であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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