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公開番号2025123981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019804
出願日2024-02-13
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 59/22 20060101AFI20250818BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ガレージ制御の際に、応答性を向上させつつショックを抑制することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】動力伝達装置の走行位置の各々において、前進用係合装置及び後進用係合装置が各々係合状態とされる場合には、完全係合する為の所定最大油圧よりも低い、係合状態を維持可能な所定下限油圧が供給される。これにより、ガレージ操作に伴ってガレージ制御が行われるときには、解放側となる係合装置に供給される油圧が比較的低い所定下限油圧から下げられるので、解放側となる係合装置の油圧が抜ける速度つまり解放速度が向上させられる。この際、アンダーシュートが生じ難くされて制御性が高められる。解放側となる係合装置の解放速度が向上させられることによって、解放側となる係合装置が解放状態に切り替えられた状態で、係合側となる係合装置の油圧が早いタイミングから供給され得る。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフト位置に対応した操作位置へ運転者により操作されるシフト操作部材と、を備え、
前記シフト位置は、車両走行を可能とする走行位置として、前進走行を可能とする前進走行位置と、後進走行を可能とする後進走行位置と、を含んでおり、
前記操作位置は、前記前進走行位置を選択する前進走行操作位置と、前記後進走行位置を選択する後進走行操作位置と、を含んでおり、
前記動力伝達装置は、前記前進走行位置において係合状態とされ且つ前記後進走行位置において解放状態とされる油圧式の前進用係合装置と、前記後進走行位置において係合状態とされ且つ前記前進走行位置において解放状態とされる油圧式の後進用係合装置と、を含んでいる
車両の、制御装置であって、
前記走行位置の各々において、前記前進用係合装置及び前記後進用係合装置を各々係合状態とする場合には、完全係合する為の所定最大油圧よりも低い、係合状態を維持可能な所定下限油圧を供給する油圧制御部を含んでいることを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記走行位置において、前記シフト位置が前記前進走行位置と前記後進走行位置との間で切り替えられるように前記シフト操作部材が操作されるガレージ操作の可能性が高いか否かを判定するガレージ操作予測部を更に含んでおり、
前記油圧制御部は、前記走行位置の各々において、前記ガレージ操作の可能性が高くないと判定されている場合には、前記所定最大油圧を供給する一方で、前記ガレージ操作の可能性が高いと判定されている場合には、前記所定下限油圧を供給することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記ガレージ操作予測部は、アクセル操作量がアクセルオフと判断される所定操作量未満であり且つ車速がゼロ近傍の所定車速未満であるか否かに基づいて、前記ガレージ操作の可能性が高いか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記ガレージ操作予測部は、前記アクセル操作量が前記所定操作量未満であることと、前記車速が前記所定車速未満であることと、が各々所定時間以上継続したか否かに基づいて、前記ガレージ操作の可能性が高いか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記シフト操作部材は、外力が付与されていない状態では元位置に戻される自動復帰型の操作子であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達装置のシフト位置に対応した操作位置へ操作されるシフト操作部材を備えた車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフト位置に対応した操作位置へ運転者により操作されるシフト操作部材と、を備え、前記シフト位置は、車両走行を可能とする走行位置として、前進走行を可能とする前進走行位置と、後進走行を可能とする後進走行位置と、を含んでおり、前記操作位置は、前記前進走行位置を選択する前進走行操作位置と、前記後進走行位置を選択する後進走行操作位置と、を含んでおり、前記動力伝達装置は、前記前進走行位置において係合状態とされ且つ前記後進走行位置において解放状態とされる油圧式の前進用係合装置と、前記後進走行位置において係合状態とされ且つ前記前進走行位置において解放状態とされる油圧式の後進用係合装置と、を含んでいる車両の、制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された変速機の制御装置がそれである。この特許文献1には、エンジンから出力された動力は、動力伝達装置を構成する前後進切替機構などを介して駆動輪に伝達されることが開示されている。又、特許文献1には、前後進切替機構はクラッチとブレーキとを有しており、駆動輪に作用するトルクの方向を、クラッチの係合且つブレーキの解放によって前進方向とする一方で、ブレーキの係合且つクラッチの解放によって後進方向とすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-105313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、動力伝達装置の走行位置の各々において、前進用係合装置及び後進用係合装置を各々係合状態とする場合には、例えば制御を簡略化したり又は係合状態を確実に維持したりする為に、完全係合する為の所定最大油圧を供給することが考えられる。一方で、シフト位置が前進走行位置と後進走行位置との間で切り替えられるようにシフト操作部材が操作されるガレージ操作が検出されると、前進用係合装置及び後進用係合装置の制御状態を各々切り替えるガレージ制御が行われる。この際、ガレージ制御の応答性を向上させる為に、解放側となる係合装置の指示油圧を急激に下げたり、係合側となる係合装置の指示油圧を早いタイミングで出力したりすることが考えられる。しかしながら、解放側となる係合装置の指示油圧を所定最大油圧から低い油圧に急激に下げると、実際の油圧が下がり過ぎるアンダーシュートによって制御性が悪化し、ショックが発生するおそれがある。又は、係合側となる係合装置の指示油圧の出力を早いタイミングで開始すると、解放側となる係合装置が解放状態に切り替えられていない状態で係合側となる係合装置がトルク容量を持ってしまい、ショックが発生するおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ガレージ制御の際に、応答性を向上させつつショックを抑制することができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフト位置に対応した操作位置へ運転者により操作されるシフト操作部材と、を備え、(b)前記シフト位置は、車両走行を可能とする走行位置として、前進走行を可能とする前進走行位置と、後進走行を可能とする後進走行位置と、を含んでおり、(c)前記操作位置は、前記前進走行位置を選択する前進走行操作位置と、前記後進走行位置を選択する後進走行操作位置と、を含んでおり、(d)前記動力伝達装置は、前記前進走行位置において係合状態とされ且つ前記後進走行位置において解放状態とされる油圧式の前進用係合装置と、前記後進走行位置において係合状態とされ且つ前記前進走行位置において解放状態とされる油圧式の後進用係合装置と、を含んでいる車両の、制御装置であって、(e)前記走行位置の各々において、前記前進用係合装置及び前記後進用係合装置を各々係合状態とする場合には、完全係合する為の所定最大油圧よりも低い、係合状態を維持可能な所定下限油圧を供給する油圧制御部を含んでいることにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、動力伝達装置の走行位置の各々において、前進用係合装置及び後進用係合装置が各々係合状態とされる場合には、完全係合する為の所定最大油圧よりも低い、係合状態を維持可能な所定下限油圧が供給される。これにより、ガレージ操作に伴ってガレージ制御が行われるときには、解放側となる係合装置に供給される油圧が比較的低い所定下限油圧から下げられるので、解放側となる係合装置の油圧が抜ける速度つまり解放速度が向上させられる。この際、アンダーシュートが生じ難くされて制御性が高められる。解放側となる係合装置の解放速度が向上させられることによって、解放側となる係合装置が解放状態に切り替えられた状態で、係合側となる係合装置の油圧が早いタイミングから供給され得る。よって、ガレージ制御の際に、応答性を向上させつつショックを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
無段変速機などに関わる作動を制御する油圧システムの一例を示す図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、ガレージ制御の際に応答性を向上させつつショックを抑制する為の制御作動を説明するフローチャートである。
図3のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。
自動復帰型の操作子の一例を示す図である。
自動復帰型の操作子の一例を示す図であり、図5とは別の実施態様である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態において、前記動力源は、例えばエンジン等の公知の内燃機関である。又、前記車両は、前記動力源として、このエンジンに加えて、又は、このエンジンに替えて、電動機等の公知の回転電気機械を備えていても良い。
【0010】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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