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公開番号2025121704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017340
出願日2024-02-07
発明の名称気相へのオゾンの飛散を抑制したオゾンを含有した液体、オゾンを含有した液体の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01B 13/10 20060101AFI20250813BHJP(無機化学)
要約【課題】 本発明は、オゾンの濃度によらず気相へのオゾンの飛散を抑制したオゾンを含有した液体を提供することを目的とする。
【解決手段】 上記の課題を解決するため、本開示の一実施形態に係るオゾンを含有した液体は、少なくともオゾンと液中に滞留した複数の気泡を含有し、液体の単位体積当たりに含まれる複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積50%粒径であるD50が1μm未満であり、液体を開口径が10cmの開口を有する容器に対して、容器の容量の50%以上となるようにし、前記開口を開放しつつ、前記開口より鉛直方向上方3cmに配置したガス濃度計で25℃、1気圧において、計測した空間中のオゾンガス濃度が0.1ppm未満であることを特徴とした液体。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
オゾンを含有した液体であって、
前記液体は、少なくともオゾンと液中に滞留した複数の気泡を含有し、
前記液体の単位体積当たりに含まれる複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積50%粒径であるD50が1μm未満であり、
前記液体を開口径が10cmの開口を有する容器に対して、前記容器の容量の50%以上となるようにし、前記開口を開放しつつ、前記開口より鉛直方向上方3cmに配置したガス濃度計で25℃、1気圧において、計測した空間中のオゾンガス濃度が0.1ppm未満であることを特徴とした液体。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記オゾンを含有する液体の作製10日後のオゾン濃度が作製時点と比較して60%以上であることを特徴とした請求項1に記載の液体。
【請求項3】
前記オゾンを含有した液体の複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積90%粒径であるD90が1μm未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体。
【請求項4】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が5ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項5】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が13ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項6】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が50ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項7】
前記オゾンを含有した液体のオゾン濃度が70ppm以上であることを特徴とした請求項1または2に記載の液体。
【請求項8】
超音波の照射により、液体を霧化させることで、ファイン気泡を含有する液滴を発生させる発生工程と、
前記液滴にオゾンを接触させる工程と、
液滴を、回収容器を含む回収機構により、該回収容器に回収する回収工程と、
前記回収工程を経て、請求項1または2に記載の液体を取得する工程と、を備えたオゾンを含有した液体の製造方法。
【請求項9】
前記発生工程は、
メッシュと、振動子と、を含む発生装置を用いて、
前記メッシュに液体が供給され、供給された前記液体に対して前記振動子によって超音波が照射されることで、前記気泡を発生させることを特徴とする請求項8に記載のオゾンを含有した液体の製造方法。
【請求項10】
前記オゾンを含有した液体の製造方法の実行時における、前記回収容器の内部における相対湿度の平均値は、液体の結露時の湿度を100%とした場合に、80%以上であることを特徴とする請求項8に記載のオゾンを含有した液体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、気相へのオゾンの飛散を抑制したオゾンを含有した液体、オゾンを含有した液体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、脱臭作用や浄化作用があり、環境を汚染する薬剤を使用しないことから、オゾンの汚水の浄化処理や消色処理への利用が広く試みられているが、液中から気相へ飛散したオゾンは、人体に悪影響を与える可能性がある。そこでオゾン濃度に関わらず無臭のオゾン水を作製するために、にがり(MgCl

)をオゾン水に添加することにより、にがり成分にオゾンを化合させる技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-154076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、にがり成分は、強い潮解性、アルカリ性を有する薬剤である。そのため、にがり成分の潮解性による金属腐食が発生する可能性や、にがり成分が有するアルカリ性が環境に対して影響を与える可能性がある。よって、特許文献1のオゾン水を、汚水処理や消色処理に用いる際には、処理後ににがり成分を回収する必要があった。
【0005】
本発明は、薬剤の添加をせずとも、オゾン濃度にかかわらず気相へのオゾンの飛散を抑制したオゾンを含有した液体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本開示の一実施形態に係る、オゾンを含有した液体は、少なくともオゾンと液中に滞留した複数の気泡を含有し、液体の単位体積当たりに含まれる複数の気泡の気泡径の粒度分布を母集団とする気泡の体積基準の累積50%粒径であるD50が1μm未満であり、液体を開口径が10cmの開口を有する容器に対して、容器の容量の50%以上となるようにし、前記開口を開放しつつ、前記開口より鉛直方向上方3cmに配置したガス濃度計で25℃、1気圧において、計測した空間中のオゾンガス濃度が0.1ppm未満であることを特徴とした液体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の少なくとも一つ態様によれば、オゾンの濃度によらず気相へのオゾンの飛散を抑制したオゾンを含有した液体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
霧化気泡発生装置による該オゾン水製造方法を説明するための図。
第1の実施形態に係るオゾン水製造装置の一例を示す図。
第1の実施形態に係るオゾン水製造装置の製造ステップを示す図。
霧化気泡発生装置を示す図。
変形例1に記載のオゾン水製造装置の一例を示す図。
オゾン水製造装置の一例を示す図。
オゾン水製造装置の一例を示す図。
オゾン水製造装置の一例を示す図。
オゾン水製造装置の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について説明する。尚、以下の実施形態は一例であって、本開示の思想を必要以上に限定する趣旨ではない。
【0010】
オゾンは液体中にとどまっている間は気相へ拡散することなく、オゾン水よりオゾン臭が発生することは無い。しかし、大気中との平衡反応により気相に拡散することが当然であり、通常のオゾン水ではオゾン臭が発生する。またオゾンは0.1ppm以上ある場合に、人間の鼻や喉に刺激を感じることが知られている。汚水処理や消色処理で利用する際に液中から気相へ飛散したオゾンは、濃度が高くなればより甚大な悪影響を人体に与えることが知られている。またオゾンガスバブリングにより、オゾンを液体に溶解させることにより製造されたオゾン水については、水中のオゾン気泡のサイズが大きいため、短時間でオゾンが気相に拡散する。また気泡サイズの気泡径粒径が1μm以上であれば、時間とともに気相に拡散しオゾン臭が発生することが分かった。上記の課題を解決するにあたり、本発明者らはオゾンの気相への拡散について詳細に検討した。検討の結果、以下の構成により気相へのオゾンの飛散を抑制したオゾン水を提供することが確認された。
(【0011】以降は省略されています)

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