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公開番号
2025119459
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014358
出願日
2024-02-01
発明の名称
蓄電装置および車両
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
50/204 20210101AFI20250806BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】圧力開放弁および呼吸膜がケースに設けられる場合に、蓄電スタックからの火花や煙に起因する悪影響が生じるのを抑制することが可能な蓄電装置を提供する。
【解決手段】蓄電装置100は、蓄電スタック21を含む蓄電モジュール20と、アッパーカバー1を含むケース10と、圧力開放弁30と、呼吸膜40と、遮蔽板61(第1遮蔽板)とを備える。アッパーカバー1は、Z方向(上下方向)において蓄電スタック21と重なる位置に設けられ、上方に隆起している隆起部3を有する。圧力開放弁30および呼吸膜40の各々は、隆起部3に設けられている。遮蔽板61は、隆起部3と蓄電スタック21との間に配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つの蓄電スタックを含む蓄電モジュールと、
前記蓄電モジュールを収容するケースと、
前記ケースに設けられた圧力開放弁と、
呼吸膜と、
前記ケースに収容された第1遮蔽板と、を備え、
前記ケースは、前記蓄電モジュールを上方から覆うように設けられたアッパーカバーを含み、
前記アッパーカバーは、上下方向において前記少なくとも1つの蓄電スタックと重なる位置に設けられ、上方に隆起している隆起部を有し、
前記圧力開放弁および前記呼吸膜の各々は、前記隆起部に設けられており、
前記第1遮蔽板は、前記隆起部と前記少なくとも1つの蓄電スタックとの間に配置されている、蓄電装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
電気機器の底部に配置された前記蓄電装置であって、
前記隆起部と前記底部との間の隙間をシールするように配置されるシール部材をさらに備え、
前記シール部材には、通気部が設けられている、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記第1遮蔽板とは異なる第2遮蔽板を備え、
前記少なくとも1つの蓄電スタックは、複数の蓄電スタックを含み、
前記複数の蓄電スタックは、
下段に配置される下段蓄電スタックと、
前記下段に積層される上段に配置される上段蓄電スタックと、を含み、
前記第2遮蔽板は、前記上段蓄電スタックと前記隆起部との間に設けられている、請求項1または2に記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記アッパーカバーは、
前記下段蓄電スタックを被覆する下段被覆部と、
前記上段蓄電スタックを被覆する上段被覆部と、を有し、
前記隆起部は、前記上段被覆部と離間した位置において、前記下段被覆部の上面に設けられており、
前記上段被覆部は、側方から前記上段蓄電スタックを被覆する側面を含み、
前記側面は、前記第2遮蔽板を含む、請求項3に記載の蓄電装置。
【請求項5】
前記圧力開放弁および前記呼吸膜は、前記上下方向と交差する所定方向に並んで配置されており、
前記第1遮蔽板は、前記圧力開放弁および前記呼吸膜の両方を下方から覆うように、前記所定方向に延びるように形成されている、請求項1または2に記載の蓄電装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの蓄電スタックは、前記上下方向と交差する方向に並ぶ第1蓄電スタックおよび第2蓄電スタックを含み、
前記隆起部は、前記第1蓄電スタックと前記第2蓄電スタックとに跨がるように設けられている、請求項1または2に記載の蓄電装置。
【請求項7】
前記蓄電モジュールは、ヒューズを含み、
前記ヒューズは、前記上下方向において前記蓄電モジュールと離間した位置から前記蓄電モジュールを見て、前記少なくとも1つの蓄電スタックが配置される第1領域から離間した第2領域に配置されている、請求項1または2に記載の蓄電装置。
【請求項8】
車体と、
請求項1または2に記載の蓄電装置と、を備える、車両。
【請求項9】
前記車体は、アンダーボディを含み、
前記蓄電装置は、
前記アンダーボディに配置されており、
前記隆起部と前記アンダーボディとの間の隙間をシールするように配置されるシール部材を含み、
前記シール部材には、通気部が設けられている、請求項8に記載の車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電装置および車両に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2020-136072号公報(特許文献1)には、複数の電池スタックと、電池スタックを収容するケーシングとを備えるバッテリパックが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-136072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1には記載されていないが、ケーシングに圧力開放弁と呼吸膜とが配置される場合がある。ここで、電池スタックは、温度が過度に上昇した場合などにおいて火花を放出する場合がある。この場合、圧力開放弁からケーシングの外部に火花が放出されたり、電池スタックからの火花や煙による熱の影響を呼吸膜が受けることが考えられる。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、圧力開放弁および呼吸膜がケースに設けられる場合に、蓄電スタックからの火花や煙に起因する悪影響を抑制することが可能な蓄電装置および車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の局面に係る蓄電装置は、少なくとも1つの蓄電スタックを含む蓄電モジュールと、蓄電モジュールを収容するケースと、ケースに設けられた圧力開放弁と、呼吸膜と、ケースに収容された第1遮蔽板と、を備える。ケースは、蓄電モジュールを上方から覆うように設けられたアッパーカバーを含む。アッパーカバーは、上下方向において上記少なくとも1つの蓄電スタックと重なる位置に設けられ、上方に隆起している隆起部を有する。圧力開放弁および呼吸膜の各々は、隆起部に設けられている。第1遮蔽板は、隆起部と上記少なくとも1つの蓄電スタックとの間に配置されている。
【0007】
本開示の第1の局面に係る蓄電装置では、上記のように、圧力開放弁および呼吸膜の各々が隆起部に設けられているとともに、第1遮蔽板が隆起部と上記少なくとも1つの蓄電スタックとの間に配置されている。これにより、蓄電スタックからの火花の飛散が第1遮蔽板によって妨げられるので、圧力開放弁から火花が外部に放出されるのを抑制することができる。また、第1遮蔽板によって、火花や煙が蓄電セルから呼吸膜に(直接的に)飛散する(吹き付けられる)のを抑制することができる。その結果、火花や煙に起因して呼吸膜が過度に加熱されるのを抑制することができる。これにより、蓄電スタックからの火花や煙に起因する悪影響を抑制することができる。
【0008】
また、圧力開放弁および呼吸膜の各々が隆起部に設けられることによって、蓄電スタックと圧力開放弁および呼吸膜の各々との間の距離を容易に大きくすることができる。その結果、蓄電スタックからの火花が圧力開放弁および呼吸膜の各々まで飛散するのをより抑制することができる。また、火花や煙が蓄電スタックから呼吸膜に(直接的に)飛散するのをより抑制することができる。
【0009】
上記第1の局面に係る蓄電装置は、好ましくは、電気機器の底部に配置された蓄電装置である。また、蓄電装置は、隆起部と底部との間の隙間をシールするように配置されるシール部材をさらに備える。シール部材には、通気部が設けられている。このように構成すれば、シール部材によって、隆起部と底部との間の空間において煙を充満させることができる。その結果、上記空間における酸素の割合を小さくすることができる。また、シール部材に通気部が設けられていることにより、上記空間の圧力が煙によって過度に大きくなるのを抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面に係る蓄電装置は、好ましくは、第1遮蔽板とは異なる第2遮蔽板を備える。上記少なくとも1つの蓄電スタックは、複数の蓄電スタックを含む。複数の蓄電スタックは、下段に配置される下段蓄電スタックと、下段に積層される上段に配置される上段蓄電スタックと、を含む。第2遮蔽板は、上段蓄電スタックと隆起部との間に設けられている。ここで、圧力開放弁および呼吸膜の各々は、上方に隆起する隆起部に設けられているので、上段蓄電スタックの比較的近傍に設けられる。そこで、上記のように構成することによって、圧力開放弁および呼吸膜の各々に火花が飛散するのを効果的に抑制することができる。また、煙が蓄電スタックから呼吸膜に直接的に飛散するのを効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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