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公開番号
2025113776
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008101
出願日
2024-01-23
発明の名称
人工筋アクチュエータ装置
出願人
学校法人 中央大学
代理人
個人
主分類
F15B
15/19 20060101AFI20250728BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約
【課題】応答性に優れ、連続的な駆動を可能とする人工筋アクチュエータ装置を提供する。
【解決手段】燃焼室を形成する弾性筒部と、前記弾性筒部の両端を閉塞し、弾性筒部とともに燃焼室を形成する蓋部材と、燃焼室に面する弾性筒部及び前記弾性筒部の両端を閉塞する弾性筒部と、前記燃焼室内で燃料と空気の混合気に点火する点火装置と、前記燃焼室内の燃焼ガスの膨張によって前記弾性筒部が軸方向に変形するように前記弾性筒部を拘束する拘束部材と、前記燃焼室と外部空間とを常時連通させる通気口と、を有する人工筋アクチュエータと、前記燃焼室に混合気を供給する混合気供給装置と、前記点火装置の点火を制御する点火制御装置とを備え、前記点火制御装置は、前記混合気供給装置から前記燃焼室内に混合気が供給されている状態で点火するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼室を形成する弾性筒部と、前記弾性筒部の両端を閉塞し、弾性筒部とともに燃焼室を形成する蓋部材と、
燃焼室に面する弾性筒部及び前記弾性筒部の両端を閉塞する弾性筒部と、
前記燃焼室内で燃料と空気の混合気に点火する点火装置と、
前記燃焼室内の燃焼ガスの膨張によって前記弾性筒部が軸方向に変形するように前記弾性筒部を拘束する拘束部材と、
前記燃焼室と外部空間とを常時連通させる通気口と、を有する人工筋アクチュエータと、
前記燃焼室に混合気を供給する混合気供給装置と、
前記点火装置の点火を制御する点火制御装置と、を備え、
前記点火制御装置は、前記混合気供給装置から前記燃焼室内に混合気が供給されている状態で点火すること人工筋アクチュエータ装置。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記人工筋アクチュエータを複数備え、
前記混合気供給装置は、前記複数の人工筋アクチュエータに混合気を供給可能とされ、
前記点火制御装置は、前記複数の人工筋アクチュエータの点火装置に選択的に点火可能とされた請求項1に記載の人工筋アクチュエータ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工筋アクチュエータを駆動する装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、体装着式の歩行支援装置やアシスト装置を駆動するためなどの目的で、例えば特許文献1のような空気圧で動作する人工筋アクチュエータが利用されている。
空気圧で駆動するアクチュエータは、軽量,高出力,柔軟性に優れ、人との親和性が高い一方で、応答性が低いという問題がある。このようなアクチュエータの駆動には、圧縮空気の供給が必要とされるが、空気自体が圧縮性を有しているため応答遅れの要因の一つとされ、このような応答遅れにより変位や力の発生が遅れ、瞬発的な動作をさせる場合に困難さを生じさせている。
このような空気圧駆動アクチュエータの応答遅れを解決する方法として、例えば、特許文献2に示すように、圧縮空気に代えて燃料と空気の混合気を供給し、この混合気に点火することにより混合気を燃焼させ、燃焼ガスの膨張によって駆動する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2008/140032号
特開2022-142448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2で開示される駆動方法は、燃焼により大きな瞬発力を発生するため、従来の空気圧駆動アクチュエータの応答性を向上させるものの、連続的な駆動に課題が残る。
そこで、本発明は、応答性に優れ、連続的な駆動を可能とする人工筋アクチュエータ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための人工筋アクチュエータ装置の構成として、燃焼室を形成する弾性筒部と、前記弾性筒部の両端を閉塞し、弾性筒部とともに燃焼室を形成する蓋部材と、燃焼室に面する弾性筒部及び前記弾性筒部の両端を閉塞する弾性筒部と、前記燃焼室内で燃料と空気の混合気に点火する点火装置と、前記燃焼室内の燃焼ガスの膨張によって前記弾性筒部が軸方向に変形するように前記弾性筒部を拘束する拘束部材と、前記燃焼室と外部空間とを常時連通させる通気口と、を有する人工筋アクチュエータと、前記燃焼室に混合気を供給する混合気供給装置と、前記点火装置の点火を制御する点火制御装置と、を備え、前記点火制御装置は、前記混合気供給装置から前記燃焼室内に混合気が供給されている状態で点火するようにした。
本構成によれば、人工筋アクチュエータを、応答性に優れた連続的な駆動を可能とすることができる。
また、人工筋アクチュエータ装置の他の構成として、前記人工筋アクチュエータを複数備え、前記混合気供給装置は、前記複数の人工筋アクチュエータに混合気を供給可能とされ、前記点火制御装置は、前記複数の人工筋アクチュエータの点火装置に選択的に点火可能とされた構成とした。
本構成によれば、人工筋アクチュエータを、応答性に優れた連続的な駆動を可能としつつ出力を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
人工筋アクチュエータ装置の一実施形態を示す概念図である。
実施例における応答実験の結果を示すグラフである。
人工筋アクチュエータ装置の他の実施形態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、人工筋アクチュエータ装置100の一実施形態を示す概念図である。なお、図1において、破線は、作動前の状態の人工筋アクチュエータ1を示し、実線は、作動後の状態の人工筋アクチュエータ1を示している。また、本実施形態では、弾性筒部3の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、中心軸線Oに直交する直線に沿う方向を径方向といい、中心軸線Oを周回する方向を周方向という。
【0008】
図1に示すように、本実施形態に係る人工筋アクチュエータ装置100は、人工筋アクチュエータ1と、混合気供給装置20と、点火制御装置40とを備える。
図1に示すように、実施形態に係る人工筋アクチュエータ1は、燃焼室2を形成する弾性筒部3と、燃焼室2内で燃料と空気の混合気に点火する点火装置4と、燃焼室2内の燃焼ガスの膨張によって弾性筒部3が軸方向に変形するように弾性筒部3を拘束する拘束部材5とを有する。
【0009】
弾性筒部3は、中心軸線Oを中心とする円筒状をなしてもよいし、円筒状以外の筒状(例えば楕円筒状、角筒状など)をなしてもよい。弾性筒部3の内周面は、燃焼室2を形成する。弾性筒部3はゴム又はエラストマー製である。
【0010】
本実施形態では、人工筋アクチュエータ1は、弾性筒部3の軸方向の両端部3aにそれぞれ固着される2つの蓋部材6を有する。一方の蓋部材6は、弾性筒部3の一方の端部3aに、他方の蓋部材6は、弾性筒部3の他方の端部3aにそれぞれ図外の固定手段により固着される。
したがって、弾性筒部3の両端部3aは、蓋部材6が固着されることによって径方向の変形が拘束されることになる。各々の蓋部材6は、燃焼室2を形成する。
(【0011】以降は省略されています)
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