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公開番号2025103975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221759
出願日2023-12-27
発明の名称栽培装置および植物の栽培方法
出願人株式会社椿本チエイン
代理人弁理士法人イノベンティア
主分類A01G 31/04 20060101AFI20250702BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】コストの増大を抑制し、多くの植物の栽培が可能な栽培装置および植物の栽培方法を提供する。
【解決手段】栽培装置は、栽培ラック20と、第1、第2昇降機51、52と、養液制御ユニット100を備える。栽培ラックは、第1方向に伸び、高さ方向に配置された複数の棚を有し、各棚には、第1方向に離隔した第1端および第2端の間において、複数の栽培トレイを移動可能に載置され得る。第1、第2昇降機は、第1端および第2端にそれぞれ近接した第1、第2移送空間内で高さ方向に前記栽培トレイを移動させ、かつ、各棚の第1、第2端にそれぞれ近接した第1、第2載置位置と、第1、第2移送空間との間で栽培トレイの受け渡しが可能である。養液制御ユニットは、第1移送空間内または前記第1移送空間に隣接した位置に配置され、第1移送空間内の供給位置に配置された栽培トレイに、少なくとも養液を供給する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれが第1方向に伸び、高さ方向に配置された複数の棚を有する栽培ラックであって、各棚は前記第1方向に離隔した第1端および第2端を有し、前記第1端および前記第2端の間において、植物を栽培するための養液を保持する内空間を有する複数の栽培トレイを第1方向に沿って前記各棚上に配置可能であり、かつ、前記第1端および前記第2端の間で各栽培トレイが移動可能である、栽培ラックと、
前記各棚の第1端に隣接し、高さ方向に伸びる第1移送空間に配置された第1昇降機であって、各棚の前記第1端に近接して前記栽培トレイが載置される第1載置位置と、前記第1移送空間との間で前記栽培トレイを受け渡し、前記第1移送空間内で高さ方向に前記栽培トレイを移動させる第1昇降機と、
前記各棚の第2端に隣接し、高さ方向に伸びる第2移送空間に配置された第2昇降機であって、各棚の前記第2端に近接して前記栽培トレイが載置される第2載置位置と、前記第2移送空間との間で前記栽培トレイを受け渡し、前記第2移送空間内で高さ方向に前記栽培トレイを移動させる第2昇降機と、
前記第1移送空間内または前記第1移送空間に隣接した位置に配置された養液制御ユニットであって、前記第1移送空間内の供給位置に配置された栽培トレイに、少なくとも養液を供給する養液制御ユニットと、
を備える栽培装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1昇降機および前記第2昇降機のそれぞれは、
前記栽培トレイを支持する支持体と、
前記支持体を高さ方向に移動させる第1駆動機構と、
前記栽培トレイの一部と係合可能な係合体と、
前記係合体と、前記栽培トレイとが係合した状態で、前記第1載置位置または前記第2載置位置と、前記支持体上の位置との間で、前記栽培トレイが第1方向に移動するように、前記係合体を駆動する第2駆動機構と
を含む請求項1に記載の栽培装置。
【請求項3】
前記係合体および前記第2駆動機構は、前記支持体と一緒に前記高さ方向へ移動可能であり、
第1駆動機構が前記係合体を前記高さ方向へ移動させることによって、前記栽培トレイの一部と、前記係合体との係合および係合の解除が行われる、請求項2に記載の栽培装置。
【請求項4】
養液制御ユニットは、
前記養液を吐出するノズルと、
吐出位置と、待機位置との間で前記ノズルを移動させるアームと
を含む、請求項1に記載の栽培装置。
【請求項5】
前記栽培ラックを複数備え、
前記複数の栽培ラックは、前記第1方向と異なる第2方向に配列されており、
前記養液制御ユニットは、前記第1昇降機に取り付けられており、
前記第1昇降機は、前記第2方向に配列された前記複数の栽培ラックの前記各棚の第1端に隣接する第1移送空間へ移動可能であり、
前記第2昇降機は、前記第2方向に配列された前記複数の栽培ラックの前記各棚の第2端に隣接する第2移送空間へ移動可能である、請求項3に記載の栽培装置。
【請求項6】
他の養液制御ユニットをさらに備え、
前記他の養液制御ユニットは、前記第2移送空間内または前記第2移送空間に隣接した位置に配置されている、請求項3に記載の栽培装置。
【請求項7】
前記第1昇降機、前記第2昇降機および前記養液制御ユニットをそれぞれ複数備え、
各第1昇降機は、前記第2方向に配列された複数の栽培ラックの1つの第1移送空間に配置され、
各第2昇降機は、前記第2方向に配列された複数の栽培ラックの1つの第2移送空間に配置され、
各養液制御ユニットは、各第1昇降機の前記第1移送空間内または前記第1移送空間に隣接した位置に配置される、請求項1に記載の栽培装置。
【請求項8】
前記第1昇降機、前記第2昇降機および前記養液制御ユニットを制御する制御装置をさらに備え、
前記複数の棚は第1棚および第2棚を含み、
前記第1棚および前記第2棚において、前記第1載置位置および前記第2載置位置と、これらの間に前記複数の栽培トレイが、それぞれ配置された状態において、
前記制御装置は、
前記第1昇降機によって、前記第1棚の前記第1載置位置にある栽培トレイを受け取り、前記第2棚の前記第1載置位置に移動させる間に、前記養液制御ユニットによって、前記栽培トレイに前記養液を供給し、
前記第2昇降機によって、前記第2棚の前記第2載置位置にある栽培トレイを受け取り、前記第1棚の前記第2載置位置に移動させる、請求項1から6のいずれか1項に記載の栽培装置。
【請求項9】
前記制御装置の制御によって、
(a) 前記第1昇降機が、前記第1棚の前記第1載置位置にある栽培トレイを前記第1移送空間へ移動させ、
(b) 前記工程(a)の後、前記第1昇降機が、前記第1移送空間内の前記栽培トレイを前記供給位置まで移動させ、
(c) 前記工程(b)の後、前記養液制御ユニットが、前記供給位置にある前記栽培トレイに、前記養液を供給し、
(d) 前記工程(c)の後、前記第1昇降機が、前記養液の供給された栽培トレイを前記第2棚に隣接する高さまで移動させ、
(e) 前記工程(d)の後、前記第1昇降機が、前記養液の供給された栽培トレイを前記第2棚の前記第1載置位置へ移動させ、
(f) 前記工程(e)より前に、前記第2昇降機が、前記第2棚の前記第2載置位置にある栽培トレイを前記第2移送空間へ移動させ、
(g) 前記工程(f)の後、前記第2昇降機が、前記栽培トレイを前記第1棚に隣接する高さまで移動させ、
(h) 前記工程(g)の後、前記第2昇降機が、前記栽培トレイを前記第1棚の前記第2載置位置へ移動させる、
請求項8に記載の栽培装置。
【請求項10】
受け渡し領域を含む搬送路を有し、栽培トレイを前記搬送路上で移動させるコンベアをさらに備え、
前記コンベアは、前記受け渡し領域が前記第1昇降機の第1移送空間内に位置するように前記第1昇降機に対して配置されている、請求項1に記載の栽培装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、栽培装置および植物の栽培方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
野菜などの園芸植物を周年栽培することが可能な植物工場が実用化されており、より効率的植物の生産が可能な栽培装置が検討されている。例えば、特許文献1および特許文献2は、このような植物工場に用いられる栽培装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-37383号公報
特開2019-126324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2に開示された栽培装置では、植物栽培棚に養液を供給するように構成されている。このため栽培効率を高めるために栽培棚を増やすと、養液を供給する管や樋、タンク、ポンプなども増やす必要がありコストが増大する。また、液体が通過する経路が増えるため、漏液の防止やメンテナンス等にコストがかかる。
【0005】
本開示は、コストの増大を抑制し、多くの植物の栽培が可能な栽培装置および植物の栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態に係る栽培装置は、それぞれが第1方向に伸び、高さ方向に配置された複数の棚を有する栽培ラックであって、各棚は前記第1方向に離隔した第1端および第2端を有し、前記第1端および前記第2端の間において、植物を栽培するための養液を保持する内空間を有する複数の栽培トレイを第1方向に沿って前記各棚上に配置可能であり、かつ、前記第1端および前記第2端の間で各栽培トレイが移動可能である、栽培ラックと、前記各棚の第1端に隣接し、高さ方向に伸びる第1移送空間に配置された第1昇降機であって、各棚の前記第1端に近接して前記栽培トレイが載置される第1載置位置と、前記第1移送空間との間で前記栽培トレイを受け渡し、前記第1移送空間内で高さ方向に前記栽培トレイを移動させる第1昇降機と、前記各棚の第2端に隣接し、高さ方向に伸びる第2移送空間に配置された第2昇降機であって、各棚の前記第2端に近接して前記栽培トレイが載置される第2載置位置と、前記第2移送空間との間で前記栽培トレイを受け渡し、前記第2移送空間内で高さ方向に前記栽培トレイを移動させる第2昇降機と、前記第1移送空間内または前記第1移送空間に隣接した位置に配置された養液制御ユニットであって、前記第1移送空間内の供給位置に配置された栽培トレイに、少なくとも養液を供給する養液制御ユニットとを備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、栽培ラック外である第1移送空間内で養液供給を行い、栽培ラックには養液を供給する機構を設けなくてよいから、栽培ラックの規模が大きくなってもコストの増大を抑制することができ、多くの植物の栽培が可能な栽培装置および植物の栽培方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態の栽培装置の構成を示す模式的斜視図である。
図2は、栽培装置の模式的側面図である。
図3は、栽培ユニットの模式的な斜視図である。
図4は、栽培ラックの模式的な部分拡大側面図である。
図5は、第1昇降機の側面図である。
図6は、第1駆動機構の斜視図である。
図7は、キャリアの斜視図である。
図8は、養液制御ユニットの斜視図である。
図9は、養液制御ユニットと、第1移送空間内にある栽培トレイとの位置関係を示す模式的な平面図である。
図10は、養液制御ユニットと、第1移送空間内にある栽培トレイとの位置関係を示す模式的な平面図である。
図11は、受け渡し領域において、第1昇降機とコンベアとが栽培トレイを受け渡す様子を説明する模式的な図である。
図12は、栽培装置の動作および植物の栽培方法を説明するための模式図である。
図13は、栽培装置の動作および植物の栽培方法を説明するための模式図である。
図14は、栽培装置の動作および植物の栽培方法を説明するための模式図である。
図15は、栽培装置の動作および植物の栽培方法を説明するための模式図である。
図16は、栽培装置の動作および植物の栽培方法を説明するための模式図である。
図17は、栽培装置の動作および植物の栽培方法を説明するための模式図である。
図18は、コンベアの他の形態を示す模式図である。
図19は、キャリアの他の形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。また、以下の説明において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、実施形態および変形例に記載された各構成は、本開示の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されていたり、一部の構成部材が省略されていたりする場合がある。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
【0010】
[栽培装置の構成]
図1は、本実施形態の栽培装置201の構成を示す模式的斜視図であり、図2は、栽培装置201の模式的側面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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