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公開番号
2025108012
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024001577
出願日
2024-01-10
発明の名称
振動制御装置およびインバータおよび振動制御方法
出願人
株式会社明電舎
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60L
15/20 20060101AFI20250715BHJP(車両一般)
要約
【課題】振動制御装置において登坂走行状態を判定して登坂走行時の振動を抑制する。
【解決手段】FF補償器1がトルク指令入力Tm_inを入力してFF補償トルク指令Tm_ffを出力する。規範速度推定器3がFF補償トルク指令Tm_ffに基づいてモータ角速度推定値ωm_estを出力する。FB補償器2が、モータ角速度推定値ωm_estとモータ角速度検出値ωm_detを入力してFB補償トルク指令Tm_fbを出力する。FBゲイン乗算器が、FB補償トルク指令Tm_fbにFBゲインを乗算する。加算器5がFB補償トルク指令Tm_fbにFBゲインを乗算した値とFF補償トルク指令Tm_ffを加算してトルク指令出力として出力する。FBゲイン乗算器はモータ角速度推定値ωm_estとモータ角速度検出値ωm_detとの偏差が閾値よりも大きい場合はそれ以外の場合よりもFBゲインを高く設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
トルク指令出力に基づいてインバータを制御してモータを駆動する電動車両の振動制御装置であって、
トルク指令入力を入力して前記電動車両のトルク伝達系の振動を抑制するためのフィードフォワード演算を行い、FF補償トルク指令を出力するFF補償器と、
前記FF補償トルク指令に基づいてモータ角速度推定値を出力する規範速度推定器と、
前記モータ角速度推定値とモータ角速度検出値を入力し、前記電動車両のトルク伝達系の振動を抑制するためのフィードバック演算を行い、FB補償トルク指令を出力するFB補償器と、
前記FB補償トルク指令にFBゲインを乗算するFBゲイン乗算器と、
前記FB補償トルク指令に前記FBゲインを乗算した値と前記FF補償トルク指令を加算して前記トルク指令出力として出力する加算器と、
を備え、
前記FBゲイン乗算器は、前記モータ角速度推定値と前記モータ角速度検出値との偏差が閾値よりも大きい場合、前記モータ角速度推定値と前記モータ角速度検出値との偏差が閾値以下の場合よりも前記FBゲインを高く設定したことを特徴とする振動制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記FBゲイン乗算器は、前記FB補償トルク指令に第1FBゲインを乗算する第1FBゲイン乗算器と、前記FB補償トルク指令に前記第1FBゲインよりも高い第2FBゲインを乗算する第2FBゲイン乗算器であり、
前記モータ角速度推定値と前記モータ角速度検出値との偏差が閾値以下の場合は通常走行状態と判定し、前記モータ角速度推定値と前記モータ角速度検出値との偏差が閾値よりも大きい場合は登坂走行状態と判定し、走行状態判定信号として出力する登坂走行状態判定部と、
前記走行状態判定信号が前記通常走行状態を示す場合は前記第1FBゲイン乗算器の出力を前記加算器に出力し、前記走行状態判定信号が前記登坂走行状態を示す場合は前記第2FBゲイン乗算器の出力を前記加算器に出力するスイッチと、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の振動制御装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の前記振動制御装置と、
前記インバータの主回路と、
前記振動制御装置が出力する前記トルク指令出力に基づいて前記主回路の半導体スイッチング素子のオンオフ信号を生成して前記モータのトルクを制御するインバータ制御器と、を備えたことを特徴とするインバータ。
【請求項4】
トルク指令出力に基づいてインバータを制御してモータを駆動する電動車両の振動制御装置の振動制御方法であって、
FF補償器が、トルク指令入力を入力して前記電動車両のトルク伝達系の振動を抑制するためのフィードフォワード演算を行い、FF補償トルク指令を出力し、
規範速度推定器が、前記FF補償トルク指令に基づいてモータ角速度推定値を出力し、
FB補償器が、前記モータ角速度推定値とモータ角速度検出値を入力し、前記電動車両のトルク伝達系の振動を抑制するためのフィードバック演算を行い、FB補償トルク指令を出力し、
FBゲイン乗算器が、前記FB補償トルク指令にFBゲインを乗算し、
加算器が、前記FB補償トルク指令に前記FBゲインを乗算した値と前記FF補償トルク指令を加算して前記トルク指令出力として出力し、
前記FBゲイン乗算器は、前記モータ角速度推定値と前記モータ角速度検出値との偏差が閾値よりも大きい場合、前記モータ角速度推定値と前記モータ角速度検出値との偏差が閾値以下の場合よりも前記FBゲインを高く設定したことを特徴とする振動制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の軸ねじり振動を抑制する制振制御に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
電動車両は、バッテリの直流電力をインバータによって交流電力に変換してモータに供給し、モータの駆動力によって運転する。
【0003】
振動抑制機能を備えるインバータは、少なくとも以下の(1)~(3)を備える。
(1)直流電力を交流電力に変換する半導体スイッチング素子などからなる主回路。
(2)外部からのトルク指令入力を調整することで車両の振動を抑制する振動制御装置。
(3)振動制御装置が出力するトルク指令出力に基づいて主回路の半導体スイッチング素子のオンオフ信号を生成してモータのトルクを制御するインバータ制御器。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO2014/057910 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図1に電動車両に適用される従来の振動制御装置の一例を示す。振動制御装置は、トルク指令起因による振動を抑制するFF補償器1と、外乱起因による振動を抑制するFB補償器2と、FF補償器1とFB補償器2を独立して作用させるための規範速度推定器3と、を備える。FB補償については、FBゲイン乗算器4でFB補償器2の出力に振動抑制効果の重み付けのためのFBゲインKを乗算している。この制御方法の先行技術として、特許文献1が開示されている。
【0006】
図2は特許文献1の図4(制振制御演算処理を示すブロック図)である。本明細書の図1と特許文献1の図4の各構成は、下表の対応となる。
【0007】
TIFF
2025108012000002.tif
50
166
【0008】
電動車両の登坂走行時に振動が発生する要因として、モータのトルクリプルやドライブシャフトの軸ねじり振動が挙げられる。特に両者が一致する周波数帯において振動が増幅する傾向にあるため、その対策としてFB補償のFBゲインを上げることが有効となる。
【0009】
一方、モータ角度検出器の代表としてレゾルバがある。レゾルバには固有の誤差がありその誤差成分は制振FB補償トルクとして表れるため、FBゲインを上げた場合、その誤差トルクで電動車両の音振性能が悪化することが分かっている。
【0010】
上記の登坂走行時にFBゲインを上げる具体的方法として、特許文献1の請求項4では路面の勾配を検出し、勾配検出値に基づいてFBゲインを変更する方法が開示されている。しかし、この方法では複雑な勾配検出手段が必要となる。
(【0011】以降は省略されています)
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