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公開番号2025119462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014361
出願日2024-02-01
発明の名称ストレッチフィルム
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 27/06 20060101AFI20250806BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】10℃及び35℃において、包装時に破れが発生しにくいストレッチフィルムを提供すること。
【解決手段】ポリ塩化ビニル系樹脂と、アジピン酸系可塑剤と、植物性可塑剤と、防曇剤と、を含有し、アジピン酸系可塑剤の含有量が、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して20~40質量部であり、植物性可塑剤の含有量が、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して16~20質量部であり、防曇剤の含有量が、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して1~5質量部である、ストレッチフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリ塩化ビニル系樹脂と、アジピン酸系可塑剤と、植物性可塑剤と、防曇剤と、を含有し、
前記アジピン酸系可塑剤の含有量が、前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して20~40質量部であり、
前記植物性可塑剤の含有量が、前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して16~20質量部であり、
前記防曇剤の含有量が、前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して1~5質量部である、ストレッチフィルム。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記植物性可塑剤がエポキシ化大豆油である、請求項1に記載のストレッチフィルム。
【請求項3】
前記アジピン酸系可塑剤がアジピン酸ジイソノニルである、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。
【請求項4】
前記アジピン酸系可塑剤の質量基準の含有量に対する前記植物性可塑剤の質量基準の含有量の比率が、0.45~0.9である、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。
【請求項5】
前記防曇剤が、グリセリン系界面活性剤である、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。
【請求項6】
安定剤を更に含有する、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。
【請求項7】
厚さが8~15μmである、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。
【請求項8】
10℃及び35℃における貯蔵弾性率が5×10

~3×10

Paであり、10℃及び35℃におけるフィルムインパクト強度が10~40kJ/mである、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。
【請求項9】
食品の包装に用いられる、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレッチフィルムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、精肉、鮮魚、青果等の生鮮食品の包装には、柔軟性に優れるストレッチフィルムが広く利用されている。具体的には、生鮮食品を発泡スチレン製の容器に載せて、容器に対してストレッチフィルムをオーバーラップさせて生鮮食品を包装するプリパッケージ用としてストレッチフィルムは利用されている。ストレッチフィルムは、ポリ塩化ビニル系樹脂等の樹脂からなるフィルムであり、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-104241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
生鮮食品の包装は、常温(20~25℃)で行われるが、35℃のような比較的高温な環境や10℃のような比較的低温な環境で包装を行う場合もある。ここで、本発明者が検討したところ、常温環境下であれば、破れを発生させることなく包装に用いることができるストレッチフィルムであっても、常温から10℃程度高く、又は、10℃程度低くなるだけで、包装時に破れが発生する場合があることがわかった。ストレッチフィルムには、このような僅かな温度変化があった場合でも、破れが発生することなく、包装に利用できることが求められる。
【0005】
そこで、本発明は、10℃及び35℃において、包装時に破れが発生しにくいストレッチフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面は、以下の[1]~[9]を含む。
[1] ポリ塩化ビニル系樹脂と、アジピン酸系可塑剤と、植物性可塑剤と、防曇剤と、を含有し、
前記アジピン酸系可塑剤の含有量が、前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して20~40質量部であり、
前記植物性可塑剤の含有量が、前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して16~20質量部であり、
前記防曇剤の含有量が、前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して1~5質量部である、ストレッチフィルム。
[2] 前記植物性可塑剤がエポキシ化大豆油である、[1]に記載のストレッチフィルム。
[3] 前記アジピン酸系可塑剤がアジピン酸ジイソノニルである、[1]又は[2]に記載のストレッチフィルム。
[4] 前記アジピン酸系可塑剤の質量基準の含有量に対する前記植物性可塑剤の質量基準の含有量の比率が、0.45~0.9である、[1]~[3]のいずれか一つに記載のストレッチフィルム。
[5] 前記防曇剤が、グリセリン系界面活性剤である、[1]~[4]のいずれか一つに記載のストレッチフィルム。
[6] 安定剤を更に含有する、[1]~[5]のいずれか一つに記載のストレッチフィルム。
[7] 厚さが8~15μmである、[1]~[6]のいずれか一つに記載のストレッチフィルム。
[8] 10℃及び35℃貯蔵弾性率が5×10

~3×10

Paであり、10℃及び35℃におけるフィルムインパクト強度が10~40kJ/mである、[1]~[7]のいずれか一つに記載のストレッチフィルム。
[9]
食品の包装に用いられる、[1]~[8]のいずれか一つに記載のストレッチフィルム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、10℃及び35℃において、包装時に破れが発生しにくいストレッチフィルムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0009】
一実施形態に係るストレッチフィルムは、ポリ塩化ビニル系樹脂と、アジピン酸系可塑剤と、植物性可塑剤と、防曇剤と、を含有する。ストレッチフィルムにおいてアジピン酸系可塑剤の含有量は、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、20~40質量部であり、植物性可塑剤の含有量は、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、16~20質量部であり、防曇剤の含有量は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、1~5質量部である。
【0010】
(ポリ塩化ビニル系樹脂)
ストレッチフィルムは、ポリ塩化ビニル系樹脂を含有する。ポリ塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル単独重合体(ポリ塩化ビニル)であってよく、塩化ビニルと、塩化ビニルに共重合可能な他のモノマーとの共重合体であってもよい。共重合体は、グラフト共重合体、ブロック共重合体又はランダム共重合体であってよい。他のモノマーの例としては、エチレン、プロピレン、ポリブテン等のオレフィン;酢酸ビニル、ラウリン酸ビニル等の飽和酸のビニルエステル;アクリル酸メチルエステル、メタクリル酸メチルエステル等の不飽和酸のアルキルエステル;ラウリルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル;マレイン酸、アクリロニトリル、スチレン、メチルスチレン、フッ化ビニリデン;などが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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