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公開番号2025122775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018411
出願日2024-02-09
発明の名称イントロデューサー用シース
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61M 25/06 20060101AFI20250815BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】シース部を大口径化した場合においても高いシール性を発揮でき、かつ優れた操作性を備えるイントロデューサー用シースを提供する。
【解決手段】ハウジング160に配置された弁体110は、樹脂材料からなる弁体本体120と、弁体本体を厚み方向に貫通する孔130と、弁体本体の中心側に向けて円弧状に突出し、弁体本体の中心側に孔を形成する複数の凸状部140と、を有し、複数の凸状部の各々は、弁体本体が圧縮されることで孔が閉塞する閉塞状態へ遷移し、孔に挿通された1以上の医療器具500と弁体本体との間の空間を閉塞するように構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
生体内に挿入される1以上の医療器具が挿通される弁体と、
前記弁体が保持されたハウジングと、
前記1以上の医療器具を挿入可能な内腔を備えるシース部と、を備えるイントロデューサー用シースであって、
前記弁体は、
樹脂材料からなる弁体本体と、
前記弁体本体を厚み方向に貫通するスリット及び/又は孔と、
前記弁体本体の中心側に向けて円弧状に突出し、前記弁体本体の中心側に前記スリット及び/又は前記孔を形成する複数の凸状部と、を有し、
前記複数の凸状部の各々は、前記弁体本体が圧縮されることで前記スリット及び/又は前記孔が閉塞する閉塞状態へ遷移し、前記スリット及び/又は前記孔に挿通された前記1以上の医療器具と前記弁体本体との間の空間を閉塞するように構成される、イントロデューサー用シース。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記弁体本体は、前記複数の凸状部の各々が前記樹脂材料によって一体的に構成されてなる、請求項1に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項3】
前記ハウジングに配置され、鉛直方向の移動に伴って前記弁体本体を径方向に圧縮し、前記複数の凸状部の各々を前記閉塞状態へ遷移させる押圧部を有する、請求項2に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項4】
前記押圧部は、前記弁体本体よりも前記ハウジングの基端側に配置され、前記ハウジングに対するねじ込みに伴って前記弁体本体に押圧力を付与するキャップ部材を有する、請求項3に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項5】
前記弁体本体は、前記複数の凸状部の各々を形成する前記樹脂材料からなる複数の分割片によって構成されている、請求項1に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項6】
前記弁体本体の周囲を覆うように配置され、前記弁体本体に対して径方向への圧縮力を付与する付勢部材を有し、
前記付勢部材は、前記弁体本体に対して前記圧縮力を付与した状態において、前記スリット及び/又は前記孔に前記1以上の医療器具が挿通されることを許容しつつ、前記スリット及び/又は前記孔に前記1以上の医療器具が挿通された状態において前記1以上の医療器具と前記弁体本体との間の空間が閉塞されるように前記圧縮力を付与した状態を維持するように構成される、請求項5に記載のイントロデューサー用シース。
【請求項7】
前記複数の凸状部の各々は、同一平面上に配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のイントロデューサー用シース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イントロデューサー用シースに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテルを使用した手技等において血管等の生体管腔内へのアクセス経路を形成するための医療器具としてイントロデューサーが使用されている。一般的なイントロデューサーは、イントロデューサー用シースと、ダイレーターと、を備える。また、イントロデューサー用シースは、ガイドワイヤやカテーテルデバイス(以下、これらを総称して「医療器具」とする)が挿入可能な内腔が形成されたシース部(シースチューブ)と、シース部に接続されたハウジング(ハブ)と、を備える。
【0003】
ハウジングには、医療器具がシース部に挿入された状態で各種の液体(例えば、血液や造影剤、生理食塩水等)がハウジングを介してイントロデューサー用シースの外部へ漏れ出ることを防止する弁体(逆止弁)が配置される。
【0004】
特許文献1に記載のイントロデューサー用シースでは、ハウジング内に配置された拡張及び収縮可能なバルーンを弁機構として利用している。術者等は、医療器具をハウジング及びシース部に挿入した状態において、バルーンを拡張させることにより、医療器具とバルーンとの間の空間を閉塞させることができる。これにより、ハウジングを介してイントロデューサー用シースの外部へ液体が漏れ出ることを防止するシール状態(閉塞状態)へ遷移させることができる。
【0005】
また、特許文献1に記載のイントロデューサー用シースでは、バルーンを弁機構として利用しているため、バルーンの拡張量を調整することにより、次のような手技への対応が可能となる。
【0006】
複数の医療器具(カテーテル)を血管内に挿入する手技では、下肢を走行する比較的大径な血管内にイントロデューサー用シースを挿入することがある。イントロデューサー用シースは、シース部が大径化された構成を有することにより、複数の医療器具を同時に使用する手技へ対応することが可能となる。また、生体器官の複数の側孔へのアクセスを可能にするために、複数のガイドワイヤや造影カテーテル、先端可変用カテーテル等を大口径のシース内に一度に同時に挿入する手技を行うこともある。特許文献1のイントロデューサー用シースは、複数の医療器具を同時にシース部に挿入する場合においても、バルーンの拡張量を調整することにより、各医療器具とバルーンとの間の空間を閉塞させることができる。そのため、シース部を大口径化した場合においても、高いシール性を維持することが可能であると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-27860号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1のイントロデューサー用シースは、弁機構としてバルーンを採用しているため、医療器具とバルーンとの間の空間を閉塞する際にはシリンジ等の流体供給具を操作してバルーンを拡張させなければならない。また閉塞状態を解除する際には、その都度、流体供給具を操作してバルーンを収縮させなければならない。したがって、イントロデューサー用シースを使用した手技が煩雑なものとなる。
【0009】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、シース部を大口径化した場合においても高いシール性を発揮でき、かつ優れた操作性を備えるイントロデューサー用シースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、下記(1)~(7)のいずれか1つに記載の手段によって達成され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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