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公開番号2025121604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017144
出願日2024-02-07
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類B60R 16/02 20060101AFI20250813BHJP(車両一般)
要約【課題】マイクロコンピュータが故障した場合でも、起動信号がアクティブレベルに固着した故障を検出できる電子制御装置を提供する。
【解決手段】ECU1の集積回路装置3は、外部より入力される起動信号WKINを監視する起動信号監視部11と、MCU2より入力される制御信号を監視するMCU信号監視部12とを有し、起動信号WKINに基づいてECU1の内部電源を起動する。また、集積回路装置3は、起動信号WKINの監視結果と制御信号の監視結果とに基づいて、起動信号WKINがアクティブレベルに固着したことを故障として検出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるもので、
マイクロコンピュータ(2)と、
外部より入力される起動信号を監視する起動信号監視部(11)と、前記マイクロコンピュータより入力される制御信号を監視するマイコン信号監視部(12)とを有し、前記起動信号に基づいて内部電源を起動する集積回路装置(3)と、を備え、
前記集積回路装置は、前記起動信号の監視結果と前記制御信号の監視結果とに基づいて、前記起動信号がアクティブレベルに固着したことを故障として検出する電子制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記起動信号監視部は、前記起動信号の監視を、電圧変化のエッジを検出するエッジ検出モードと、電圧変化のレベルを検出するレベル検出モードとに切り替えて行う機能を有し、
前記マイクロコンピュータには、前記起動信号が入力されており、
前記マイクロコンピュータは、リセット解除後に前記起動信号がインアクティブレベルに変化すると、前記集積回路装置に前記制御信号としてモード切替信号を出力し、
前記起動信号監視部は、初期状態では前記エッジ検出モードであり、前記モード切替信号が入力されると前記レベル検出モードに切り替え、
前記マイコン信号監視部は、前記モード切替信号の入力が無ければ前記故障を検出する請求項1記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記マイコン信号監視部は、規定時間をカウントするタイマ(13)を備え、
前記起動信号のエッジを検出した後、前記タイマの規定時間内に前記モード切替信号の入力が無ければ、前記内部電源を遮断する請求項2記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記集積回路装置は、前記マイクロコンピュータにリセット信号を出力し、前記リセット信号を出力する際に、前記起動信号監視部を前記エッジ検出モードに初期化する請求項2又は3記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記集積回路装置に前記起動信号が入力される端子には、前記車両のイグニッションスイッチ(6)を介してバッテリ電源が供給されることで起動信号が出力される信号線、車載通信を介して外部より入力される起動信号の信号線、及び前記制御信号の信号線が接続されている請求項1記載の電子制御装置。
【請求項6】
前記車載通信の通信インターフェイス部(4)備え、
前記通信インターフェイス部は、前記車載通信により外部からの起動信号トリガが入力されると、前記集積回路装置に起動信号を出力する請求項5記載の電子制御装置。
【請求項7】
前記通信インターフェイス部は、前記マイクロコンピュータからの制御信号が入力されると、前記起動信号の出力を停止する請求項6記載の電子制御装置。
【請求項8】
前記集積回路装置は、前記車載通信を介して外部よりデータの読出しが可能な記憶部(14)を備え、
前記故障を検出すると、故障情報を前記記憶部に格納する請求項5から7の何れか一項に記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、マイクロコンピュータと、外部より入力される起動信号に基づいて内部電源を起動する集積回路装置とを備える電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、車両用電子制御装置において起動信号の故障を検出する方法として、マイクロコンピュータ(MCU,CPU)による信号の電圧をモニタするものがある。例えば、特許文献1には、外部からの起動信号(IG;イグニッション)の電圧、及び起動信号によってONする内部スイッチを経由して供給される電圧をモニタすることで、起動信号により動作する内部スイッチのON固着状態を検出し、MCUにて故障判定する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-184459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の構成では、MCUが故障した場合はON固着検出ができなくなる。また、近年はOTA(Over The Air)等を想定し、起動信号がOFFの時でも、他の要因によって起動できる回路構成を備えた電子制御装置も増加している。この構成においても、起動信号のOFF時に内部電源の正常ONとON固着とが判別できず、ON固着時にも通常動作電流が流れ続け、破損やバッテリ上がりが生じる可能性がある。
【0005】
また、起動信号に複数の経路が接続されている場合、何れかの起動信号がON固着すると、集積回路装置は内部電源を立ち下げることができなくなる。すべての起動信号の電圧を監視すると回路規模が増大するが、近年集積回路装置のピン数・実装密度は上昇傾向のため、実装の制約から実現困難となるおそれがある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マイクロコンピュータが故障した場合でも、起動信号がアクティブレベルに固着した故障を検出できる電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の電子制御装置によれば、集積回路装置(3)は、外部より入力される起動信号を監視する起動信号監視部(11)と、マイクロコンピュータ(2)より入力される制御信号を監視するマイコン信号監視部(12)とを有し、起動信号に基づいて装置の内部電源を起動する。また、集積回路装置は、起動信号の監視結果と制御信号の監視結果とに基づいて、起動信号がアクティブレベルに固着したことを故障として検出する。このように構成すれば、たとえマイクロコンピュータが故障した場合であっても、集積回路装置によって起動信号がアクティブレベルに固着した故障を検出できる。
【0008】
請求項2記載の電子制御装置によれば、起動信号監視部は、起動信号の監視を、エッジ検出モードと、レベル検出モードとに切り替えて行う。マイクロコンピュータは、リセット解除後に起動信号がインアクティブレベルに変化すると、集積回路装置に制御信号としてモード切替信号を出力する。起動信号監視部は、初期状態ではエッジ検出モードで、モード切替信号が入力されるとレベル検出モードに切り替える。マイコン信号監視部は、モード切替信号の入力が無ければ前記故障を検出する。これにより、起動信号が正常に変化したか、又はアクティブレベルに固着する故障が発生したかを判別できる。
【0009】
請求項3記載の電子制御装置によれば、集積回路装置は、規定時間をカウントするタイマ(13)を備え、起動信号のエッジを検出した後、タイマの規定時間内にモード切替信号の入力が無ければ、内部電源を遮断する。これにより、故障を検出した際に、電子制御装置の内部電源が供給され続けることで、電子制御装置の異常な動作の発生や車両のバッテリが消耗することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態であり、電子制御装置の構成を示す機能ブロック図。
集積回路装置の動作を示すフローチャート
MCUの動作を示すフローチャート
通常動作時の動作タイミングチャート
起動信号WKINのON固着検出時の動作タイミングチャート
MCUが故障した場合の動作タイミングチャート
MCUのリセット後にも故障が継続した場合又は電子制御装置の停止中にMCUが故障し、その後ON固着が発生した場合の動作タイミングチャート
図7と同様のケースにおいて、MCUをリセットした際に起動信号監視部がレベル検出モードのままで故障が継続した場合の動作タイミングチャート
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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