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公開番号2025113073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024011594
出願日2024-01-30
発明の名称情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、および、情報処理方法
出願人任天堂株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06T 19/00 20110101AFI20250725BHJP(計算;計数)
要約【課題】変化が加えられたオブジェクトを次第に復元する。
【解決手段】情報処理システムは、復元オブジェクトに関する複数のボクセルに関するボクセルデータと、当該復元オブジェクトについての基準となる基準データであって、ボクセルデータに含まれるパラメータの基準値を示す基準データとを記憶する。復元オブジェクトに対して変化イベントが発生した場合、情報処理システムは、当該復元オブジェクトに関するボクセルデータを更新する。変化イベントが発生した復元オブジェクトについて復元条件が満たされた場合、情報処理システムは、更新された複数のボクセルデータに含まれるパラメータの値を基準データに含まれる基準値に戻していくことで当該復元オブジェクトを次第に変化させる復元処理を実行する。情報処理システムは、ボクセルデータに基づいて復元オブジェクトのメッシュを生成する。
【選択図】図19
特許請求の範囲【請求項１】
情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、
前記情報処理装置は、
仮想空間内における、復元オブジェクトに関する複数のボクセルに関するボクセルデータと、当該復元オブジェクトについての基準となる基準データであって、前記ボクセルデータに含まれるパラメータの基準値を示す基準データとを記憶しており、
前記情報処理プログラムは、
前記復元オブジェクトに対して変化イベントが発生した場合、当該復元オブジェクトに関する前記ボクセルデータを更新するボクセル更新手段と、
前記変化イベントが発生した前記復元オブジェクトについて復元条件が満たされた場合、更新された複数の前記ボクセルデータに含まれるパラメータの値を前記基準データに含まれる前記基準値に戻していくことで当該復元オブジェクトを次第に変化させる復元処理を実行するボクセル復元手段と、
前記ボクセルデータに基づいて前記復元オブジェクトのメッシュを生成するメッシュ生成手段と、
前記復元オブジェクトの前記メッシュを描画した画像を含む前記仮想空間の画像を、表示装置に出力するために生成する画像生成手段として前記コンピュータを機能させる、情報処理プログラム。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記ボクセル復元手段は、前記変化イベントが発生した第１タイミングを基準として決定される、当該第１タイミング以降の第２タイミングにおいて前記復元条件が満たされたと判定して前記復元処理を実行する、請求項１に記載の情報処理プログラム。
【請求項３】
前記変化イベントは、前記仮想空間内においてプレイヤオブジェクトが前記復元オブジェクト上に配置されたことであり、
前記ボクセル更新手段は、前記変化イベントが発生した場合、前記復元オブジェクトのうちで前記プレイヤオブジェクトが配置された位置を含む部分が消去されるように前記ボクセルデータを更新する、請求項２に記載の情報処理プログラム。
【請求項４】
前記ボクセル復元手段は、プレイヤによる操作に応じて前記復元条件が満たされたと判定して前記復元処理を実行する、請求項１に記載の情報処理プログラム。
【請求項５】
前記基準データは、前記復元オブジェクトに関する前記複数のボクセル毎の前記基準値を示す、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
【請求項６】
前記ボクセル復元手段は、前記復元オブジェクトに関する前記複数のボクセルのうちで復元の対象となる対象ボクセルを指定ルールに基づいて順次指定し、指定されたボクセルについて復元を行う、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
【請求項７】
前記ボクセル復元手段は、前記仮想空間に設定される復元経路に沿って前記対象ボクセルを順次指定する、請求項６に記載の情報処理プログラム。
【請求項８】
前記変化イベントは、前記仮想空間内において破壊オブジェクトが前記復元オブジェクトに接触したことであり、
前記ボクセル更新手段は、前記変化イベントが発生した場合、前記復元オブジェクトのうちで前記破壊オブジェクトが接触した位置を含む部分が消去されるように前記ボクセルデータを更新し、
前記ボクセル復元手段は、前記破壊オブジェクトが前記復元オブジェクトに接触した位置に基づいて、接触方向に応じた方向となるように前記復元経路を設定する、請求項７に記載の情報処理プログラム。
【請求項９】
前記ボクセル復元手段は、
前記復元オブジェクトのうち前記変化イベントとして第１の変化イベントが発生した部分について第１の復元条件が満たされた場合、当該第１の変化イベントに対応する前記復元処理である第１の復元処理における前記復元経路を規定する第１復元領域データに基づいて前記対象ボクセルを順次指定し、
前記復元オブジェクトのうち前記第１の変化イベントとは異なる第２の変化イベントが前記変化イベントとして発生した部分について第２の復元条件が満たされた場合、当該第２の変化イベントに対応する前記復元処理である第２の復元処理における前記復元経路を規定する第２復元領域データに基づいて前記対象ボクセルを順次指定し、
前記第１の復元処理が実行される期間と前記第２の復元処理が実行される期間とが重複する期間においては、前記第１復元領域データと前記第２復元領域データとの少なくともいずれかに基づいて指定されるボクセルを前記対象ボクセルとして復元を行う、請求項７または請求項８に記載の情報処理プログラム。
【請求項１０】
前記ボクセル復元手段は、前記仮想空間に復元領域を設定し、前記復元オブジェクトに関する前記複数のボクセルのうちで当該復元領域と重なるボクセルから前記対象ボクセルを指定し、当該復元領域を前記復元経路に沿って移動させることで前記対象ボクセルを順次指定する、請求項７から請求項９のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、仮想空間において変化が加えられたオブジェクトについて復元を行うための情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、例えばボクセルデータを用いてオブジェクトのメッシュを生成することが行われている（例えば、非特許文献１参照）。また、このようなオブジェクトに対して、例えば変形させる等の変化を加えることが行われている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
“Marching cubes：A high resolution 3Dsurface construction algorithm”、Computer Graphics, Volume 21, Number 4、WE Lorensen，HE Cline、１９８７年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
変化が加えられたオブジェクトについて変化前の状態へと次第に復元することについては改善の余地があった。
【０００５】
それ故、本発明の目的は、変化が加えられたオブジェクトを次第に復元することができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、および、情報処理方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決すべく、本発明は、以下の（１）～（１７）の構成を採用した。
【０００７】
（１）
本発明の一例は、情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムである。情報処理装置は、仮想空間内における、復元オブジェクトに関する複数のボクセルに関するボクセルデータと、当該復元オブジェクトについての基準となる基準データであって、ボクセルデータに含まれるパラメータの基準値を示す基準データとを記憶する。情報処理プログラムは、ボクセル更新手段と、ボクセル復元手段と、メッシュ生成手段と、画像生成手段としてコンピュータを機能させる。ボクセル更新手段は、復元オブジェクトに対して変化イベントが発生した場合、当該復元オブジェクトに関するボクセルデータを更新する。ボクセル復元手段は、変化イベントが発生した復元オブジェクトについて復元条件が満たされた場合、更新された複数のボクセルデータに含まれるパラメータの値を基準データに含まれる基準値に戻していくことで当該復元オブジェクトを次第に変化させる復元処理を実行する。メッシュ生成手段は、ボクセルデータに基づいて復元オブジェクトのメッシュを生成する。画像生成手段は、復元オブジェクトのメッシュを描画した画像を含む仮想空間の画像を、表示装置に出力するために生成する。
【０００８】
上記（１）の構成によれば、変化イベントによって変化が加えられたオブジェクトを復元処理によって次第に復元することができる。
【０００９】
（２）
ボクセル復元手段は、変化イベントが発生した第１タイミングを基準として決定される、当該第１タイミング以降の第２タイミングにおいて復元条件が満たされたと判定して復元処理を実行してもよい。
【００１０】
上記（２）の構成によれば、変化イベントの発生後において復元オブジェクトを自動的に復元することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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