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公開番号
2025105689
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2025068783,2021048882
出願日
2025-04-18,2021-03-23
発明の名称
ジャスモン酸類を用いた蒸散抑制剤
出願人
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
37/42 20060101AFI20250703BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】蒸散抑制組成物を提供すること。
【解決手段】ジャスモン酸類を含む、植物体またはその一部の蒸散抑制のための組成物を提供する。本開示はまた、植物体またはその一部の蒸散を抑制する方法であって、該植物体またはその一部にジャスモン酸誘導体を適用する工程を含む、方法を提供する。ジャスモン酸類は、プロヒドロジャスモン酸を含みうるがこれに限定されない。対象となる植物は、抽水植物または湿生植物などを挙げることができるがこれらに限定されない。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ジャスモン酸類を含む、植物体またはその一部の可逆的蒸散抑制のための組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、蒸散抑制技術に関する。より特定すると、本開示は、ジャスモン酸類を用いた可逆的蒸散抑制技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
地球温暖化に起因する気候変動は農業分野における重大な問題であり、水稲においては、苗移植時の葉の植え痛みや乾燥害、登熟時の高温による過蒸散による収量と品質低下が問題となっている。問題解決のひとつが蒸散抑制剤施用による過蒸散の抑制である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、ジャスモン酸類を施用することで、植物体(例えば、イネ)の蒸散を迅速に抑制し、植え痛み、乾燥害、登熟時の高温による過蒸散による品質と収量の低下防止を可能とした。理論に束縛されることを望まないが、本開示は、物理的に気孔を閉じてしまうため、可逆的に蒸散を再度上昇させることが困難で施用時期や気象条件によっては収量や品質の低下が起きることを解決した。
【0004】
本開示で使用する薬剤は、施用により一過的に気孔閉口が誘導され蒸散抑制が起こるが、可逆的な反応であり、気象条件等の変化により柔軟に対応した蒸散抑制が可能である。
【0005】
本発明において、上記の一つまたは複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供され得ることが意図される。本発明のなおさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
【発明の効果】
【0006】
本開示は、地球温暖化に起因する気候変動は農業分野における重大な問題を解決した。例えば、水稲においては、苗移植時の葉の植え痛みや乾燥害、登熟時の高温による過蒸散による収量と品質低下という問題点を解決した。本開示は、蒸散抑制剤を施用することによって、過蒸散の抑制という問題点を解決した。特に、本開示は、例えば、プロヒドロジャスモン等のジャスモン酸類を施用することで、イネなどの植物の蒸散を迅速に抑制し、植え痛み、乾燥害、登熟時の高温による過蒸散による品質と収量の低下防止を可能とした。
【0007】
イネなどの植物における本開示の蒸散抑制効果は、既存の蒸散抑制剤に比べ効果が可逆的に表れる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1はマイクロクリスタンワックスによる蒸散抑制効果を熱画像により確認した図である。5倍もしくは10倍希釈したマイクロクリスタンワックス剤を噴霧施用した後2日目(上)と7日目(下)の植物の熱画像(左)と可視画像(右)を示す。
図2はパラフィンワックスによる蒸散抑制効果を熱画像により確認した図である。100倍もしくは200倍希釈したパラフィンワックス剤を噴霧施用した後2日目(上)と7日目(下)の植物の熱画像(左)と可視画像(右)を示す。
図3はマイクロクリスタンワックスによる蒸散抑制効果を熱画像により確認した図である。5倍もしくは10倍希釈したマイクロクリスタンワックス剤を噴霧施用前(上)と0.5時間後(下)の植物の熱画像(左)と可視画像(右)を示す。
図4はパラフィンワックス剤による蒸散抑制効果を熱画像により確認した図である。5倍もしくは10倍希釈したパラフィンワックス剤を噴霧施用前(上)と0.5時間後(下)の植物の熱画像(左)と可視画像(右)を示す。
図5は、PDJによる蒸散抑制効果を熱画像により確認した図である。2,000倍もしくは20,000倍希釈したPDJを噴霧施用前(A、B)、施用後0.5時間(C、D)、施用後2日目(E、F)、施用後7日目(G、H)の植物の熱画像(左)と可視画像(右)を示す。
図6は、PDJ処理を行った頴花を用いたRNAseq解析の結果を示す図である。各遺伝子について、コントロールの遺伝子発現量を1として示した。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語および科学技術用語は、本開示の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
【0010】
(定義)
本明細書において「約」とは、特に断らない限り続く数値のプラスマイナス10%を示す。
(【0011】以降は省略されています)
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