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公開番号2025105834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025073920,2021044563
出願日2025-04-28,2021-03-18
発明の名称水硬性材料
出願人UBE三菱セメント株式会社
代理人個人
主分類C04B 28/04 20060101AFI20250703BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】ポルトランドセメントを少量しか含まないにもかかわらず高強度のモルタルを製造可能な水硬性材料を提供する。
【解決手段】水硬性材料は、ポルトランドセメント、石膏粉末及び高炉スラグ粉末を含むものである。ポルトランドセメント、石膏粉末及び高炉スラグ粉末の合計質量に対するポルトランドセメントの質量の比率が0.5%以上9%以下である。前記合計質量に対する石膏粉末の質量の比率が5%以上であると好ましい。ポルトランドセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメントのいずれか、あるいはこれらの2つ以上のものを混合したものを使用することができる。高炉スラグ粉末の比表面積が8000cm2/g以上であると好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポルトランドセメント、石膏粉末及び高炉スラグ粉末を含む水硬性材料であって、
前記ポルトランドセメント、前記石膏粉末及び前記高炉スラグ粉末の合計質量に対する前記ポルトランドセメントの質量の比率が0.5%以上9%以下であることを特徴とする水硬性材料。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記合計質量に対する前記石膏粉末の質量の比率が5%以上であることを特徴とする請求項1に記載の水硬性材料。
【請求項3】
前記ポルトランドセメントが、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメントのいずれか、あるいはこれらの2つ以上のものを混合したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の水硬性材料。
【請求項4】
前記石膏粉末が、無水石膏粉末、二水石膏粉末のいずれか1つ、あるいは、これらの混合物であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の水硬性材料。
【請求項5】
前記高炉スラグ粉末の比表面積が8000cm
2
/g以上であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の水硬性材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性材料に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ポルトランドセメント、無水石膏粉末及び高炉スラグ粉末を含む水硬性材料が記載されている。また、同文献には、水硬性材料と水とを練り混ぜることにより、高強度のモルタルを製造することが記載されている。この水硬性材料のポルトランドセメント含有率は90質量%以上とされている。
【0003】
ところで、ポルトランドセメントを製造するためにはセメント焼成工程が必要である。この工程からは多量の二酸化炭素が排出される。一方、近年では、二酸化炭素排出量の削減が求められている。しかしながら、水硬性材料としてポルトランドセメントを少量しか用いない場合は、水硬性材料から得られたモルタルの強度が不足する傾向があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-183338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ポルトランドセメントを少量しか含まないにもかかわらず高強度のモルタルを製造可能な水硬性材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一項目に係る水硬性材料は、ポルトランドセメント、石膏粉末及び高炉スラグ粉末を含むものである。この水硬性材料においては、前記ポルトランドセメント、前記石膏粉末及び前記高炉スラグ粉末の合計質量に対する前記ポルトランドセメントの質量の比率が0.5%以上9%以下である。
【0007】
ここで、前記ポルトランドセメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメントのいずれか、あるいはこれらの2つ以上のものを混合したものを使用することができる。前記石膏粉末としては、例えば、無水石膏粉末、二水石膏粉末のいずれか1つ、あるいは、これらの混合物を使用することができる。
【0008】
第一項目によれば、上記特許文献1に記載の技術に比較すると、水硬性材料には少量のポルトランドセメントが含まれているに過ぎない。しかし、この水硬性材料と水とを練り混ぜると、高強度のモルタルを製造することができる。なお、この点については後述する試験例で詳細に説明する。
【0009】
本発明の第二項目に係る水硬性材料においては、前記合計質量に対する前記石膏粉末の質量の比率が5%以上である。
【0010】
第二項目によれば、さらに高強度のモルタルを製造することができる。なお、この点については後述する試験例で詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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