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公開番号
2025114717
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025077549,2021519401
出願日
2025-05-07,2020-05-07
発明の名称
抗腫瘍剤及び配合剤
出願人
個人
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
A61K
31/137 20060101AFI20250729BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】新規な抗腫瘍剤及び配合剤を提供すること。
【解決手段】有効量の下記化合物(II)と同時に投与される、グルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤を有効成分として含有する抗腫瘍剤、有効量のグルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤と同時に投与される、下記化合物(II)を有効成分として含有する抗腫瘍剤、または下記化合物(II)とグルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤を有効成分として含有する抗腫瘍剤を提供する。
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(式中、R
5
はC1~6のアルキル基;R
6
、R
8
は水素またはハロゲン;R
7
はヒドロキシまたはフェニルを置換基としてを有してもよいC1~6のアルキル基である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有効量のアルデヒド脱水素酵素阻害剤または下記化合物(II)もしくはその薬理学的に許容される塩と同時に投与される、グルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
JPEG
2025114717000022.jpg
44
170
(式中、R
5
はC1~6の直鎖または分岐アルキル基であり、R
6
は水素またはハロゲンであり、R
7
は置換基を有してもよいC1~6の直鎖または分岐アルキル基であって、前記置換基がヒドロキシまたはフェニルであり、R
8
は水素またはハロゲンである。)
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
有効量のグルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤と同時に投与される、アルデヒド脱水素酵素阻害剤または下記化合物(II)もしくはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
JPEG
2025114717000023.jpg
44
170
(式中、R
5
はC1~6の直鎖または分岐アルキル基であり、R
2
及びR
3
は独立して選択されるC1~6の直鎖または分岐アルキル基であるか、R
2
とR
3
が一緒になってそれらが結合するNをヘテロ原子とする4員環、5員環、6員環、または7員環のアザシクロアルキル基を形成し、R
4
は水素またはハロゲンである。)
【請求項3】
前記グルタチオン濃度低下剤がxCT、Thioredoxin-1(チオレドキシン-1:TRX-1)、glutamate-cysteine ligase(GCL)(EC6.3.2.2)(γ-グルタミルシステイン合成酵素とも呼ばれる)、グルタチオン合成酵素(EC6.3.2.3)のいずれかの活性を阻害する薬剤である、請求項1または2に記載の抗腫瘍剤。
【請求項4】
前記薬剤がxCTまたはGCLの阻害剤である、請求項3に記載の抗腫瘍剤。
【請求項5】
前記薬剤がスルファサラジンまたはL-ブチオニン-スルホキシイミンである、請求項4に記載の抗腫瘍剤。
【請求項6】
前記式(II)で表される化合物がオキシフェドリンである、請求項1~5のいずれか1項に記載の抗腫瘍剤。
【請求項7】
アルデヒド脱水素酵素阻害剤または下記化合物(II)もしくはその薬理学的に許容される塩とグルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤とを有効成分として含有する配合剤。
JPEG
2025114717000024.jpg
44
170
(式中、R
5
はC1~6の直鎖または分岐アルキル基であり、R
6
は水素またはハロゲンであり、R
7
は置換基を有してもよいC1~6の直鎖または分岐アルキル基であって、前記置換基がヒドロキシまたはフェニルであり、R
8
は水素またはハロゲンである。)
【請求項8】
前記グルタチオン濃度低下剤がxCT、Thioredoxin-1(チオレドキシン-1:TRX-1)、glutamate-cysteine ligase(GCL)(EC6.3.2.2)(γ-グルタミルシステイン合成酵素とも呼ばれる)、グルタチオン合成酵素(EC6.3.2.3)のいずれかの活性を阻害する薬剤である、請求項7に記載の配合剤。
【請求項9】
前記薬剤がxCTまたはGCLの阻害剤である、請求項8に記載の配合剤。
【請求項10】
前記薬剤がスルファサラジンまたはL-ブチオニン-スルホキシイミンである、請求項9に記載の配合剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗腫瘍剤及び配合剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
がん治療においては、抗がん剤や放射線などの治療に対して抵抗性を持つ細胞が存在することが、再発や転移の原因となり、がんの治療を妨げている。このような治療抵抗性細胞として、近年がん幹細胞の存在が注目されている。がん幹細胞は、各種ストレスに対して耐性が高く、がん幹細胞を標的とした薬剤の開発ががんの根治のためには急務である。しかし、がん幹細胞を標的にした治療の開発のための、がん幹細胞のストレス耐性の分子機構の解析は端緒についたばかりである。
【0003】
上皮性がん幹細胞のマーカーの一つであるCD44は、そのストレス耐性に関与する分子として知られている(Cancer Cell. 2011 Mar 8;19(3):387-400)。CD44には、スプライスバリアントフォーム(以下、CD44v)が存在し、CD44vが細胞膜上にシスチントランスポーターxCTを安定して発現させる。xCTは細胞内にシスチンを取り込む機能を有し、それによって取り込まれたシスチンはグルタチオン(GSH)の産生に用いられるために、CD44vを高発現している細胞では、GSHの量が増加する。GSHは強力な抗酸化作用を持ち、細胞に生じたストレスを減少させる役割を持つために、CD44vを高発現するがん幹細胞は、治療に対して抵抗性を有するとされる。
【0004】
一方、潰瘍性大腸炎や関節リウマチの治療に使用されている薬剤に、スルファサラジン(Sulfasalazine)(別名:サラゾスルファピリジン、サラゾピリン、サリチルアゾスルファピリジン)がある。スルファサラジンは、スルファピリジンと5-アミノサリチル酸(5-ASA)の酸性アゾ化合物であり、経口投与すると、腸内で腸内細菌によりスルファピリジンと5-アミノサリチル酸(5-ASA)に分解される。前記疾患に対しては、特に5-ASAが主な有効成分とされている。
【0005】
近年、分解される前の未変化体のスルファサラジンにxCT阻害作用があり、抗腫瘍剤として有効であることが明らかになった(Leukemia vol.15, pp.1633-1640, 2001)。つまり、スルファサラジンを癌細胞に添加すると、xCTによる細胞内へのシスチンの取り込みが抑制され、グルタチオン産生量が低下し、その結果、癌細胞の酸化ストレス耐性が下がり、抗腫瘍剤への感受性が上昇する。
【0006】
CD44vを高発現するがん幹細胞に対しても、xCT阻害作用を有するスルファサラジンは有効に増殖を抑制することが知られている(特開2012-144498)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、新規な抗腫瘍剤及び配合剤を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、スルファサラジンは、未分化な腫瘍細胞がほとんどである腫瘍に対しては単独で抗腫瘍効果を有するが、分化形質を示す腫瘍細胞を含むような分化型腫瘍に対してはCD44vを高発現するがん幹細胞を減少させるものの、腫瘍全体の体積を減少させる効果がないことを見出した。そこで、そのような分化型腫瘍に対し、スルファサラジンが抗腫瘍効果を有しない腫瘍細胞に対して抗腫瘍効果をもつ薬剤を開発することによって分化型腫瘍に対する抗腫瘍剤を得ようと鋭意努力したところ、アルデヒド脱水素酵素阻害剤またはオキシフェドリンをスルファサラジンまたはL-ブチオニン-スルホキシイミンと併用すれば、それぞれスルファサラジンまたはL-ブチオニン-スルホキシイミン単独では効果の弱い腫瘍細胞に対し顕著な抗腫瘍効果があることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
本発明の一実施態様は、有効量のアルデヒド脱水素酵素阻害剤または下記化合物(II)もしくはその薬理学的に許容される塩と同時に投与される、グルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤を有効成分として含有する抗腫瘍剤である。
【0010】
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2025114717000001.jpg
44
170
(式中、R
5
はC1~6の直鎖または分岐アルキル基であり、R
6
は水素またはハロゲンであり、R
7
は置換基を有してもよいC1~6の直鎖または分岐アルキル基であって、前記置換基がヒドロキシまたはフェニルであり、R
8
は水素またはハロゲンである。)
本発明の他の実施態様は、有効量のグルタチオン濃度低下剤またはグルタチオンS-トランスフェラーゼ阻害剤と同時に投与される、アルデヒド脱水素酵素阻害剤または下記化合物(II)もしくはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤である。
(【0011】以降は省略されています)
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